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2006/11/13(月)
通夜が重なり思うこと
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11日はカード講座の新しい期が始まり楽しく帰宅したら、 卒業生関係の訃報が2本。
梨木香歩さんの『西の魔女が死んだ』(新潮文庫)に 最愛のおばあさんを亡くした魔女の卵が
「タマシイ ダッシュツ ダイセイコウ」
と心の中で 叫ぶ場面を思い出す。 私もそれぞれの魂の脱出を悲しまず、祝福したい。
T子さんは昔の講座の卒業生。お孫さんもいる。 ご家族ぐるみで来てくれ、唯一文通が10年以上続いていた。 奇しくも自分の入院中、同じ帝京病院に、彼女は 肺梗塞になり救急車で運ばれてきたくらいの不思議なご縁。
もう一人は私の高校のクラスメートで、私の色んな講座に 参加してくれたSさんのお父様が亡くなった。
偶然にも二人の亡くなった時間は20分ほどしか変わらない。
つながりの妙というか、この符合は、何かに「とにかく 行って挨拶してきなさい!」と言われている気がする。
昨日はT子さんの身内だけのこじんまりした通夜に。 会場の寺は木枯らしが吹き、閻魔像があり、 ランプがユラユラして彼岸の入り口のようだった。
でも会場に入るとT子さんのご主人は生粋の寿司職人で 酔っ払って出来上がってしまっていた。 寂しさを必死に江戸弁で冗句にしていて、可愛らしい 昭和の男性像が垣間見え、それはそれで、ホッとする。 そしてさすが寿司職人!通夜の席にはびっくりするほどの 上寿司が並んでいた。本当に美味しかった。(*^_^*)
明日は月に一度の通院、そして仕事の軽い打ち合わせの後に Sさんのお父さんの通夜に行く予定。
死は怖くないというと嘘になるが、 いつかこの世とお別れする覚悟を構築していくのが 私たちの日常なのだ、と改めて思う。
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