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2008/05/17(土)
『戻る還暦者』
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人生ってのは色々ありまして。 たとえば見知らぬ誰かの人生を紐解いて見ましても、 そこにはたくさんの喜怒哀楽、紆余曲折がありまして。 人には色々ございます。 それでも誰もが巡り巡って、結局生まれた頃に戻ってゆきます。 つまり「赤ちゃん」に戻っていくのでございます。
60。 還暦。 この頃から人は赤ちゃんに戻ってゆきます。 そうそう。 5度目の生まれ干支を迎えた還暦者は祝いに赤いチャンチャンコを着るといいます。 何故、赤いチャンチャンコを着るのか。 略してみればよく分かります。 赤いチャンチャンコ、あかいチャンコ、アカイチャン、 結局人は「赤ちゃん」に戻るのでございます。 この風習はここから来ているのでございます。 これを「60歳の赤ちゃん説」と申します。 あ。 一つ。 僕はよく誰の利益にもならない嘘をつく。 それっぽぉい嘘で人を騙すことが好きだ。
なんだ「60歳の赤ちゃん説」て。
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とかなんとか。 親父がめでたく還暦を迎えた祝いを本日やりまして。 宮城県秋保温泉の旅館でやりまして。 飲めや唄えやをやりまして。 私はほどよく酔っ払いまして。 親父はそうとう酔っ払いまして。 なんともご機嫌でして。 0歳の孫にちょっかいを出しては泣かれ、 ちょっかいを出しては泣かれ、 それでもめげずにちょっかいを出してまして。 今夜の親父の笑顔はなんとも幸せそうでして。 息子としては嬉しい限りでして。 その後、親父と大浴場の温泉に入りまして。 湯めぐりをしまして。 僕は先にあがりまして。 部屋に戻りまして。 しかし30分待っても親父は帰ってきませんで。 ついに心配になって見に行きまして。 そこでは親父が倒れていまして。 「おい親父大丈夫か!」 声をかけまして。 「んん、大丈夫だぁ」 こいつ、寝てまして。 「もう少ししたら戻るからー」 風呂のヘリで気持ちよく寝てまして。 仰向け、服従する犬のポーズ、全裸で寝てまして。 なんとも気持ち良さそうなので、放って部屋に戻りまして。
それから30分。 それでも親父は戻ってきませんでして。 「酔っ払ってんだよな・・・」 また心配になってきまして。 たまらず大浴場へ向かいまして。 「・・・あれ」 さっき寝ていたとこにいませんで。 慌てまして。 探しまして。 倒れてまして。 寝てまして。 今度はサウナで寝てまして。 サウナで全裸で寝てまして。 また服従してまして。 「親父ほら、干上がっちまうぞ!」 あまりに気持ち良さそうなので、放って部屋に戻りまして。
で、こんなことが5回ありまして。 やがて親父が部屋に戻ってきまして。 満足そうに入ってきまして。 風呂、都合2時間入ってまして。
中村良三、 これからの彼、目が離せません。 還暦を迎え、赤ちゃんの前にまずはお風呂大好き女子高生に戻っていくようです。
性別変わっちゃったよ。
「↓60と0、祝い」
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