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2005/09/26(月)
房総暴走記
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ふと思い立って、房総に行って来た。 別に理由なんてない。 あるとすれば、秋晴れの空の下で、のんびり過ごしたかったから。 なんかこう、田舎を思いっきり走りたかった。 ・・・走る?そう、走るんです! なにで?・・・え?・・・原チャで・・・。
深夜2時、多摩のアパートを出発。 スクーピー(原チャ)、長旅になるが頑張ってくれよ! 深夜なので車もない甲州街道を都心に向けてひた走る。 2:30調布、3:05新宿を通過し、3:30に日本橋着。 こりゃ電車とたいして変わらないタイムだな。 そこから国道14号に入り、さらに東を目指す。 江戸川を渡るところで、いきなりその国道が有料道路になってしまい、 迂回路を探すのに手間取るも、なんとか4:15千葉県入り。 そこで路線変更したせいで、湾岸の自動車専用道のような所を走る羽目に。 景色は悪いわ空気は悪いわ、猛スピードの大型トラックだらけで状況は最悪。 しかも信号がないから時速60kmで飛ばし続けるしかない! まぁそのぶん早く着いたけど。千葉に5:00着。 なぁんだ、たった3時間で着くのか。あまりの早さにちょっと拍子抜け。
特に行き先も決めてなかったので、とりあえず市原のいとこの家に行ってみる。 小学生の時に二度行ったきりだから場所もほとんど覚えてなかったけど、 かすかな記憶を頼りに道を進む。 そしたら、一度も迷うことなくあっさりと発見。 けっこう入り組んだ所にあるのに・・小学生の記憶はあなどれないな。 まだ5:30だったのでお邪魔するわけにもいかず、そのまま立ち去る。
今回の目的が、とにかく田舎を走る、ということなので、とりあえず内陸へ。 沿岸はすでに猿やナオコと行ったから、今回は内陸の制覇だ。 千葉の内陸ってのは、ほんとにのどかだ。 千葉市こそ政令指定都市で栄えてるけど、ちょっと離れると、 千葉特有の台地状の地形に、畑や田んぼ、森が広がっている。 しかも、ちょっと前の「里山」の雰囲気をよく残している。 トトロに出てくるような農村、っていったらわかりやすいかな? だから、絵になる風景が多い。そんな所を、一日中走り回っていた。 小湊鉄道っていう小さな私鉄が通っていて、その沿線を中心に走った。 時々、田舎の小駅に入って休んだ。 これまた絵になるので、写真もたくさん撮った。 青い空がいっぱいに広がっていて、初秋の風が駅の中を吹き抜ける。 1時間に1本もない列車が行くと、また静けさが戻る。 そんな空間で、なーんにもせずにゆっくりするのもたまにはいいもんだ。 そしたら、通りがかりの兄ちゃんが話し掛けてきて、お茶を買ってくれた。 電車の車掌さんも話し掛けてくれた。 九州の時もそうだったけど、 やっぱり俺は話し掛けられやすい体質なのかなぁ・・?
原チャで走っていると、様々なものに出会った。 たくさんのとんぼ。ちいさなアマガエル。青くてきれいなカワセミ。 稲刈りも終わった広大な田んぼ。菅傘をがぶった農作業の老人。 雄大な高滝湖。奥深い養老渓谷。妖しく光るヒカリモ。 車で走ってたんじゃ見過ごしてしまいそうなものが、 原チャならばすぐ近くに感じることができる。 やっぱり、風を感じる、ってのはいいなぁ、と思った。 そして、決して観光地じゃない所でも、 それはそれで面白いものがたくさん転がっているなぁと思った。 観光地を欲張って、時間に追われて旅をすることが多かったけど、 何もないところで自由に無計画に過ごす旅も悪くないなぁ。
→→→→スペースの関係により、続きは翌日の日記へ。
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