日常の何気ない出来事を〜つれづれに〜
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2005/10/30(日) 祖母山
今日は祖母山(1757m)。

祖母山は大分県、宮崎県、熊本県の3県にまたがる山で、
九重連山とともに登山者に人気の山
旅館を午前6:00に出て細い林道をタクシーで25分。
北谷登山口 ストレッチを済ませる
祖母山は九州本土第3位の高山で神武天皇の祖母「豊玉姫」を祀ってある
信仰と伝説の山であるという看板を読んで登り始める。

急登で岩場や藪の多い風穴ルートをとる
このコースは祖母山頂に向けほぼ直登するので近道ではあるけれど
急登で倒木も多いので、足場も悪く、健脚向きと
ガイドブックには書いてあるので気を引き締めて歩いていく。

ミズナラやブナの原生林の中の急登が続き、
根っこの張った階段状や窪んで滑りやすいところとか
2つ3つの沢を横切ったり、ロープの掛けられた岩があったりハシゴありとか
次から次へ厳しい条件が続き、疲れている暇がないくらいに変化に富んでいる
ガレ沢の急坂登りをクリアしていく。
アケボノツツジのトンネルになっていたりシャクナゲの木も多いから
春はきっと美しいコースだろうなと思い描きながら
原生林に恵まれ自然性に富んでいる中を歩く。

背丈を越えるスズタケが両側から迫ってくるのをはねのけながら
背中を丸めておばあさんのようになって狭い道幅を進むので
祖母山て言うんじゃない?なんて冗談を言いながら登っていく。
2時間ほど歩くと二面岩 
ここからの景色は障子が岳や阿蘇山の眺めが良くて嬉しいところ
二面岩展望台に上がると、右前方に祖母山が見えてくる。
振り返る景色もすばらしいここまでくれば山頂まであと30分 
又コースに戻り、続く急坂を木の幹につかまりながら、
登り詰めると、頂上の一角に飛び出してここが山頂 
長い急登の後の喜び 嬉しかった やった〜!!!

山頂には三角点と大きな石の祠がある
快晴に恵まれて、頂上から見る景色のなんとすばらしいこと。
九州の真ん中のテッペンにいる気分。傾山に連なる稜線、大障子に続く尾根。
阿蘇、久住、由布・鶴見の遠望。ゆっくり景色を見ながら昼食をとる
日曜日なので登山者が次々に登って来る。

下りは九州自然歩道の千間平コースをとる。登りとは違って軽快な気分。
荒れたガレ道を急激に下って、九合目小屋の分岐点。
さらに緩急のくだりで国観峠に着く。
頂上から35分。お地蔵さんの居る広場。今登った祖母山を振り返る。
ここからはゆるやかに下り、ゆるやかな登りを詰めると三県界。
足元の杭が大分、熊本、宮崎県の境界点である

又ゆるやかなアップダウンをくりかえして千間平 一合目ごとに標柱が立っていて
残りの距離と時間が推測できて励みになる。
杉林の下りでリンドウやアザミ真っ赤な実をつけたマムシソウなどを
楽しみながら元の北谷登山口に到着。朝の登りからぐるりと一周して5時間半

きのうの明るい高原のような久住山とは又違った趣の祖母山は
地味で観光地化されていないのでそれだけ静けさと原生林の保たれた
魅力的な山でこの山に登って良かったなと充実感で一杯になった。

祖母山には森の白雪姫と言われる美しく気高いオオヤマレンゲが咲くという
また久住山はミヤマキリシマで全山がピンク色に染まるという
そんな頃にもう一度登ってみたいなと思いつつ・・・帰路に着く。

2005/10/29(土) 久住山
今日は前から楽しみにしていた九重山 
九州最高峰と言われる九重山系の山々の盟主といわれる久住山(1787m)
スタート地点はすでに標高1330mある牧ノ戸峠を8:20に出発
最初はコンクリートの遊歩道を山道に入っていく。尾根へと続くこの道は
結構傾斜がきつく 登りきったところで一休み。ここまで30分
 標高1503mの沓掛山に出る。岩がむき出しになった沓掛山山頂を
越えて、三俣山、星生山、扇ケ鼻等を見ながら緩やかな道を尾根づたいに気持ちよく歩いて行くと
最初はガスっていて真っ白で分からなかったが、風がさぁっと吹いたかと思うと
見る見る 晴れ、目の前に全山紅葉の星生山が現れ思わずびっくり!歓声
この一番のビューポイントでカメラマンはもう4時間もこのガスの晴れるのを待っていたというのに
私たちは到着したとたんにガスが晴れてまるで魔法のようにこの素晴らしい景色があらわれてきて
なんてラッキーなことか・・・・ついてるって思った

扇ケ鼻分岐付近の岩のゴツゴツしたところを通過して、
星生山分岐あたりに来ると、やっと前方に三角形の久住山が見え出す
広い草原状になっている西千里ヶ浜を越すと、岩の間を縫うように進む。
久住山の三角形が迫ってくると共に、岩場の下に旧噴火口らしい窪みがあって
避難小屋が見えてくる。このあたりが久住分かれでここで又一休み

山頂まで標高にして約150mのガレ場の登りになる。
ごろごろ石の転がる急斜面を、一歩一歩足場を確かめながら登る
山頂まで稜線が見え、登る人下る人が多数行きかう
山頂までの道筋の岩という岩に全部黄色いペンキのマーキングがされている。
こんな山は初めて。これほどまでにするのは何か理由があるのかしら?
ガスが出やすくて道に迷いやすい場所だからかな?とか
そんなことを考えながら登りつめると、岩稜の久住山山頂に到着
山頂からの眺めはすばらしく久住高原や阿蘇方面が一望のもとに見える。
九州の山とはいえ山頂は風が強く、寒くて風下の岩陰で昼食をとる。
お弁当を食べながら、登頂の喜びをかみ締めた。

30分程休憩してから、心残りのないようにもう一度しっかりとあたりを見回し
下山開始。久住分れまでは15分で一気に降りる。
ここから北千里ヶ浜に向かって急坂を下っていく。

谷沿いにずっと降りて行くと、谷が狭くなって突然視界が開ける。ここが北千里ヶ浜。
広々とした山の合間で、左手には硫黄山が噴煙を上げている。硫黄山の噴煙は、
とても大きくまっすぐに勢いよくあがっていて噴煙が上がる音も聞こえ
硫黄の匂いもしてくる。迫力のある景色を眺めながら下る。

ここからが急坂でどんどん標高を下げて北千里ヶ浜を過ぎると、
大船山が見えてきて、その下に坊がつるが広がっていた。
初めの計画では災害で道が荒れているからと久住山のピストンだったが
 どうにかいけそうだとの地元の山岳ガイドの判断で坊がつる賛歌で有名な坊がつるへ向かう。
坊がつるは歌を聞いて以来づっと憧れていたので願いがかなってとても嬉しかった
坊がつるとはお坊さんがいた平坦で広いところと言う意味らしい。

涸れ谷を下ったところに、法華院温泉山荘があった。
ここは元真言宗の寺院のあったところ(標高1303m)
九州で標高の一番高いところの温泉として有名で時間があれば入ってきたかったところ
この山荘の前から広い高層湿原が広がっていて、
春には大船山にかけてのミヤマキリシマの花は特に有名だが
特に今年の春は10余年ぶりの最高の花で山全体がピンクに染まったという
今は季節はずれのミヤマキリシマが2,3箇所狂い咲きしていた。
秋色一色の坊がつるを坊がつる賛歌を歌いながら歩き長者ヶ原に向かう。

人みな花に酔うときも ♪ 残雪恋し山に入り ♪
 涙を流す山男 ♪     雪解の水に春を知る ♪

ミヤマキリシマ咲き誇り ♪ 山くれないに大船の ♪
 峰を仰ぎて 山男 ♪   花の情を 知る者ぞ ♪
 
 四面山なる坊がつる ♪  夏はキャンプの火を囲み ♪
夜空を仰ぐ山男 ♪    無我を悟るはこの時ぞ ♪

今は一面のススキの原だが、春から夏にかけては多くの花が咲くのだろう。
リンドウの花もたくさん咲いていた。
雨ヶ池に向かって登っていく。登りは緩やかで快適。
途中紅葉があまりにきれいで何度もキレイキレイを連発する私。
九州でこんなにきれいな紅葉が見られるなんて予想外で嬉しくて得した気分
ツアーの山岳ガイドも今年は北アルプスや南、中央とたくさんの山に登ったけれど、
今日の久住が最高の紅葉だと言っていた。
雨が池で一休み あたりは草原で穂先の小さいススキがきらきらと輝いていて美しい。
雨ヶ池からの大船と平冶の山容がすばらしい。

ここからは標高差はないが結構長い道のり(4.7k) を歩き樹林帯の中を通る。
途中土石流で沢が壊れているところを一人づつロープに捕まりながら渡った。
前の人を待っている間まわりの紅葉があまりにきれいで見とれていた。
ようやく長者ヶ原に到着する。3:10

この蓼が原湿原は尾瀬のようで木道があってススキや花ラッキョウの花が咲いていた。
くねくねと曲がりくねった山道を2時間位走っても景色も変わらなく対向車も無い
道をバスは走り、明日登る祖母山の麓の高千穂町に向かう。

2005/10/28(金) 阿蘇山
静岡を7:00出発 羽田空港,ANA193便11:45発 熊本空港13:10着
初日の阿蘇山は春はミヤマキリシマの群落で有名な仙酔峡からのコースなので
ロープウエー仙酔峡駅までバスで走る。飛行機が20分遅れたのと
追い越し禁止道路で前の車のノロノロ運転でだいぶ時間のロス。
結果的にこの2,30分の遅れの為最終ロープウエーの時間に間に合わない為
阿蘇山の最高地点の高岳(1592m)は断念することになってしまってガッカリ(T_T)

ロープウエー所要時間10分で火口東駅に着く。
 コンクリートの歩道を20分ほど歩くと火口東展望所
阿蘇山は世界を代表するカルデラという事で良く知られている。
中岳の火口は現在も噴煙を上げ続けている活火山。
そのスケールの大きさに驚かされる。
火山ガスが噴き出す火口を見ながら尾根沿いに中岳に向かう。
火口周辺の景色は、地球のマグマが作り出した巨大な大自然のオブジェで、まさに絶景
滑りやすい道に神経を集中しながら、急登を少し我慢して40分 中岳のピーク
 まるでどこかの惑星にでもいるかのような、
錯覚に陥りそうな自然の雄大な景色が広がる。

感動!

帰りの中岳から火口東展望台にかけての下りは急で滑りやすく危険なので慎重に下りる。

ロープウエーで下りてバスはやまなみハイウエーを走り今夜の宿へ。
筋湯温泉の九重悠々亭は登山者には勿体ない位のホテルで
食べきれないくらいの食事(名物のだご汁もでた)と
24時間かけ流しの9つの露天風呂のある大きな高級ホテルだった。
庭園の紅葉した樹木がライトアップされてとてもきれいだった。

2005/10/16(日) 四阿山〜根子岳縦走
菅平スイス村のペンションてんとう虫の宿で6:00おいしい朝食をいただいたあとそこから5分ほどの駐車場に車を置いて出発。
ここがすでに標高1500からmある。

今日の天気は最高。駐車場へ着いた途端すごい展望で「ウワ〜〜〜ぁ」と大声で奇声を発してしまったほど素晴らしい北アルプスの山並みが見えていた。それも半端な見え方でなく広い範囲に渡って延々と見えている。
雲海も全く本当の海のようだった。
山行記は又ゆっくり書くことにするがとにかく最高の一日で
展望が一日ついて周り少しも疲れが出なかったことが面白い(~_~)

四阿山山頂・根子岳山頂からの眺望は素晴らしく最近火山活動が激しく、勢い良く噴煙を上げている浅間山、黒斑,富士山、八ヶ岳、南アルプス北岳、仙丈岳、美ヶ原、中央アルプスの木曾駒ケ岳、御岳、北アルプス乗鞍、穂高、槍、三俣蓮華、薬師、
立山、剣岳,鹿島槍,五竜、唐松,白馬鑓、杓子,白馬岳,戸隠、飯綱、黒姫、妙高、と大パノラマが広がる。
冬の一番空気の澄んでいる時では百名山の30坐が見えると言う。
あまりの大展望でどちらの山頂でも1時間近く滞在して遊んでしまった。^_^;
帰りはシラカバの黄葉が見事でまたまた時間をとってしまったけれどこんな登山が最高だ。
今年の山行は雨にたたられていたので今回は余計に嬉しかった

四阿山に登っていく途中からの景色(遠くに槍ヶ岳が見える)

2005/10/12(水) 小布施の町で・・・
明日四阿山へ登るので
朝9:00頃静岡を出て菅平ら高原へ行く途中のんびり小布施の町
に寄っていく。小布施の町並みはいつ来ても情緒がある。
依然来たときにはあちこち散策したが、今日は時間の関係で
一つだけ見ていこうと言うことで、友人の一人がまだ北斎の
天井画を見ていないからと言う希望で岩松院に寄っていく。
北斎88歳のときの作で畳21畳の大きさの天井画の八方にらみの竜が170年たっても少しも色あせずににらみつけられ北斎の情熱に圧倒されてしまった。
前に来たときは畳に仰向けになって見られたが
今回は寝転がらないで下さい書いてあった。
重要文化財として保護の為寝たりすると振動なので絵の具が剥落する恐れがあると言うことらしい。(仰向けになってみるとすごくいいんだけれど・・・・・^_^;)
北斎に元気をいただいた感じで清清しい気分で外に出た。
お寺の外の畑にりんごがたわわに実っていた。

2005/10/03(月) 中村勘三郎の襲名披露公演に
名古屋の御園座へ中村勘三郎の襲名披露公演を見に行く。
(席は前から8列目で花道の隣 最高!)

〈中村勘九郎改め十八代目 中村勘三郎襲名披露〉
[出演]
中村勘三郎/片岡仁左衛門/坂東三津五郎/坂東弥十郎/片岡市蔵/中村扇雀
中村橋之助/中村勘太郎/中村七之助/中村芝翫/他

〜演目と主な配役〜
一:「お国と五平」(谷崎潤一郎作)…三津五郎/橋之助/扇雀

敵討の旅をするお国と五平、そして敵である友之丞。
それぞれが自分勝手で反省も無く悪いことはすべて人の
せいにするという愛憎は現代にも通じる皮肉を教えている
ような気がした。
谷崎潤一郎独特の一風変わった人間の情念の世界。
不思議な魅力ある一幕だった。


二: 十八代目中村勘三郎襲名披露 口上

今回、中村勘三郎を継承する中村勘九郎を中心に、右に中村芝翫、左に息子勘太郎、七之助が並ぶ。
その他、片岡仁左衛門、坂東三津五郎、中村扇雀、中村橋の助と、
当代きっての人気役者がずらっと並んで壮観。
それぞれが先代との思い出や、古典と新作の両面で活躍する勘三郎への期待を語り楽しく笑いを誘う。
日本の文化として歌舞伎がいつまでもいつまでも
栄えていくようにと心から勘三郎にお祝いの気持ちを持った。

三: 連獅子(河竹黙阿弥作)
   …勘三郎/勘太郎/七之助/市蔵/弥十郎

『連獅子』って、一番観てみたかった演目だった。
「三人連獅子」は、勘九郎父子による子獅子役が2人の連獅子で、二人の連獅子に比べると
迫力は大きく増す。長唄、三味線、鼓と20人近い舞台での音曲と、間に入る狂言振りも楽しめた。
親が子を千尋の谷に突き落とす、厳しい獅子の子育ての様子を
踊る。やがていつの間にか、二人に獅子の精が乗り移り、
見違えるような姿で再登場。親獅子の威厳と、子獅子の勢い。
前半に見せる親子の絆の強さと、後半の雄壮な毛振りが見事 
素晴らしい!
1時間弱の上演で汗びっしょりの三人の顔
客席からは「中村屋!」「十八代目!」の掛け声が何度もかかるすごいと思った。まさに芸の真髄 感動してしまった。


四: 『天衣紛上野初花 「河内山」』
   (くもにまううえのはつはな こうちやま)
   質見世より玄関先まで(河竹黙阿弥作)
   …仁左衛門/橋之助/勘太郎/七之助/弥十郎/三津五郎

江戸の風情を鮮やかに描く世話物歌舞伎狂言の名作で
大きな権威にも恐れぬお数奇屋坊主「河内山宗俊」が活躍する
河竹黙阿弥の作品 で胸のすく名舞台!
仁左衛門さんがカッコよかった。七之助の女形も綺麗で玄関先での名セリフ「悪に強きは善のもと…」
心地好い七五調のセリフ回しや、仁左衛門さんの表情豊かな付けボクロの顔が印象的で
胸がスカッとした楽しい時間だった。

(画像は御園座に飾ってあった勘三郎のポスター)


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