マガッタ玉日記
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2008/04/09(水) 『椎谷陽 二』
3月31日。
このブログに文章を書いた。
タイトルは「椎谷陽一」。
次の日、陽一君から一通のメールが届いた。
「崇、俺のハゲネタ使い過ぎ」
ははは。

そんなことはさておき、僕は貧乏性だ。
あ、話は変わる。
僕はずっと自分を貧乏性だと思っていた。
一時は貧乏性過ぎて体調をおかしくもした。
だから僕は人に胸を張れるくらいの貧乏性だと思っている。
でも「節約」と「無一文」の意味は大きく違う。

ということで人の振り見りゃ自分が見える、今日はそんなお話。

***********

数日前の稽古場。

「じゃあ今日の稽古はこれでとります、お疲れ様でした」
「お疲れ様でした!」

僕は脱兎の如く便所に向かった。
この貧乏性にも困ったもんだ。
もったいないの精神100%で出来上がってるこの体は尿意さえもったいなく感じる。
だから溜めて溜めて、稽古後ようやく便所に向かえる。

「・・・はあ、すっきりした」

で、洗面所でふと鏡を見る。
と驚く。
「・・・うわ、髪伸びたな」
気づけば僕はもうロンゲの域に達していた。
「・・・やだなあ」
僕は男が髪をかきあげる仕草が嫌いなんで。
だから男のロンゲってもんが嫌いだ。
なんか二つ折りの携帯を小気味よく開くくらい嫌いだ。
なんか旅館で靴べらを迷いよく使うくらい嫌いだ。
どの仕草もなんか格好良過ぎる。
いつだって「過ぎる」はいけない。
謙虚に生きていこう。
でも僕だって髪が伸びればやっぱり髪をかきあげちまう。
「ああ、邪魔だな・・・」
僕は髪をかきあげながら鏡を覗き込む。
と、それを眺める者が右端に映っていた。

「・・・あ。」

椎谷陽一だ。
「お疲れさんす」
「お疲れさんす」
そこで僕は気付く。
ああ、そっか。僕は裕福だった。僕はふさふさだった。人の振り見りゃ自分が見える。

そして今日、二人で飲んでいるときに彼は語った。
「俺は中途半端だよ。どうせなら伊武雅刀とか竹中直人とかまで行きたいよ」
なんか、格好良い。
「陽一君、いっそキューピーちゃん見たいなのまでいったらどうなのよ?」
「崇、あのハゲかたは難しいんだよ」
なんか、格好良い。専門家の話を聞いてるようだ。

ということで僕は浅はかだった。
なんでも「過ぎる」ってのはいけないことだと思っていたが、
例えば陽一君の場合、早く「過ぎて」しまうことが幸せなんだな。
これからは陰ながら陽一君を応援する。
滅多に人には言わないけど、今日だけは。

頑張れ!





苦情メール、お待ちしております。


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