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2008/02/09(土)
『僕は女将。』
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さて、今夜は雪が降っています。 あたり一面は真っ白です。 みぞれが町を冷やし、一気に雪も積もりやすくなりました。 向かいの家の屋根も段々と瓦の形に積もっています。 こんな日はあれですね。 そうですね。 アレ、ですね。 では、始めます。
1,まず一気に窓を開け放ちましょう。寒いのは承知です。
2,次に大きめの発泡スチロール(魚介類などをいれている蓋付だとベストですね)をベランダに用意します。
3,そこにぬるめのお湯を六分目いれます。
4,次にキッチンに走り、またお湯を沸かしてください。 (その際、日本酒を並々と注いだトックリも入れて温めましょう)
5,沸騰したら、やかんを持って、ベランダに走ります。雪はますます強く降っています。地球、その調子です。
6,では仕上げです。発泡スチロールに両足を突っ込み、やかんの熱湯を注ぎ込みましょう。そう、あなたのお好みの温度に。
7,適温になったら、足幅分だけを残して蓋を閉め、熱が逃げないように。
8,そして蓋の上に熱燗を置きましょう。「おっとっと」とくとくと汲んだら一気にあおって冷えた上半身も温めましょう。
9,はい。それではご一緒に。「SNOW,SNOW,SNOW!!!」
《中村著・簡単な足湯の作り方・参照》
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今日、伊藤摩美の家で森山光治良と那珂村タカコちゃん(ヘロヘロQカムパニー)とで鍋をつついた。 大雪の中の鍋は美味い。 なにが美味いって寒い中、暖かいのを食べるのが美味い。 だから窓を開けっぱなした。 白い。 町も息も白い。 見事な雪景色。 ついでなので足湯も用意した。 「おいでやす。お湯加減いかがおすか?」 僕は女将よろしく湯を沸かし続ける。 皆、それぞれの稽古で疲れた足がほぐれていく。 「あ。これあったけーよ!」 森山が騒ぐ。 「いや、あっついって!」 マニが騒ぐ。 「疲れ取れるねー」 タカちゃんがくつろぐ。 みんな体の芯からはんなり温まっていく。 「よろしおすなー」 ほっこり雪を味わう。 一方、僕はまだ稽古に入っていない。 だから女将よろしく走り回る。 ときどきクッションのしたに足を突っ込み、暖める。
ねぇ。 窓を閉めてくれないか。 女将の足が寒いよ。
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