ホームページ最新月全表示|携帯へURLを送る(i-modevodafoneEZweb

2006年10月
前の月 次の月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
最新の絵日記ダイジェスト
2010/06/26 江本結婚式
2010/06/25 W杯デンマーク戦
2010/06/19 W杯オランダ戦
2010/06/12 多摩川BBQ
2010/05/29 東京たてもの園

直接移動: 20106 5 4 3 2 1 月  200912 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200812 11 10 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200712 11 10 9 8 7 6 5 4 2 1 月  200612 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200512 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200412 11 10 9 8 7 6 5 4 1 月 

2006/10/08(日) 伝説の映画
つ・・ついに、近所のツタヤでこの映画に出逢ってしまった。

「ひばり・橋の 花と喧嘩」

1969年、松竹映画。美空ひばり・橋幸夫主演。

どこの仁侠映画かと思ってしまうようなタイトル。
昭和の香りを色濃く残すキャストとパッケージ。
40年も前の映画だから仕方ないのだが。
しかしながら、20代の若者が見るにしてはあまりにもシブすぎる。
でも、どうしても見なくちゃいけないような使命感に駆られて、
恥ずかしさを押さえながらついに借りてきてしまった。


実は「花と喧嘩」との出逢いは高校時代にまで遡る。
高校2年のとき、先輩からようやく部室の使用許可が出て、
瞬く間に部室は俺らのたまり場と化した。
しかし、その散らかり方は異常で、
Tシャツや靴、教科書をはじめとするゴミで溢れ帰っていた。
そこで、ロッカーを導入したり床を磨いたりラケットボックスを作ったりと、
部室の大々的な整理をしたことがあった。
しかしそれでは飽き足らず、素っ気無い部室に彩りを、ということで、
みんなでリサイクルショップを物色しに行った。
そこで、中国の張り子のお面とか、くだらんオモチャをたくさん買い込んだ。
その中に混じっていたのが、「花と喧嘩」と書かれた薄汚いちょうちんだった。

たしか30円だったんだよなぁ。
なんのちょうちんだかさっぱりわからなかったんだけど、
「ひばり・橋」と書いてあるから、彼らが出演する映画か舞台の
宣伝用だったんだろうな、ということまでは想像がついた。
でも、それがどんな映画でいつの時代のものなのか、
さっぱり見当がつかないまま月日は過ぎた。

そのへんてこなちょうちんは部室に提げられ、
ついには電球まで装備されて明るく輝くに至った。
そして、なんと学園祭のやぐら(屋外の舞台)に、
他のちょうちんを押し退けてセンターに飾られたのだ。
やぐらの装飾の係の奴に、無理言って取り付けてもらったんだろうなぁ。
リサイクル屋の片隅でほこりかぶってたのが嘘みたいだ。

その後、ちょうちんは再び部室に戻され、平穏な日々を送っていた。
そんなある時、なんかの調査のために図書館で古新聞をあさっていたら、
偶然にも「花と喧嘩」の公開当時の広告が目に飛び込んで来た。
時は昭和44年。約30年前(当時)だ。
しかも、映画の写真まで掲載されている!これは衝撃だった。
ついに、その全貌を知ることになったのであった・・。
(これを記念して、「花と喧嘩」の壁画を部室の壁に描いた。
今でもこのラクガキは部室に残っています・・)
当時はまだあんまりネットも発達してなかったから、
今みたいに検索かけてもまともに出てこなかったんだろうなぁ。
その分、ちょっとずつ、しかも意外なところから解明されていく
ちょうちんの謎解きが面白くて仕方なかったのだろう。


高校を卒業して早や5年半。
ちょうちんはもうどこにあるのか解らない。
「花と喧嘩」なんていうフレーズも、すっかり記憶の彼方に忘れ去られていた。
そこに、いきなり目の前に立派なDVDになって現れたもんだから、
びっくりしてしまった。
もうこれは借りるしかない、と。

これを見終わった時、
俺の中での長かった「花と喧嘩」の物語がやっと完結した気がしました。
7年もかかったかぁ・・・。しみじみ。


ってかホントくだらないな、今日の日記。
こんだけ俺に文章書かせるなんて、どんなちょうちんだよ!!


 Copyright ©2003 FC2 Inc. All Rights Reserved.