|
2010/01/12(火)
夜行列車の中から
|
|
|
上野発の夜行列車降りた時から 青森駅は雪の中♪
と津軽海峡冬景色でも歌われておりますが 今日はその逆ルートで東京に帰ってまいりました。
夜行列車の何とも言えない雰囲気が昔から好きで。
駅では、大きな荷物を抱えた人々が黙々と乗り込み
ホームに見送りに来た家族と別れをいつまでも惜しんでいる。
上京する娘を見送る母。
甲高い汽笛とともに列車が動き出すと
母は列車とともに自然とホームを走り出した。
その口は何かを言っているようだったが
娘にそれは伝わったのだろうか。
真っ暗な窓の外は、一面の雪原。
みんな寝静まったからなのか。
雪国の夜は不思議なくらいに静かだ。
レールのつなぎ目を渡る
リズミカルな音のみがひたすら聞こえる。
たまに踏切を越えると
一瞬のもの悲しい音とともに
車内がほんのり赤く照らされる。
夜中。通り過ぎる駅はどこも真っ暗で
自分がどこにいるかもわからなくなる。
誰もいない世界、このままどこかへ連れていかれそうな。
それでも列車はひたすら走り続ける。
朝。そこに広がっているのは
いつも見慣れた東京の風景で。
通勤電車のホームにサラリーマンが溢れている。
現実に引き戻される。
さて、俺もスーツに着替えて会社に向かいますか・・・。
|
|
|