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2005/06/25(土)
鱧の皮。
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関西以外にお住みの方には「鱧（はも）」はあまりなじみの無い
魚だろう。
中でも「皮」となればなおさら。
実際私も鱧の湯引きは食べた事があっても皮なんて
こちらに来るまで口にしたことは無かった。
鱧の皮には思い出がある。
ボランティアで通っていた特養に週二回通うオジイチャンが居
た。ｋさん。
私はｋさんとのおしゃべりが大好きでディサービスのお手伝いが
一段落すると車椅子を押して二人で喫茶室に行った。
そこでｋさんから、日本人が読んでおくべき本の話や哲学の話。
美味しい大阪の味を色々伝授してもらった。
そして「鱧の皮」、、である。
ｋさんは今の時期絶対に食べておくべきだと仰った。
そしてどこの店の皮が美味しいか教えてもらって買いに走った。
キュウリを薄く切って二杯酢に漬け込んだ皮と混ぜ合わせる。
シャリシャリ、ザクザク。食欲の落ちる今の時期ならではの
一品である。
今日の夕刊に鱧の皮が載っていて、懐かしいｋさんの顔が
浮かんだ。
長い白髪が似合う、素敵なオジイチャンだった。
ｋさんはあちらでも鱧の皮のザクザクを食べているだろうか。
画像は京都かふうさんより。
これは「皮」じゃないんだけど。
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