マガッタ玉日記
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2008/03/31(月) 『椎谷陽一』
椎谷陽一
(しいやよういち)
***********
数年前に出会い、数回共演し、よく一緒に飲む男。
椎谷陽一。
マリーの台本を開くとキャスティング欄に書かれているのは稚谷陽一。
すこし間違い。
ちいやよういち。

「なんか面白い男の人いない?」
ワニの涙の稽古中、T-FACTORYの製作さんに聞かれて「では」と紹介した男。椎谷陽一。
ということで次回「毛皮のマリー」で共演することになった。

ということで今日も稽古後、二人で飲んでいた。
僕らは4時間とちょいビールばかりを飲み続ける。
僕らはビール党。

「あの劇団はすごいよ、身を削って笑い取ってる感じだよ!」
今、陽一君は何やらとある劇団について熱弁しているが、僕は彼の顔ばかりが気になっている。
あれ?
慣れ親しんだ顔がふと他人に見えるときってのがある。
あれが今僕を襲っている。
「あれ、陽一君ってこんな顔してたっけ?・・・いつもは河童みたいな顔してるなあって思ってたけど、なんか今日は伊武雅刀さんみたいな顔してるなあ」
一度思うともう止まらない。
陽一君の話には適当な相槌を打ち、僕は彼の頭を凝視する。
「あれ、あれあれ・・・陽一君って、いつもは鶴瓶さんみたいな頭だなあって思ってたけど、今日は伊武雅刀さんみたいな頭してる」

ジェットストリーム。
椎谷陽一。
僕は陰で薄毛のマリーと呼んでいる。
毛皮のマリーより、ちょっと貧相なんである。

とかなんとか。
椎谷陽一。
面白い男の人である。

そうそう。「毛皮のマリー」、寺山修司さんの生まれ故郷青森での公演も決まったそうで。
5月10、11日。
詳細はまた追って。
東北の皆さんはどうぞそちらにもおこし下さいな。
東北は寒いので、どうぞ厚毛してお越し下さい。

2008/03/28(金) 『君に、君だけに届けたい』
雨の中、僕は思った。
強く、熱く思った。
僕はいつもいつだって。
誰でもとれるスローボールより、
君だけへのスピードボールを投げていたい。
僕はいつもいつだって。
誰もが涙する言葉より、
君だけに贈る言葉を書いていたい。

くさいかな。
くさいよな。
だけど君に届けばそれでいい。
君にだけ伝えたい想いがあるんだ。
















君は、





バカか。
雨ん中、すげースピードですれっすれ追い越してったタクシー運転手、
バカか君は!!
危ないよ、もう。


いっそみんなに届け。

2008/03/05(水) 『小屋入りなり』
本日小屋入りなり。
本日小屋入りなり。

きっと新しい試みがいっぱいあるんで。


わくわくすんよ。










明日、
幕、

開く。

2008/03/03(月) 『君は女優』
「お疲れさあん」
「お疲れぇ」

今稽古に入って、初めて「岡田めぐみ」と二人で飲みに行った。
マガッタでは散々二人で話し合ってきたが、
今回は互いが互いに必死で馴れ合いがまるでなかった。
個人対個人。
役者対役者。
面白い。
そうでなけりゃ。
ついでに次のマガッタの話なんぞを少し具体的にしてみる。
お。
面白くなりそうだ。
また散々話し合いましょうよ。
そうでなけりゃ。

とか言いつつ。

本日。
全稽古日程が終了した。

とかなんとか。

3日後、幕が開く。






そして。
雛祭り。

2008/03/02(日) 『君は女学生』
「ヘルパー2級とることにしたんだ!」
「えっ!?」
「だからちょっと学校通うんだ」
「おおっ!!」

***********

中村アサ子。
女学生である。
うちの母は女学生なんである。
50代だろうとなんだろうと、中村アサ子は今、週末「女学生」に変わる。

この人は年をとるごとに、活性化していく。発酵していく。
見ていて面白い。
元々内気なこの人は自分に贅沢を許さなかった。
金銭的にではなく、精神的に。
遊ぶ贅沢。
代わりに子供たちに自由を与えた。
少なくとも僕にはそう見えた。

この人は色んなことに興味を持つ。
いつも本を読み、いつも映画を見、いつも写真集を眺めていた。
知識もある。
感性も鋭い。
贔屓目でもなんでも、とにかくすげー感性をしている。
でもそこまでだった。
表に出る事を選ばなかった。
「やってみりゃいいのに」
「お母さんはいいの。」
「行ってみりゃいいのに」
「お母さんはいいの。」
何度もこの台詞を聞いた。
その度に思う。
「もったいないな」
我慢する美徳も分かるけど、全てがそれじゃもったいない。
興味があるならもったいない。
この人なら妄想空想のたいていは形に出来るのに。
だから「もったいない」。

そして今、3人の子供もそれぞれ実家から離れた。
と。母は動き出した。
興味あることにふらりと動き出すことにした。
今じゃふらりと電車に揺られて一人旅に出たりもするらしい。
彼女の好きな緑の森に囲まれる姿を想像してみる。
うん。
似合う。
でも友達に「今日どこにいってたの?」と聞かれると、
申し訳なさそうに「どこ」とだけ答えるそうだ。
でも実際は「どこ」ではなく「どこどこどこ」に行っていたそうだ。
こことそことあそこと。
一日時間の許す限り、色んなところを飛び回っている。
その話を聞くのは面白い。
もっと聞かせてほしい。
もっと電話の向こうで嬉々として喋ってほしい。
それって格好いいと思う。
次男坊は負けずに、君にはない「若さ」を武器にどこどこどこどこに向かいます。

とかなんとか。


中村アサ子。
本日。
生誕52周年なんである。

おめでとう。

50代のうちにパスポートを用意しておいて下さい。
いつか一緒に海外旅行でも行きましょう。


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