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2009/06/10(水)
3頭のつぶやき
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Tomato
毎年春になると、山鳩がアケビ棚で卵を孵し子育てをする。 巣ごもり中の山鳩は、わたしと一緒で、ほとんど声を出さずに一日を過ごす。 でも巣から離れれば、あの独特の鳴き声で仲間と話している。 巣の中で鳴かないのは、雛を天敵から守るためなんだろうな。
その山鳩達も巣立っていったようだ。 「あれぇ?今年は子育ての期間が短かったよね」 「うん、俺も、子どもの姿を見とらんじぇ。今年は何羽生まれたっちゃろか?」 いつもの年とは違う場所に、巣を作り直したりしていたし、何かあったんんだろうかと 気にするお父さん。
巣を移したのは理由があると思うよ。 「これなら雛が巣から落ちることないだろう。うん。」と 春になる前に、お父さんが小枝を足したからだと思うけどなぁ。 山鳩にとっては、「小さな親切、大きなお世話」だったのかも…^^;
メリー
この家は毎年ツバメさんがやってくる。 それも二種類のツバメが、時期をずらして飛来するんだよ。 第一陣は小ぶりのツバメさん。そして二陣のツバメさんはひとまわり大きい。
雛が孵ると、朝早くから「チチチ、ジュジュ、チュチュ」と、可愛い鳴き声が聞こえる。 親ツバメが餌を探しに行ってるときはシーン、もどってくると我先に餌をもらおうと 鳴き声が一段と賑やかになる。
それが先週の土曜日からピタッと止んだ。 お父さんとお母さんが、「子ツバメの鳴き声が急にやんだ。」 「今年は変な天候だから、巣の中に細菌が発生して病気になったちゃないや」 「おかしいね、巣立つにはまだ早いよね。大丈夫かいな」と心配する。
うっかり触ったりすると、人間の臭いがついて親鳥が寄りつかなくなったりしてもいけないし 覗くと吃驚して巣から落としたりするかもしれないと、二人の悩みはつきないのでした。
月曜日の朝、家の側の電線に5羽のツバメが並んでとまっていた。 子どもが3羽。親鳥に比べると、ひとまわり小さい。 「おい!あそこにおるぜ。あれは家のツバメじぇ!」 「なんで家のツバメってわかると?」 「わかるくさ。あれは家のツバメたい!」と、自信満々のお父さん。
早速、脚立に登ってみるお父さん。 「ほぅら、3羽ともおらんぜ!やっぱ、あれは家のツバメじぇ。」 「そうね、よかったねぇ。でも今年は、山鳩もツバメも巣立ちが早かったよね。」
今年も、第一陣が巣立ってしばらくすると、二陣のツバメがやってくることだろう。 また二人して何やかやと、心配したり喜んだりするんだろうな(^^)
まる
話はぜんぜん変わって、昨日の夕方脱走した(^^;) ちょうど塀を乗り越えて飛び降りたところを、お隣の子どもさんに見られたので ターッと走って逃げた。
夕飯の支度をしていたお母さんは気が付かなくて、お隣から教えてもらって慌てて 車で探しにでた。 その間に、わたしは思いきり駈けて、自由を満喫した。
あちこち探していたお母さんに、隣のおじさんが自転車で「家の方に向かいよったけん、もう帰っとうかもしれん」と知らせに来てきてくれた。 わたしがちょうど家の下まで戻ってきたときに、お母さんが「まる、おいで」と優しい声で言った。
お隣のご家族に何度もお礼を言って、いつもの場所に戻ったら「もう、玄関への仕切はあけん」 「ここは今から開かずの扉よ\/」と、怖い顔と低い声で言った… さっきは、あんなに優しい声で「まる、おいで」と言ったくせに。
何もないときは飛び越えられない塀なんだけど、雷や花火の音が聞こえると飛び越えられるのよねぇ。 お母さん達には聞こえない、遠くでの雷さんの音もわたし達には聞こえるんだよね。
あ〜ぁ、これまで何度も脱走したけど、今度みたいに静か〜に叱られると応えるなぁ。 玄関への扉が開くと開かないでは、動ける範囲がぜんぜん違うからガッカリ… 今朝と夕方と、特上の可愛い顔して「ここ開けて」と頼んだけど、「ダメ!」と一言。 う〜ん、かなり怒っているみたい…
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