|
2022/10/29(土)
生き抜くためのLAST点滴ポール
|
|
|
”点滴ポール 生き抜く という旗印”
これは1976年生まれの 岩崎航さんの詩。
彼は3歳で進行性の 筋ジストロフィーを発症し、 現在は常に人工呼吸器を使って 生活のすべてに介助が必要な体。
そんな岩崎さんが生み出す文章は ただの闘病記にはない、 多くの人に勇気を与えるものだと 確か10年前位に その頃取っていた 新聞に取り上げられて知った。 (今調べたら2013年出版の詩集)
夏の終わりから始まった 自分の化学療法での 点滴棒を見るたびに この詩を噛みしめて、 昨日が私の化学療法、 最後の日となった。
血管が大分弱くなったようで 採血も本番の抗がん剤投与も 注射針が何回刺しても 血管が逃げて入らない。 (;´∀`)
担当者は頑張って トライを重ねるがついに断念。 スーパーナースを呼び出し、 そのお出ましを待つのに 採血も本番の薬投与も 30分ずつの時間ロスとなり、 全てが終わるとすっかり夜。
病院を出て向かいの 院外処方の薬局に向かうと、 こんなに遅くなっても 私のように薬を待つ患者さんは 結構いて皆さん静かに座っていた。
それを見ていたら 本当に、本当に、 「鎌倉殿の13人」で、 (↑何度も書いていて恐縮:苦笑) 大竹しのぶさん扮した巫女が告げた、 「お前の悩みはどんなものであっても、 それはお前ひとりの悩みではない。 はるか昔から同じことで 悩んできた者がいることを忘れるな。 この先も、お前と同じことで 悩む者がいることを忘れるな。 お前ひとりではないんだ、決して」 の言葉が岩崎さんの詩と共に 胸の中を交錯して 涙がこぼれそうになるのを ぐっとこらえて 私も静かに薬を待った。
ところでここ数日、 動くと息切れがひどく、 昨日は久しぶりの電車だったので (ケチってタクシーには乗らず(-_-;)) 病院に辿り着くだけでまるで登山・・・。
あまりにひどいので 診察時に尋ねたら 貧血の数値になっているそう。。。。 (;'∀') まぁ、薬の副作用なので仕方ないが 「貧血」の一言で一気に息切れが悪化し、 平らな病院の廊下を歩くだけで マスクの中でハー、ハー状態。
そのため楽しみにしていた 途中下車での買い物はやめ、 しょぼしょぼになった目を こすりつつ、 乗換駅の構内で何とか選んでみた 焼きサバ駅弁を押し込むように食べて 決死の覚悟で入浴し、 私の長い一日が終わった。
今日は殆ど寝ていたので 秋晴れは謳歌できなかったが よく寝たせいか少しは動く気に。
でもがんに限らず、 みんな一回きりの命を使って、 色んなことで躓いたり悩みながら 「『どうせなら、よく生きよう!』 って、踏ん張っているんだよ」 と己に言い聞かせて、 遅めの夕飯の支度をこれから。 (^^)/
【補記】 (1)10/1付でHP更新 http://oneself.life.coocan.jp/
(2)認定トレーナーの開講日程 を10/26付で更新 http://orion-angelica.jp/oneselfcard/
(3)この内容とはまた違う観点で綴る 「ワンセルフカードの広場」 https://ameblo.jp/oneself2012/
|
 |
|
|