|
2010/04/10(土)
自分のやり方を置ける人
|
|
|
先月からの和(NAGOMI)アート準インストラクター講座に 美大出のある青年が参加をしている。
初参加のお絵描きコーチングの日は富士山を描く日だったが、 あまりのさりげないうまさに「只者ではない!」と私は見破り(笑)、 よくよく本人に聞くと、有名な美大を出ていて日本画出身だそうだ。 そして今は秋葉のヨドバシの大ビジョンテレビの映像を手がけているし、 絵手紙教室もやるしと、守備範囲が広く、アートに関して プロ中のプロだった。
そんなMさんだが当初は和アート独特の描き方や、 絵が描けない私がユニークに教えるので、 戸惑ったり、自分のやり方を外すことに 苦労しているように見えた。
しかし本当に出来る人、一流の人というのは 純粋な好奇心に満ちていて、 どんな場面でも白紙になって、自然体でやるんだよなぁ、と思った。
思えば、パステル画ではないが過去も私の研修やセミナーの中で、 早実時代に甲子園でキャッチャーとして活躍した人とか、 東大の大学院出で日本の頭脳と言われている人とか、 外科医でホリスティック医療を推進しているドクターとか、 そういう、いわゆるの何かを極めた人達が 参加をしてくれたことがあったが それらのことは後でお付き合いしていく中でわかった。 それまでは彼らは能ある鷹は爪を隠すで、とても奥ゆかしい。
本当の意味で「何かが出来る」「極めている」人達は それをふりまわさないと痛感する。 中途半端な人ほど、本人の得意分野をごり押ししたり、 妙なPRをしてくる。
しかし「出来ること」を捨てたり、 それを一旦脇に置くことは大変なことだとも思う。 魂にとってはそれは秘境への旅、宇宙旅行のようなものだろう。
この前のMさんにとっての最後の集中講座では 私や周りの参加者の思惑(?)を大きく裏切り、 渋い色合いを封印して 可愛いパステルカラーで絵を何枚か仕上げていた。 そして一緒に参加している人々の絵の写真を本格的カメラで撮っていた。
「正しさ」という壁をよじ登って、 新天地への冒険をしている少年のような顔をしていて清々しかった。 そして私も他の参加者も 彼のそんなあり方から沢山のことを学んだと思う。
「知っている」「出来る」「正しい」ということには実は限界がある。 その中にいる限り、届かないものがある。 そうじゃないだろうか?と思う春の夕べ。
みんな、色んなことを私に学ばせてくれて、ありがとう!!
【補記】 ★弊社の和アート準インストラクター講座の日程はオーダーメードです。 絵が全く苦手と思いこんでいる人から、 今回の日記のように絵のプロの人まで同じ土俵で学び、 お互いに自分や他の人の絵を自然に承認できる内容です。 パステル画のスキルアップと心の成長を促すトレーニングです。 どうぞお気軽に相談して下さい。 詳細 ☆日本パステルホープアート協会認定準インストラクター養成講座☆ http://homepage2.nifty.com/oneself2001/art.html
★正インストラクター講座もいよいよ4月27日(火)10時〜開催決定。 上記以外も日程を設けられますので、メールでご相談ください。 パステル画のスキルや知識だけでなく 講師として知っておきたいコーチングマインド等も提供します。
|
|
|
|