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2009/07/31(金)
川村カオリさんの訃報に思うこと
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このところ、父の検査入院などで慌ただしい日々だったが やっと今日、病院から結論が出て、 末期に近い進行がんだが 79歳にしたら、まぁ元気なほうなので 来週から本格的に入院して放射線治療などをするのだそうだ。
しかし父を除いて、自分そして母も弟も結構平常心、 というかドライだった今月。 「牛肉、食べたいって言ってるね。いいのかな? 食欲はなんだかあるねぇ。 最後の焼き肉になるのかね」と小声で話しあったりしている。
そうしていたら、今週、歌手の川村カオリさんの訃報。 って、私は彼女のファンでもないし歌も知らないが、 同じ乳がんということでドキドキする。 父のこと以上に痛々しく思ったりするが それは心のすり替え作業のなせる技かもしれない。。。
私は子どもの頃、死ぬのがすごく恐いと思っていた。 それに親が死ぬことも恐くてしかたなかった。 この世から自分や親がいなくなることを想像できなかった。 退院したての頃は 癌という漢字や再発転移の言葉だけで縮みあがっていた。
しかし、進行性乳がんを9年あまりも生きていると、 あの本当の恐怖に麻痺しているのかもしれない。 生かされていることに胡坐をかいてしまっているのかもしれない。
でも今日の「金スマ」で、川村カオリさんの一人娘が 舞台の袖で母親を正座して見つめる姿に 不思議な静けさとすごみといたいけのなさを感じた。
お気に入りの糸井さんのサイト「ほぼ日」 http://www.1101.com/home.html をさっき訪問したら、 「今日のコラム」にあった文章が心にしみてきた。
“やがては、広場のみんなと さよならしてどこかへ帰る日もくるんだよなぁ。 というようなことを言うと、 「そんなさびしいことを言わなくても」と、 やんわり止められたりすることも多いのですが、 止めている彼や彼女や、あなただって、 この世という広場に、さよならする日がくるんです”
「この世の広場」かぁ。。。。 とにかく2009年8月というこの世の広場がもうすぐ始まる。
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