|
2008/02/14(木)
バレンタイン
|
|
|
小中学生男子にとって、2月14日という日は一大イベントである。
朝からそわそわして落ち着かない。
いつも遅刻ぎりぎりのくせに、その日に限ってちょっと早く行ってみたり。
まず下駄箱チェック。
まだ朝早いもんな。何もあるわけがない。
続いて机の中。何もあるわけがない。だって朝早いもん。
続々と登校して来る女子たち。
ランドセルを開ける瞬間が妙に気になって仕方ない。
その奥には何を隠し持っているんだ??
そうしているうちに、平々凡々と時間は過ぎて行く。
あれれ、気がつけばもう放課後。
そうだよな、バレンタインといえば放課後(?)だよな。
帰りの会が終わってからも、無意味に教室に残ってみる。
女の子が、一人、また一人と帰って行く。
あれ、おかしいな。
そして帰りの下駄箱チェック。
うーん、やっぱり汚れた俺のスニーカーがあるだけだ。
やっぱりおかしいな。
あ、そうか、俺の家って学校のすぐ隣じゃん?
直接渡すのが恥ずかしいから、ポストに入れて帰ったのか・・・!!
なぁんだ!!
ダッシュでポストへ。隣なのにダッシュ。
そしてポストをのぞくと・・・出て来るのはどうしようもないDMばっか。
万事休す。
どんなにひっくり返しても
出て来るのは進研ゼミとか。進研ゼミとか。進研ゼミとか。
同封のマンガだけは毎回展開が同じでもとりあえず読んでしまう。
何やってんだ、俺。
こんなに悲しいバレンタインはない。
もう忘れよう。忘れてやる。
今日は何でもない普通の日だ。そうだ、普通の日なんだ。
俺は何を期待しているんだ。
よし、やっと立ち直ったぞ。
・・・とそこへ、母親からの愛のこもったチョコレート(近所のスーパーで購入)。
せっかく忘れたのに、ぶり返すこの仕打ち。
小学生にとってこれほどの屈辱はない。
何ももらわずにこのままキレイに忘れさせてくれればいいものを・・・。
結局いつも落ち込んで終わる、無意味にエネルギーだけ使う2月14日なのでした。
|
|
|