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2008/11/20(木)
かつら
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飯田橋の駅前で、とある老人と擦れ違った。
彼の頭はその歳の割には不自然なほど黒々としていた。
それ以上に不自然だったのは、それを
「被っている」のではなく「載せている」点だった。
それはもはやカツラなどではない。
ヅラなんて揶喩される野暮なものではないのだ。
それは彼にとって帽子以外の何物でもなかった。
あそこまで軽快にそれを載せられると
逆に潔いというか、カッコよくすら見える。
髪のカタチをした帽子。なかなかおしゃれじゃないか。
カツラとしてならダサいけど、帽子としてはカッコイイ。
でも彼のそれはれっきとしたカツラである。
カツラって、なんなんだろう。
そんなこんなで、カツラの在り方について問うた
昼下がりのひとときでした。
純粋にカツラに見とれただけなので、特にオチはないです。
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