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2007/02/18(日)
それでも僕はやってない
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映画「それでも僕はやってない」を見てきました。 結構各方面で話題になってるよね。
家に帰ってから、ネットでYahoo!ニュースのトピックスを見たら、 偶然にもこの映画に関連した項目があった。
「痴漢えん罪映画に学ぶ、対策は」っていうタイトルだった。 内容は、満員電車で痴漢に間違われないようにするために 世の中の男性がどのような対策をとっているのかを調べたもので、 両手でつり革を持つとか、女性に近付かないとか、 そういったことがつらつらと書かれていて、 最後は「いつ自分が疑われても困らないように、最低限の対策と 日頃からの痴漢対策の意識が大切だ。」と締められていた。
これを見て思ったんだけど、書いた奴は絶対この映画見てないだろう。 たしかに痴漢のえん罪をテーマにした映画だけどさ、 この映画が伝えたかったことって 「痴漢に間違われないように注意しようね!」っていうことじゃなくて 「日本の検察と裁判制度の問題点」でしょ・・。 痴漢はあくまで例だっただけでさ。 この映画の核心はもっと違ったところにあると思う。 この映画を引き合いに出したのは大いに間違いだ。
「日頃からの痴漢対策の意識が大切だ」って偉そうに締めてるけどさ、 大切なのはそこじゃなくて、現在の裁判制度に問題意識を持つこと。 痴漢えん罪映画に学ぶ・・・って、こいつは一体何を学んだのか。 あまりにも視点がズレすぎてて、ちょっと拍子抜け。
あ、映画自体はね、今まで考えもしなかった 裁判制度の実態がリアルに描かれていて、 いろいろ考え直すきっかけを与えてくれるいい映画でした。 見終わった後は、裁判所が何のためにあるのかわからなくなります。 そして、ピーポくんを傘でぶん殴りたくなります。
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