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2007/08/05(日)
北岳登山その2
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朝3時半に起床。 早い?でもこれが山では当たり前。 山小屋の人々がみんな支度を始め、まだ世の中は真っ暗なのにここだけはにぎやか。
外に出たら、昨日の強風と霧が嘘のように消え、静まり返っていた。 そして頂上を目指して、最後のラストスパート。 懐中電灯片手に、急な岩場を登って行く。 うっすらと東の空が赤くなり、あたりの山々が見えて来た。 それと同時に改めて、こんな高い所に今いるのか・・・とじわじわ感じてくる。 昨日まで一切景色が見えなかっただけに。
そして4時50分、ついに登頂。 3193m、ここが日本で2番目に高い場所だ。 間もなく、いよいよ空の一点がオレンジ色に輝いて、 真っ赤な太陽がゆっくり昇ってきた。 なにも言葉が出ない。 ただひたすら、昇って来る太陽を見つめていた。
周りには、延々と連なる南アルプスの山々。 そしてひときわ目立つ、富士山。 その遥か下には雲海が広がっている。
登頂した者だけが味わえる感動。 本当に登ってよかった、と思った。 みんなの顔もオレンジ色に輝いていた。 たぶん、みんな同じことを考えているのであろう。
岩菅、元白根、黒斑・・・いくつもの山を登ってきたけど、 全て雨と霧に祟られていたので、こんなに天気に恵まれたのは初めてだったので余計に感動した。
・・・あとはひたすら下るのみ。 昨日とは違うコースで下ったのだが、ここがかなりの急傾斜。 最初は好調だったのだが、後半はさすがに足がやられた。 膝が笑ってしまい、足ガクガク。 このまま転げ落ちてしまいたいくらい。ブレーキが効かない。
所要時間は登りよりも当然短かったけど、 足への負担は半端じゃありませんでした・・。 昨日の疲れも一気にきた感じです。
心地よい疲労感を味わい、目指すは温泉! ふもとの金山沢温泉へ。 前日は風呂に入れなかったうえに、 このパンパンになった足。 まさに天国とはこのこと。全てを癒してくれた。
その後は甲府まで下りる。 クルマを下りて一言。「あづい!!!!!!!!!」 そりゃそうだ、さっきまで雪の積もっているような場所にいたのに、 ここは真夏の甲府盆地。日本で最も暑い所のうちのひとつだ。 35度をゆうに越えている。 そりゃ暑いわけだよ・・・。
俺はひとまずここでみんなとお別れ。 先週の渋滞が頭をよぎったのと、 自然に癒されたので東京の雑踏をを通りたくなかったのと、 ちょっと小旅行をして帰りたかったのとで、 電車に乗って北上、八ヶ岳の麓の清里を経由してのんびり帰りました。
でも群馬まではこのルートが正解だった。 意外と時間かからなかったし、 結局自動車組は渋滞にハマって何時間も閉じ込められたようだし、 何よりもひたすら続く高原の景色に癒されました。
初めての本格的な登山だったけど、 いまは充実感と満足感と心地よい疲労感でいっぱいです。 こうなると、槍ヶ岳と穂高も制覇したくなってくるなぁ・・・。 あ、その前に富士山登らなきゃ。 静岡県民失格だな、このままじゃ。
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