メイとマルの日記
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2004/10/30(土) クラシックだったから・・・
小説家の
五木なんとかっておじさんが
「著者近影」を撮ってもらう時
いっつも、
おねいちゃんたちのお気に入りのその席に座るらしいにょ。
おねいちゃんがそのジャズバーに行くと
いっつもその席は空いてるにょ。
奥まった小部屋のようにゃスペースの三方の壁の二つとも
レコードでぎっしりにゃんだってぃ。
「空いててよかったね」
「そりゃ空いてるさ・・・」
おねいちゃんは思ったんだってぃ。
「だって、そこはおねいちゃんの席なんだから」
そんにゃ自信過剰女のおねいちゃんが、
にゃ〜んで、そこのトイレの写真を撮ってきてるわけぃ???

2004/10/24(日) あそぶ
「一週間に15キロ歩くのが精神と肉体の結びつきにいいそうだ。
昔の日本人はよく歩いた。ネイティブたちもよく歩いた〜♪」
そう言っておねいちゃんが行方不明になった後、
マル兄ちゃんと私はまたひなたぼっこの場所に行ったにょ。
マル兄ちゃんは新しい遊びを発明したにょよ。
「死んでるごっこ」っていうにょよ。
私たちがそこでぐーぐー寝てると
たまたま通りがかって
たまたま私たちを発見した人たちが
「!!!あんなとこででっかいネコが死んでるっ!」って叫ぶにょよ。
そするとマル兄ちゃんがおもむろに顔を上げて
「生きてますばいっ」って言うにょ。
マル兄ちゃんは普段はとってもびびりにゃんだけど
ひなたぼっこの場所は綱が張ってあって
にんげんは入ってこれにゃいようににゃってんにょ。安心にゃにょ。
マル兄ちゃんがあんまりでっかくて
白い毛皮がお日様で反射してビンビンに光ってるもんだから
みんなが発見するにょはいっつもマル兄ちゃんだけにゃにょ。
私だってここにいんにょに・・・
だから私はあんまりドキドキ楽しくはなかったにょよ。

2004/10/23(土) ぽかぽか
「もう自分の力では無理っ!」
枝毛切れ毛はおねいちゃんを
半年ぶりに美容院へ行かせたにょ。
身も心も軽くなった気分になって帰ったおねいちゃんは
100年ぶりくらいに猛烈にお掃除を始めたにょ。
金魚の森井くんは怖がって
水の遥か底まで沈んで行ったにょ。
マル兄ちゃんと私はひなたぼっこしに行ったにょ。
おねいちゃんがマル兄ちゃんのお座布団干しにやって来て
「おや〜マルちゃん、
そんなとこで寝てんの〜
あったかくていいね〜
メイちゃんはどこに行ったのかな〜」
って言ってたにょよ〜。
私だってここにいんじゃんっ!ちっ!

2004/10/16(土) こんな日もそんな日もあんな日もある
「ぜいたくに今日を過ごすぜ」
おねいちゃんは言った。
そんで
ぐうたらぐうたら寝てた。
「それがぜいたくにゃにょう?」
って私が聞いたりゃ
「もちろんだともっ!
朝、イカン!遅刻かっ!?ってガバッて起きた時
ああ〜ん♪今日はお休みや〜んっ♪
って寝なおす時のなんて素晴らしき」
ぐうたらぐうたら寝てるにょが
ぜいたくにゃにょ〜?
マル兄ちゃんと私にゃんか
毎日ぜいたくしてりゅじゃんっ!
でも
私には
おねいちゃんが
私とせいいいっぱい遊んでくれりゅにょほうが嬉しにょに。
マル兄ちゃんはおねいちゃんとお散歩に行ったにょ。
2回目のお散歩にゃにょ。
でも
私は
1回目のお散歩でぐったりしてたからっておねいちゃん言って
お家でお留守番だったにょ。
私にはぜいたくな日ではにゃかったにょよ〜〜〜〜。

2004/10/15(金) 今日はおねいちゃんの日記(初!)(祝!)
「リューマチで筆が持てなくなった時
ルノワールは口で筆くわえて描いたんだって」
っておとーさんに言ったのだが
脳梗塞で倒れたとき、夢も落としてきたかな。
おばあちゃんが生きてるとき、おばあちゃんが
「小町」と呼ばれてた頃の写真を
引き伸ばしてプレゼントしたら
「あの時何を見つめてたんやろな・・・
物とかのこととちごて・・・な・・・」
って呟いてた声を思い出す。
こんなにすごい絵を描いてた時、おとーさん、
その時どんなこと考えてましたか?
若い彼の人生の前にも後ろにも
今の私とおんなじように
ささいなかなしみや幸せが
いっぱいだったんだろー。
それぞれの人に
それぞれの思い出やかなしみや幸せがあるけど
自分の肉体と自分の心しか持ってないから
自分のことでせいいいっぱいで
自分の悲しみでせいいっぱいで
ときどきとってもたいへんなーんだー。

2004/10/14(木) そーゆーおねいちゃんもばか。
お父さんの油絵はこの一枚しか持ってにゃいおねいちゃん。
「これを描いたころのおもうさまはまだ20代であられました。
それからいくとせ、いくたび、いくにんの女人を
泣かせたことでありませふか・・・」
おねいちゃんは絵を見にゃがら涙ぐんでたにょ(ウソ)。
頭の線切れて、絵もろくすっぽ描けなくなってたにょに
病院でお父さんは、スケッチブックに
たくさんの(過去の)女の人の名前を書いてたんだってぃ〜。
「そして、その中の一人のために、本気で泣いてた」
だってぃ〜。もちろん、
ポリネシアの妖怪ぶるぶるのためにではなかったにょよ〜。
おばかさんたちが世の中にいっぱいいるぜ〜
バカバカ〜われわれ人類はバカ〜♪そ言いにゃがら
おねいちゃん今マル兄ちゃん抱っこして私の横転がってった。

2004/10/08(金) 今日も遊んでもらえそうににゃいにょ・・・
じぶりじぶりと降る雨は、おねいちゃんにょムードにぴったり収まってたらしいにょ。
そこにお客さんがやって来たにょ。月いちで、おねいちゃんの会社から旅行に行ってくれてんにょ。
先週は4時間喋り続けてたらしいにょ。今日は3時間ですんだにょ。
途中で集中力切れたおねいちゃんは、私のあっかんべろべろんの時の目ににゃって返事もレロレロににゃって
脳みそすっかり麻痺してボーって帰ってきて今私の横で倒れてるにょよ。
よかったじゃん、そのお客さんのお喋りのおかげで余計にゃこと考えずにすんでしゃっ!

2004/10/02(土) や〜る〜ぞ〜っ!てばっ!!!
京間6畳の部屋は
狭くないはずにゃにょに
お布団上げにゃいと
大きなパネルを置けにゃいよ。
パネルを置けにゃいと
おねいちゃん、絵を描けにゃいにょ。
でも、お布団んとこで
マル兄ちゃん、ぶーすか寝てたにょ。
時々、
「ホタテ缶・・・
うっふ〜ん、いっけ・ず〜んっ」
とか、ピンクの唇ぷるぷるさせて
よだれもちびっと出して
寝言言ってたにょ。
そんで、おねいちゃん、
お布団上げられにゃかったにょ。
そんで、そんにゃマル兄ちゃん見てて
おねいちゃんも
横にバッタリ倒れて寝ちったにょ。
そんなおねいちゃんの背中の上で
かわいい私もぴーすか寝たにょ。
おねいちゃんは
身動きできにゃくなってたわ、
いろんな意味で。
くすっ。


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