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2007/11/01(木)
団地
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最近一部の若者の間で団地がブームらしい。 戦後の復興も一段落し、高度成長期まっしぐらの がむしゃらに豊かさを求めていた頃の日本の知恵と技術の結晶。 良くも悪くも、あの時代がそこかしこに凝縮されている。
さっきもニュース23で団地に取り憑かれた若者たちの特集組まれてた。 かくいう俺もその一人。 実は日曜に荻窪団地行って写真撮って来た。 一眼カメラ下げて通路をうろうろ。 はい、完全に怪しい人です。
写真を趣味にしていて思うのだけど、 俺は「風景写真」とか「自然」の写真はどうも好きじゃないらしい。 どこかに「人間」の息吹を取り込みたいようだ。 猫を撮るにしても、舞台は田舎の駅だったりして、どこか人の匂いがする。 雲を撮るにしても、隅っこに電柱とか入れたくなっちゃう。 今回のように団地を撮るにしても、被写体自体は「モノ」にすぎないけれど、 そこにどうにかして「人」の息吹、そしてドラマを表現したい。 だから、干してある布団とか、雨に濡れた雨傘とか、 そーいう「人」が背後に感じられる小道具をつい撮ってしまう。 まぁ団地自体、高度成長期の日本人そのものを象徴しているわけで 少しずつ豊かになっていく当時の人々の勢いや、 逆に今となっては完全に時代遅れとなってしまった悲哀、 そういった数々のドラマを想起させるから、それなりの絵にはなる。
団地は初めて撮ったけど、なかなか面白かったなり。
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