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2005/09/05(月) 沖縄旅行5日目
台風14号上陸!
各地に被害をもたらしたあの巨大台風が、
こともあろうに沖縄にいる俺らを直撃しやがった!!
沖縄は台風が多いとは聞いていたが、まさかほんとに体験するとは・・。
よく、テレビの台風中継なんかで沖縄が映されると、
必ずヤシ科の樹木が風雨にバッサバッサ打たれる様子があるでしょ?
まさかあれをこの目で目撃することになるとは思いませんでした・・。
ほんとにヤシ科がバッサバッサしてやがった!
不覚にも、ちょっと感動。

実際には、台風そのものは夜のうちに通り過ぎちゃったんです。
んでもって、ちょっぴり針路がずれたもんだから、
朝起きたら、意外にもおだやかな空が広がっておりました。
今日は海ではなく、沖縄の観光名所めぐりをします。
まずは、有名な「首里そば」にて腹ごしらえ。
沖縄そばとじゅーしー(沖縄の炊き込みご飯)を食べた。

続いて、首里そばからすぐのところにある首里城へ。
2000円札のモデルにもなった守礼門がある所です。
話は逸れますが、守礼門がモデルとなっていることもあって、
沖縄では全面的に2000円札の使用を奨励しているようです。
色んなお店で、利用促進の看板やらシールやらを見ました。
その割には、実物の2000円札には沖縄で一回もお目にかかれませんでしたが・・。
さて、本題の首里城に戻ります。
城、とは言っても、さすがは沖縄、本土のそれとは全く違う。
中国の宮殿に近い感じで、朱塗りの建物がまぶしい。
もはやここまでくると大陸の文化圏であることがよくわかる。
でも、ここの建物のほとんどは新築されたばかりできれいだ。
それもそのはず、元の建物は沖縄戦で全て破壊されてしまったのだ。
アフガニスタンのバーミヤンの石窟仏像の例もそうだが、
戦争で遺跡や文化財が破壊されてしまうのは何ともいたたまれないことである。
そして、むなしいことである。

沖縄は、日本で唯一地上戦の行われた地である。
特に本島南部には、それらの戦跡が数多く残されている。
首里城を出た俺らは、それらの戦跡をひとつずつ回った。
まず訪れたのは豊見城市の海軍司令部壕跡。
地中深く、延々と掘られた防空壕を、海軍の司令部として使用していたのだ。
壕の中は、今でこそ整備されて明るく電気が灯っているが、
当時はここで数多くの兵隊が息絶えたかと思うと背筋がひんやりとする。
ナオコも終始怖がっていた。
前にもここに書いたが、俺は防空壕と不思議な縁がある。
防空壕に入ると、必ず自分や身の回りの誰かが風邪をひくのだ。
だからちょっと防空壕は恐かったのだが、今回は何とか平気だったようだ。

さて、続いて訪れたのは喜屋武岬。「きゃんみさき」と読みます。
なんだか一見すると楽しそうな場所だけど、
実は沖縄戦で追い詰められた住民が身を投げた断崖絶壁。
とても悲しい場所なのであります。
延々と続くさとうきび畑の農道を抜けると、いきなり現れる断崖絶壁。
遥か下には荒波。
追い詰められてここから身を投げた人の気持ちは果たしてどんなだったろう?
普通ならば、絶対にそこまではしない。
降参して、捕虜になってでも生きたほうがましであろう。
だが、当時の思想がそうはさせなかった。
ほんとうに、どうすることもできずに身をなげたのだろう。
さぞ無念だったに違いない。
うちの実家に、じいさまが軍人だった当時の「軍人手帖」がある。
そこに載せられた軍人の心構えである「戦陣訓」の一節の
「生キテ虜囚ノ辱ヲ受ケズ、死シテ罪禍ノ汚名ヲ残スコト勿カレ」
という言葉が不意に頭に浮かんだ。
生きて捕虜になるぐらいなら潔く死ね、ということだ。
戦争はやっぱり醜い。人を人でなくさせる。そう改めて思った。

さて、次に向かったのは有名な「ひめゆりの塔」。
ひめゆり部隊が最後を遂げた地であります。
花を手向けて、資料館を見てまわった。
ひめゆりの女学生の全員の顔写真が展示してあるのだが、
それだけで全てが伝わってくるような気がした。
ここでは、渋谷を闊歩していそうなギャルも若者も、
みんな無言になってただただ展示を見ていた。
その様子がなんだかとても印象的だった。

そろそろ時間なので、那覇の中心部に戻る。
こんだけ沖縄に居ながら、肝心の国際通りに行ってなかったので、
ダッシュで国際通りを通る。ほんとに通っただけ。
あー、もっと時間があればなぁ!今度沖縄に来たら国際通りから見学しよう。
悔しいから、ブルーシールのアイスだけ買って食った。
沖縄の最後をしめくくるその味は、なんだか甘くて切ない味でした。

その後、5日間お世話になったうんこヴィッツ(うんこ色のヴィッツ)を返す。
そして、飛行機で那覇を発った。さらば、沖縄。楽しかったよ。
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帰りの飛行機は、台風の真上を通過したためにすごく揺れた。
ジェットコースター並の感覚が繰り返し続いていたので、
乗客がキャーキャー騒ぐわ騒ぐわ。
そんな中、ナオコは終始おとなしく寝ていました。
連れ回しすぎて、ちと疲れたかな?
でも、きっと楽しい思い出になったことでしょう☆

旅行が終わって何が嫌かって、現実に戻される瞬間が一番嫌である。
羽田に着いて京急のホームに来た時、「あーぁ」って思った。
ついさっきまではあんなに楽しかったのに・・・。
東京に帰ってきてしまった自分が嫌で嫌でしょうがない。
また明日からいつもの日々が始まるのかと思うと、憂鬱になる。
まぁすぐに慣れるんだけどさ。
楽しい旅行ほどそのショックが大きいから、嫌よねー。
とにかく沖縄は、楽しかったっす。


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