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2005/07/22(金)
野球応援
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実家に帰って、母校の野球応援に行ってきた。 母校:沼津東高校は、運動が盛んで、 インターハイ出場人数も県立高校としては県下一位を誇る。 だが、この野球だけは毎年パッとせず。 今年は1回戦を何とか突破し、今日の2回戦というわけだ。 相手は常葉橘。私立強豪だ。 だから最初から期待はしていなかったけど・・・。
じゃぁ何で野球応援に来たかと言うと。 なんか、他のスポーツ観戦にはあまり興味を示さない俺も、 高校野球だけは好きなのだ。 負けたら最後、というドラマがそこにはある。 選手も必死ならば、応援する側も必死だ。 その、会場の雰囲気が、何とも言えず好きなのだ。 高校時代も、かれこれ4回くらい通って、ハマった。 恐らく今年を逃したら、仕事で時間もなくなると思うので、 わざわざここ静岡までやってきたのだ。
会場は富士市の富士球場。 テニスコートもあり、テニス部時代に何度も試合で来たことがある。 それにしてもここは交通の便が悪い。 たった1両の田舎電車に乗り、そこからしばらく歩いてバスターミナルへ。 そこから今度はバスで山へ登る。そこからさらに徒歩だ。 照りつける太陽の下、やっとの思いで球場へ。
そこには学生服で身を固めた応援団が忙しそうに準備をしていた。 うちの学校といえば、応援団だ。 今どき珍しいバンカラで、硬派、の一言に尽きる。 もちろんチアガールなんてものはない。 厳しい戒律のもと、日々練習を重ねてこの日に挑む。 服装は、学生服(冬服)に学帽、そして下駄履きだ。 応援団長のみ、袴を着る。 袴はまだいいが、学生服はこの暑さの中大変だ。 応援中も、涼をとるため、容赦なくバケツで水をぶっかけられる。 そんな真面目な姿を見ているからこそ、一般生徒も応援団に応えて、 思いっきり応援をする。 その声は、どこの学校にも負けないんじゃないだろうか。見ていて気持ちいい。
さっそく試合が始まった。 俺は、一般生徒とは少し距離をおいて、隅っこに座った。 独特のなまりのある、ウグイス嬢の声。 天高くこだまする、応援団の声。 そして、勇ましく鳴り響くコンバットマーチ。 これぞ、高校野球だね。
最初から、やや押され気味の展開。 なんかその時点で結果は見えていたような気がする。 でも応援をやめない学生。 精一杯に声を振り絞っている。 応援団も汗だくになりながら、一糸乱れぬ演舞をする。 かぶったバケツの水しぶきが飛び散る。 懐かしい応援歌が球場にこだまする。 なんか、そんな光景を見ているうちに、 勝敗はどうでもよくなってきた。 ただ、今でも変わらない熱いものがそこにある、ということを 感じることができて、なんだか俺は満足していた。
結局、0-7という大敗を喫してしまった。 うなだれる部員、泣く部員。 女子生徒も、何人か泣いているのが見えた。 哀しげに、試合終了を告げるサイレンが響いた。
改めて、高校野球っていいなぁ、と思った。 自分の母校だから、思い入れもあるしなおさらね。 みんなが一丸となって本気で何かをやっている姿は、 結果に関係なく、見ていて無条件に美しいものだ。 今日はそれが見れて、よかった。 久し振りに高校生だった頃の気持ちを体験することができた。
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