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2010/08/11(水)
中央アルプス「三ノ沢岳」 (2847m)へ
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4:30起床 5:00 宿で作ってくれた朝食を貰って迎えに来たタクシーに乗る。 曇ってはいるが雨は降ってない。下がこの位だと上は晴れてるよって運転手さんが嬉しい言葉。 木曽駒が岳へ行くと言う若夫婦と相乗りでしらび平駅(標高1662m)へ5:30着 乗客は7人だけだったけどすぐにロープウエーは発車してくれる。 いつもは1、2時間待ちは普通で押し込まれるくらい満員なのにやはりこの時間だと人も少なくてゆうゆう。 ロープウエーから甲斐駒ケ岳 北岳、塩見と南アルプスが良く見え富士山まで見える。 7分30秒で標高差950mを上り標高2612mの千畳敷カールへ到着。 見覚えのある千畳敷カールの絶景が広がっている。この景色を見ると胸が高鳴る。
三ノ沢岳は宝剣岳から南西に派生した尾根上の山で主稜線から大きく木曽側に外れている事から 中央アルプスでは唯一の独立峰といえる存在。 喧噪の千畳敷〜木曽駒ヶ岳のルートの至近にある山とはとても思えないような静かさが魅力で 訪れる人も少なくその為立派なハイマツの樹海と見事な高山のお花畑が保たれていると聞いていたので期待した。
6:00登山開始 駒ケ岳神社の前を通り北の「極楽平」への登山道に入る。 岩塊のサギダルを右に見ながら丸い木で階段状に整備された石がゴロゴロしている登山道を登って行く。 周囲はお花畑でシナノキンバイ ヨツバシオガマ、イワツメクサ、コイワカガミ、チングルマ、、、 久しぶりのご対面で今年最初のアルプスに大満足!!
始めは緩やかだった登山道の傾斜が徐々にきつくなって来たが南アルプスの山並みを眺めながらゆっくり登る。 登りきった場所が極楽平(6:30) 極楽極楽と平らになると思いきや結構な勾配を15分程歩いて三ノ沢岳への分岐点に到着。 ここで宿で作ってくれたおにぎりの朝食。
7:00分岐点を出発 まずは、ハイマツに囲まれた道を、もったいないと思うほど最低鞍部まで下る。 ザレて滑りやすい所もある。この大下りが帰りは大登りになるんだな〜と考えながら・・・ 鞍部から大小のアップダウンを繰り返し、徐々に急登となり岩場も通過する。 メジャーな山なら当然梯子やロープの必要なところだが何も無く両手両足で踏ん張りながら上がる。 その上、人があまり踏み入ってない証拠のハイマツが大きく登山道を塞いで歩きにくい.
アップダウンの繰り返しのせいで登りになると苦しくなるが岩を掴みながら休み休みに登る。 標識も何も無いのでまだかまだかと思いながら登って行くと遭難慰霊碑が立っている広々としている所に出た、
慰霊碑には宝剣岳で遭難した人の他にモンブランとアコンカグアで遭難した3人の若者の名前が刻まれていて 「神よ護り給へ白き高みへ憧れる若者を」と書かれてあった。 彼らの年齢が21.22.23歳となっていたので胸が痛む。
ここを過ぎるとお花畑でウサギギク、チシマギキョウ、ミヤマダイコンソウ、ハクサンイチゲなどがあった。
2800mともなると雲を突き抜けてしまうからか雨は霧雨程度で降ったり止んだりしていた。 花崗岩の積み重なった山頂には一等三角点が立っていた。9:00 熱いコーヒーを入れてゆっくりと休む。
本当はここからの眺めが中央アルプス随一の展望らしいが今日は全く望めなくてがっかりだけど 台風が来てるんだから仕方ないな。
大変な山を登って来たと言う達成感で心は満たされていた。お天気の良い秋の日にもう一度登りたいなと思った。
往路はやはり来るときの最初の大下りが帰りには大登りとなるから休み休みゆっくりと帰る。 可憐な木曽駒ケ岳の固有種のコマウスユキソウもまだまだ咲いていて疲れた体がほぐれるような気がした。
やはり標高2800m以上の山はそれなりにアルプスらしい自然がいっぱい。 こんなにいい山なのにこの登山シーズンに私たち二人だけだったという事が信じられない。 是非みんなに絶対お勧めだと思う。
標高差235m往復で約250mを3回アップダウンなので標高差750mの上り下りに近いから かえって下山の方が時間がかかった。 分岐へ11時50分。極楽平からは30分で観光客のあふれる千畳敷へ12時40分着
行きが3時間帰りが3時間10分と合計6時間10分 超疲れた〜〜〜 12時50分の帰りのロープウエーも待ち時間無しでしらび平へ
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