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2006/05/14(日)
歌の翼に
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一昨日は仕事を早めに終えて渋谷のオーチャードホールに、 クラシックコンサートを聞きに出かけた。 病気前は「忙しい」を理由に、その後は「お金が無い」 を理由に、 こうした習慣が我が生活に全くなかった。(^_^;)
今回は友人が「なぜかプレゼントをしたい気持ちになった」 ということで、 招待してもらった。ありがたや〜。 とはいえ、その人も直感でひらめいたそうで、 (↑オペラ歌手には珍しく人相がいいとのことで) お互いに全く知らないNYの女性オペラ歌手、 バーバラ・ヘンドリックスという人のだった。
席は3階の後ろのほうだで谷底を見下ろすようだし、 曲はマニアックな全く知らないドイツ歌曲とかだ。 だから当初は退屈していた。しかし少しすると凛とした声質と圧倒的な声量の素晴らしさに ボワ〜ンとしてきた。 内容が分からぬゆえに自由に想像し イメージワークをしていたら、サウンドセラピーのようになっていった。
最後には別に悲しくもなんともないのに、感情が揺れているわけでもないのに、 心は風のない日の湖の水面のように静かなのに涙だけが流れてきた。 暗いのをいいことにどんどんと泣いた。
きっとそれは、私の心や感情よりもっと深いところにある、 あえていえば『魂』というようなものが、 一生懸命表現している人のエネルギーを目の当たりにして流れた涙なのだと思う。
魂が「なんか、いいな〜!」と呼応したのだと思う。 歌の翼に乗っての、しばしの魂トリップの宵だった。
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