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2012/02/01(水)
富士山麓一周パノラマウォーク
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狩宿の下馬桜(源頼朝が富士の巻狩りの時に馬をつないだ桜)から田貫湖まで 約8.5q
前回のゴール地点だった狩宿の下馬桜を10:15 出発 ここから朝霧までは標高差が800〜900mあるので今日の田貫湖まではづっと緩やかな登り坂が続くと言うから 距離的には今までより少ないが歩きごたえがあるコース。
静岡を出る頃は快晴で青空だったけど富士宮へ着いた頃から曇り空で富士山は頂上辺りは雲で覆われていて 姿を全部現わしてくれない。
下馬桜から幹線道路を避けてなるべく車の通りが少ない道を白糸の滝まで約1時間歩く。 曾我兄弟ゆかりの工藤佑経の墓で十郎・五郎の仇討の話がネイチャーガイドからあり、 仇討の相談をした曾我の隠れ岩、音止めの滝の見学を終えて白糸の滝を見て昼食。 この辺りは源の頼朝に由来するところが多く興味深い。
工藤佑経も頼朝の家来であり頼朝の富士の巻狩りに参加していた時を利用してこの地で仇討をしたという。 1193年と記されてあったからイイクニ作ろと鎌倉幕府と覚えた年号の翌年であったことが分かった。
白糸の滝から流れ出る川の水の透明なこと。あまりに綺麗で感動してしまう。 白糸の滝は上に川などなく、富士山の下に埋まっている古富士から流れ出している地下水溶岩の間から 行く筋も白糸のように流れ出しているので美しいのだそうだ。 古富士の話も初めて聞いたので興味深く調べてみたいと思った。
この場所は富士山のビューポイントだけど姿は現さず、気温も低くなり雪が舞ってきた。今日はきっと雪も降るかなと 予想してきたので少しうれしくなった。(*^_^*) ネイチャーガイドは、今降っているこの雪は富士山に積もっている雪が風に吹き飛ばされてここに舞っているという。 (ホントかな?どうして区別できるのかなと思った)
昼食後、又上り坂が続く道を行く。富士山は全部は見えないけれど天子山塊が迫り、以前登ったことがある天子岳や長者が岳などがくっきりと見えていた。 天子や長者にまつわる話なども交えながら昔話の里を楽しく歩いていく。
豊富な湧水量を利用してニジマスの養殖をしている場所(富士養鱒場とは別)を通って行くとウメモドキが赤い実をたくさん 付けていた。小鳥が食べ残してまだ枝に付いたままの木の実はおいしくないんだって・・・ 最後に遠くまでタネを運んでもらうために甘い実のあとに残してあるとか・・・ 鳥類は色が識別できるから赤い色にしてあるとか植物もちゃんと考えて生きているんだなと感心する。
川原にたくさん群れを成していた鳥はシジュウカラで、今鳴いているこの声はトサカダカ(トサカがとがっていて高いから)と教えてくれた。 冬は鳥は群れをなし春はつがいになって子育てをする。群れを成すのは、皆で仲良く助け合う為でなく外敵に襲われない為であって 鳥は個々には利己的であるという。烏合の衆であるとのことなど楽しい話をしてくれた。
1時間ほど歩いて内野神社。ここで休憩。
ここからも又上り坂。冬イチゴの赤い実を見つけて見せてくれたり、杉林の中を歩けばムササビの巣がないか探してくれたりとか 今日のネイチャーガイドはとても動植物に対して造詣が深く知識が豊富なので楽しい。 ガイドさんに「すごく詳しいですね〜〜」と私が感嘆して言ったら環境庁の職員であり、日本野鳥の会のスタッフでもあり、森へ入ると この巣箱は自分が付けたのだと話してくれた。 ムササビを見るツアーも企画していて何度も見たと聞いた。
山梨県に住んでいる方(30代後半から40代くらいかな?)で静岡に来て針葉樹の下に 緑のアオキの葉が茂っていることに驚きを感じたという話もしてくれたが 暖かい静岡では冬でも緑が見られることが普通の私たちには思いもかけない感覚だった。
天子の森キャンプ場に行く途中、ほたるがたくさん出るところや、きれいな川にヤマメかイワナかアマゴ?ニジマス? 恐らく養鱒場から逃げてしまったニジマスの可能性が大きいというが何匹も泳いでいるのを観察しながら歩く。
道の途中から田貫湖へ廻る道に入り、今日初めての未舗装の山の中の道になり20分ほど歩いたことが嬉しかった。 霜柱のザクザクと踏みしめる音とふかふかの落ち葉や土の感触が足に気持ち良かった。
ゴールの田貫湖に3:00到着。 田貫湖はうす氷が張りカモがたくさん泳いでいた。 この田貫湖の水は水力発電にも使われ、農業用水としてためてある人造湖。 富士宮では水が冷たすぎて普通の農業が出来ないそうだ。 水をためて温度を上げて4月5月の頃はこの水を引いて田畑が潤うという。その時田貫湖は水が半分以上減ってしまうということ。
今日は色々と知らなかったことをたくさん教えてもらいながら楽しいウォーキングが出来て良かった。
帰りは富岳温泉 「花の湯」で1時間半の入浴タイム 上り坂を17235歩 富士山はようやくきれいに頭を出して美しい姿を現してくれた。
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