つれづれ気まぐれ乳がん体験日記
進行がんと共に生きる研修講師が綴る日々の気付き
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2009/05/14(木) おっぱい命日
いろいろな自己嫌悪から
やっと気持ちが上向きになってきた気がする。

講座や研修などの仕事を連休明けは
ずっとあくせくとしているので、
それが好きなことなので気が紛れたのかと思ったけど、
今回、どうも何か違うことが
自分を落ち込ませているような気がして冷静に考えてみた。

そしてわかった!

2000年5月8日(月)という人生の大事な記念日を
私の表面意識が忘れていたからだ。
この日が自分の乳がん手術日。
右胸全摘出手術をした日。

当時の日記を見ると
昨日13日にドレーン(管)を抜いてもらっていた。
傷口が恐ろしくてどうなっているか、見れない気持ちが
日記帳に切々と毎日書いてあった。
自分のことであって何か不思議な日記。

あれからもう9年を生きているのか。
言葉にならない感情に浸りながら
長い日々だと思っていたのに、もう9年か。。。。

摘出した私の乳房があの病院の病理室に
ホルマリン漬けの瓶詰めになって保管されているらしいが
今ごろわが肉片はどうなっているのだろう。

進行がんとともに生きるということは
気持の折り合いという意味での
創造の新しい階段を上るようなものだ。

命日。
普通はこの世の命が終わった日だが
切断した肉体の命日ということもあるのではないだろうか?
そしてきっと、新しい命が始まった日。

大病というのは
人という生命が続けている永久の営みの、
一世一代という大イベントなのかもしれない。

普通に生きている間に気づけなかった
大切ななにかを病を通して感じることができる人生。
がんに出会い、右胸と別れなければ、
私はそんなことさえ知らずに、
ただのほほんと生き続けただけかもしれない。

風の音を聞きながらいろいろな思いが錯綜する。


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