まさみ じゅん
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2007/05/21(月) 体調不良
 どうしたのか元気が出ない階段を上がるだけで疲れ息切れがする。喉の渇きが激しく、トイレは30分おきに行く。何もする気になれず、自室で1日中横になったまま。

 あれはなんだったんだろう。熱いので網戸にして寝ていた。体の調子は、最悪であることが自分でもわかった。

 呼吸が止まった自覚があった。よくお花畑が見えるというが、そこは、緑色の丘が見えた。「頭の中でこのまま」と考えていた。

ああ、もういいや、とも。思った。あれほど恐れていた死の恐怖は、もう無かった。あれもこれもと、思い残すことがたくさんあったのに、もういいと諦めとは違う、ものが。あった息子たちや、妻にも、もう良いね、と言う考えであった。うまくいえないが、この瞬間 「さとり」の境地に入っていたのかもしれない。

 この時窓から風が唇に吹いてきた。

確かに唇だけ、なでて吹いていった。

そのとたん、大きく息を吸った。

 そして意識が戻った。

今まで描いていた死にたいする、恐怖が少し薄れたように思えた。

 物に対する執着も、薄れたのかも

 なぜか色即是空という言葉が浮かんでいた。


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