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2011/10/03(月)
ミステリーツアー2日目
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朝食の時窓から見える白根山が真っ白で初冠雪があったことを知らされた。本当にラッキー!
ホテルを出発してやはり白根山岳道路を通っているから, とあるところは白根山だ。風花がみぞれ交じりに変わり新雪で真っ白できれい。 紅葉はちらほら赤くなり始めてナナカマドの実が真っ赤になっていたが雪で覆われてそれもとてもきれい。
白根の上の駐車場は標高2100mなのでとても寒くて震え上がってしまって長居できない。 湯釜を見学する予定だったけど雪で足元も危ないし通行止めにもなってしまった。 私は何度も来ていて見ているからいいけど初めての人は残念そうだった。 下界へ降りてくればまるで嘘のように暖かい秋晴れの日。
嬬恋を通り上田市〜真田の郷(六文銭)上信越自動車道を走り長野県の松代へ ここ松代では太平洋戦争の遺跡 松代象山地下壕を見学 今回この遺跡が一番感動し心に深く残った。
第2次世界大戦の末期、本土決戦最後の拠点として大本営、政府各省等を松代に移すという 軍部の極秘計画のもとに構築した地下壕で着工は昭和19年11月から翌年8月15日の終戦まで 約9ヶ月の間に時のお金で約2億円の巨費と延べ300万人の住民や朝鮮の人々が労働者として 強制的に動員され、過酷な条件下で多くの犠牲者を出したと言われます(パンフ抜粋)
標高475mの象山という山のの下が全部が碁盤の目のように堀り抜かれていてその延長は10キロメートルにも及んでいるという。 全工程の75%の時点で終戦となって工事は中止されたという。 飛行機で上から見ても全然わからない。当然わからないように作ってあるのだが・・ 本土決戦があった時に天皇陛下の身の安全を確保したり大本営の陣地としての地下壕だったらしいが 戦争の爪痕がリアルでたくさんの犠牲者が出て戦争の愚かさ、悲惨さを知るために多くの人々に この存在を知ってもらいたいと切に思った。
戦後は訪れる人も少なく忘れ去られようとしていたが太平洋戦争の遺跡として多くの人に この存在を知ってもらうために平成元年から見学できるように整備したもので見学できるコースは500mの区間だけだが もっともっと宣伝すべきだと歯がゆく思った。そういう私も今回初めて知ったことだったけれど・・・
薄暗い壕の中はうすら寒さも手伝ってか強制労働させられた朝鮮人たちの思い怨念のようなものが 伝わってくるような気がして寒気のようなものを感じちょっと足がすくんでしまった。 一日三交代徹夜で工事が進められ食糧事情も悪く工法も旧式で人海作戦だけという。 本当に人間の手だけで作られたものだろうかと思うほどの大きさだった。床面積は23404uと書かれてあった。 全く知ることもなかった思いがけない遺跡にただただ深く考えさせられた。
また上信越道路に戻り富岡市の「富岡製糸場」
資料によると富岡製糸場は明治5年に日本で最初の官営工場で、 東・西の繭倉庫、繰糸場、 ブリューナ館、事務棟の建築物はほぼ建設当初の状態で残されており日本の近代化を 推し進めた産業遺産として現在も大切に保存されていて国指定重要文化財
当時の日本は明治維新を迎えたばかりで政府が急務としたのは輸出品の要であった生糸の品質改良と 大量生産を可能とする器械製糸工場の導入と推進で日本の工業化は製糸から始まった。 建設の指導者としてブリューナや製図工や女性の技術者など10名ほどのフランス人の製糸技術の指導が行われたという
とにかく建物が素晴らしい!構造は木材の骨組みの間にレンガを積み重ねる「木骨レンガ造り」 まだ日本ではレンガのない時代で見よう見まねで焼いたというので色むらなどが残り、 女工館やブリューナ館などはベランダの天井に板が格子状に組まれたり当時の日本建築にない特徴がみられる。
繰糸場は従来の日本にない建築工法で柱のない広い空間や採光(電気がなかったから)の為に多くのガラス窓や 蒸気抜きの越屋根などとても興味深かった。
明治5年から操業停止までの115年間にわたり休むことなく活躍し一貫して同一製品生産が行われ 操業停止後も今日まで旧状を変じることなく保存管理されたことによって建造物は創業当初のままで 残されていて世界遺産への暫定遺産リストに記載されているので世界遺産登録に向けての活動が進んでいるという。
「野麦峠」のような女工哀史はなくここの女工たちの待遇は良かったみたい。
こんなに素晴らしい遺産が日本にはまだまだたくさんあるのだ。知らないことばかりであった。 もっともっとゆっくり見たかったので少し心残りがするような気がした。 この二つの見学がめったに行かない初めて案内するとある観光地なんだなと思った。深く感銘を受けたとても良い見学だった。
その後首都高を抜けて横浜まで。横浜中華街でフカヒレ三昧コースの中華料理でお腹を満たし今夜のホテルに到着。 みなとみらい 横浜ランドマークタワーの超高層部にある ロイヤルパークホテルでした。すご〜〜い! いつかは一度は泊ってみたいと憧れていたホテルだったので嬉しくて嬉しくて〜〜〜(*^_^*)
私の部屋は57階で部屋からの夜景も素晴らしかったけれど、せっかく来たんだからとランドマークタワー最上階(70階)の スカイラウンジ迄夜景を見に出かける。 まるで宝石箱のような天空の夜景。 高級感あふれるお部屋でいつまでも夜景を眺めながら眠りについた。
70階スカイラウンジから 港ヨコハマを眼下に望む広大なパノラマ
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