|
2005/12/12(月)
思春期〜紫のアイデンティティー〜
|
|
|
転校してきたありさは緑だった。普段紺色のブレザーに見慣れた彰は新しい感覚に襲われた。まだクラスが和みかけた高校最初の夏そのトキメキという奴は一人の男を変えようとしていた。「栄高校から転校してきました工藤ありさです。よろしくお願いします」すかさず担任が話をすすめる。この歳になるとこういったモノは非常に恥ずかしい、事実入学したての頃強制的に一人づつやらされたもんだ。彰は過去の自分を思い出しながら席につくありさをみていた。自分とはまったく反対の窓側の席しかし横一直線。これなら自然に見ても怪しまれない、障害物といえばまさやとラグビー部の米田だ。普段から授業4割、空3割、テストは6割の彰にまたひとつ項目が増えた。おかげであっという間に二時間目が終わり腹がへってきた。女子連がありさを取り巻き事情聴衆している。こういう時は同姓が羨ましく思える。決して内気な彰ではないがいざという時以外にシャイな部分があり話し掛けるのは苦手だった。「なぁ焼そば買いにいくべ?」まさやだ。決まって二時間目が終わると誘ってくる。彰は母子家庭で弁当を買う日がたまにある。教室を出ると隣のクラスのユカが彰を捕まえて「現国の教科書さぁ貸してくれない?」「オフコース」最近やたらモノを借りにくるがなぜだ!?疑問を感じつつも彰は机からもってきてユカにわたした。さんきゅーとひらりとスカートをなびかせ戻っていく姿に彰はムラっときた。 続く
今日は作家気分ですキングジューシーめでたくて歯医者にいったよ(^^)vしたら神経が…。ねよーっと(*_*)
|
|
|