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2005/05/11(水)
クマガイソウの群生地
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初夏の一日 以前から一度行って見たいと念願だった日本一というクマガイソウの群生地を訪ねた。 場所は山梨県都留市西桂町の町営グラウンドの駐車場へ車を置いて、 山裾から10分ぐらい登ったところ。 このクマガイソウは、土地の所有者の池田さんがが植生したもので、 1970年に5株を植栽し始めたのがきっかけで、何年もの年月をかけ 大切に増やして育て続けて来たものだという。 今では全国一を誇る3万株もの群生地となったそうで ご主人の 亡くなられたあと現在80歳の奥様が大切に守って保護して来られたと伺った。 丁度この日も奥様がいらしていて今年は春の雪で例年より花つきが悪いそうで 数も少ないということで10年ほど前のたくさんの花が咲いている時の写真を 見せていただいて、年々少なくなっていってしまうことを嘆かれていた。 花の大きさは8cmくらいあって、日本の 野生ランの中では一番大きく、 濃い緑色の葉が傘のようで小さい袋のように丸まっているピンクの花が変わっていてなかなかユニークな花だ。 名前の由来は、平安時代末期に起こった 一ノ谷の合戦で平家物語の敦盛の最期の話に ちなんで袋状の唇弁を熊谷直実の母衣にみたててつけられたものと聞いた。 何か歴史を感じさせてくれる花のように感じた。 日陰にしか育たなくて全ての花が同じ方向に向くことが特徴だという。 池田さんは全部が北向きに咲いていると話してくれた。 クマガイソウは絶滅危惧種になっていて保護しなければならない植物に指定されている。 これからもみんなで協力して大切に育てて守って行きたいと思った。
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