マガッタ玉日記
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2009/03/20 『移動のお知らせ』
2009/01/07 『どうしようもないね、こればっかりは』
2009/01/03 「どうしたもんかね、こればっかりは」
2009/01/01 『新年明けましておめでとうございます』
2008/12/31 『2008』

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2008/02/29(金) 『僕がワニ。』
『ワニの涙』の本番も近くなってきたということで、
ここは一つ、僕がワニだった頃の話をしよう。
そう。
昔僕はワニだった。
冗談ではなくワニだった。
大丈夫。
おかしくなんかなっていない。
ちゃんと記憶はある。
昔僕はワニだった。
そう昔の話じゃない。
つい5年前の話だ。
僕は1年間ワニとして生き、ワニとして暮らし、ワニとして食べていた。
そう。僕は昔、日本中の小学生から可愛がられるワニだった。
涙なしでは語れない。

***********

「ワニはワニですワァニィ!」

僕がおどけてそう言えば日本中の子供たちが喜んだ。

「んん、なんでワニ?」

僕がおどけてそう言えば日本中の子供たちが笑い転げた。
そう。
僕はワニだった。
4tトラックとライトバンで北は青森から南は沖縄まで移動するワニだった。
「俺、日本一のワニになる!」
そして日本全国の小学校を回った。
1年間で220回ワニになった。
炎天下の沖縄だろうと、極寒の青森だろうと腹にスケボーを隠し、滑るように歩くワニになった。
ピーターパンに利用され、フック船長に嫌われるワニ、船長を襲ってる振りをして必死に大船を転換してあげるワニ。
「お兄ちゃーん、また来るねー!」
鹿児島の片田舎、バラシ中、最後まで喋らず、それでもずっと僕の横にいたおかっぱの女の子。
「また来るねー!」
トラックを追いかけながらその子は最後に叫んだ。
「また来るねー!」
来たのは僕たちだ。でも女の子が叫んだ。
「また来るねー!」
あの女の子の悲しい笑顔は忘れない。
「また来るねー」、か。
いかん。涙が。
テッシュをおくれ。

そう。
ピーターパンの「時計ワニ」。
それが僕の初舞台だった。
そう。その頃、僕はワニだった。
ワニだったんだ。
と同時にお話の前半は犬だったりもした。
この着ぐるみがまた暑い。
「崇君、冬はあったかそうだね」
冗談じゃない。
暑い。
冬でも暑い。
そう。
その頃僕はダーリング家の犬だった。
犬だったんだ。
ピーターパンの影を捕まえたのに、ネバーランドに連れて行ってもらえなかった犬。
それでも必死に尻尾を振った。
くしゃくしゃに汚れた犬、「ナナ」。
中に着た全身タイツもびしょびしょだ。
大丈夫。
替えの全身タイツは持っている。
ワニだろうと犬だろうと着ぐるみを身に纏い、笑顔を振り撒いた。
ピーターパンの魔法の粉なんか目じゃない。
ワニの笑顔は子供たちみんなを幸せにした。
そう誰が何と言おうと、犬ワニが子供たちを幸せにしたんだ。
あ。
また涙が。

つまり。
つまりだ。
僕が何を言いたいかっていうと。

今回僕は、「ワニの涙」で、「人間の役」なんである。




でも、あれはあれで、日本回れたし楽しかったなあ。


注※「ワニの涙」にワニは出てきません。
みんな人間です。


そして。
うるう年。

2008/02/28(木) 『僕と奥山有美子と伊藤摩美と岡田めぐみと山主晃一と森山光治良。』
森山と伊藤が出ている舞台を観にいった。

「ミラクル☆ピンチランナー」
@池袋シアターグリーンBIG TREE THEATER

劇評は書くのをやめたので、書かない。
ですんで気になるみなさんは是非劇場まで観に行ってみて下さいな!

とかなんとか終演後。

♀奥山有美子
♀伊藤摩美
♀岡田めぐみ
♂山主晃一
♂森山光治良
♂中村崇

の6人で飲んだ。
池袋の居酒屋。
「初日お疲れさんしたー!」
男と女、向かい合って座る。

♀ ♀ ♀
  机
♂ ♂ ♂

女の子たちはみんな可愛い人達ばかりである。
男の子たちはみんな若々しい人達ばかりである。
これはもう、
「合コンみたいじゃねー!」
合コンである。
全員知った顔だが、周りから見ればこれはきっと合コンである。
「あっはっはっはっは」
「乾杯ー!」

男三人横一列。
「・・・あれ?」
気がついたら男しかいなくなっていた。
男三人横一列。

  机
♂ ♂ ♂

「山主君、そっち行って」
「え?」
「いやそっち」
「え?」
「そっち!」
 
  ♂
  机
♂  ♂

友達を語ったり、芝居を語ったり、夢を語ったり、喧嘩したり。
なんとも男臭い夜だった。

さて終電だ。帰ろう。

2008/02/14(木) 『僕と老人。』
拝啓、愛する人へ

ご無沙汰しております。
いかがお過ごしでしょうか?
お体にお変わりはございませんか?
どうぞ無理はなさらず、そのまま御自愛下さい。
先日はお手紙ありがとうございました。
返事が遅れた事をどうぞお許し下さい。

本日、我が家にアリが3匹やってまいりました。
まだ小さなアリたちです。
3匹ばかりでは列も作れず、台所をそれぞれ寂しく歩いておりました。
ですがこれといった餌も見つからず、外はまだ寒く、起きるのが早過ぎたと後悔している様でした。
それを見て、つい私はくすっと笑ってしまいました。
だって、なんだか微笑ましい絵ですよね。
アリが三匹アリがさん。

春です。
春が近づいています。
3匹のアリが教えてくれました。
毎日寒い日が続きますが、春は着実にやってきています。

これからは日に日に暖かくなっていくことと思います。
春ですね。
こちらは毎日元気にやっております。
東京の生活にもすっかり慣れ、名残り雪も降るときを知り、ふざけすぎた季節のあととなりました。
もうすぐつくしの子が恥ずかしげに顔を出します。
もうすぐ春ですね。
恋をしてみませんか。
老体にムチ打って恋をしてみませんか。

春です。

春がやってきます。


どうぞ変わらず春もお体、御自愛下さい。


敬具

2008/02/11(月) 『僕とワニ。』
とかなんとか。

今日は「ワニの涙」の稽古初日だったんで。
一年振りの三軒茶屋通い。
「わあ。中村君じゃないの」
一年振りのスタッフさんに囲まれて。
「わあ。ご無沙汰してます」
稽古が始まった。

うん。
幸せを感じる。

とかなんとか。

稽古開始より少し前に喫茶店通いも始まったんで。
「アメリカンコーヒー」
まずは探すところから。
「あ、砂糖は結構です」
今のところ4/4が期待外れ。

うん。
しょうがないので前に通っていた公園に行った。
そこで缶コーヒーでも飲もう。
今、この僕を長時間受け入れてくれるのは我が家と公園だけなんで。
「・・・・」
うん。
公園も3月26日まで改良工事中だそうで。
あ。そう。

なんだか最近、こういうことが多い気がする。

どうか。
どうか、この家だけは潰れませんように。

2008/02/09(土) 『僕は女将。』
さて、今夜は雪が降っています。
あたり一面は真っ白です。
みぞれが町を冷やし、一気に雪も積もりやすくなりました。
向かいの家の屋根も段々と瓦の形に積もっています。
こんな日はあれですね。
そうですね。
アレ、ですね。
では、始めます。

1,まず一気に窓を開け放ちましょう。寒いのは承知です。

2,次に大きめの発泡スチロール(魚介類などをいれている蓋付だとベストですね)をベランダに用意します。

3,そこにぬるめのお湯を六分目いれます。

4,次にキッチンに走り、またお湯を沸かしてください。
(その際、日本酒を並々と注いだトックリも入れて温めましょう)

5,沸騰したら、やかんを持って、ベランダに走ります。雪はますます強く降っています。地球、その調子です。

6,では仕上げです。発泡スチロールに両足を突っ込み、やかんの熱湯を注ぎ込みましょう。そう、あなたのお好みの温度に。

7,適温になったら、足幅分だけを残して蓋を閉め、熱が逃げないように。

8,そして蓋の上に熱燗を置きましょう。「おっとっと」とくとくと汲んだら一気にあおって冷えた上半身も温めましょう。

9,はい。それではご一緒に。「SNOW,SNOW,SNOW!!!」

《中村著・簡単な足湯の作り方・参照》

***********

今日、伊藤摩美の家で森山光治良と那珂村タカコちゃん(ヘロヘロQカムパニー)とで鍋をつついた。
大雪の中の鍋は美味い。
なにが美味いって寒い中、暖かいのを食べるのが美味い。
だから窓を開けっぱなした。
白い。
町も息も白い。
見事な雪景色。
ついでなので足湯も用意した。
「おいでやす。お湯加減いかがおすか?」
僕は女将よろしく湯を沸かし続ける。
皆、それぞれの稽古で疲れた足がほぐれていく。
「あ。これあったけーよ!」
森山が騒ぐ。
「いや、あっついって!」
マニが騒ぐ。
「疲れ取れるねー」
タカちゃんがくつろぐ。
みんな体の芯からはんなり温まっていく。
「よろしおすなー」
ほっこり雪を味わう。
一方、僕はまだ稽古に入っていない。
だから女将よろしく走り回る。
ときどきクッションのしたに足を突っ込み、暖める。













ねぇ。
窓を閉めてくれないか。
女将の足が寒いよ。

2008/02/06(水) 『僕の四条・大徳寺。』
京都にねえちゃんがいる。
同じ仙台で育った従兄弟のねえちゃんがいる。
ねえちゃんは時計を創っている。
昔、高校入学祝いに一つもらった。
今もよくつけるねえちゃんの時計。
つけた日には必ず言われる。
「それ、どこで買ったの!?いいなー!」

***********

ねえちゃんの家に遊びに行く前に、お気に入りの喫茶店でぼけっとしようと思っていた。
そこは一杯のコーヒーが出てくるのに1時間かかる。
100歳近いばあさんが一人で営む喫茶、「クンパルシータ」。
ねえちゃんに薦められて一度だけ行ったことがある。

ヘルス街の一角にあるクンパルシータは夕方に開く。
「まだばあちゃん来てないよ」
店の前でまごまごしていると、ピンクのハッピを着たキャッチのお兄さんが教えてくれた。
それから近くの喫茶店に入り、ばあさんの喫茶店が開くのを待った。
「兄ちゃん、ばあちゃん来たよ」
やがてキャッチのお兄さんが教えてくれる。
そこにいたのは偏屈そうな老婆。
もう年が分からないくらい年老いていた。
でもどこか凛としている。
ゆっくり鍵を取り出すと、厚い木の扉を開く。
店内は綺麗に掃除されているのに、埃っぽかった。
それでもどこか気品があるのはこのばあさんの持つ雰囲気かもしれない。

「アメリカンコーヒーをおねがいします」
メニューも開かずにそういうと、代わりにばあさんがメニューを開く。
「イングランドもありますがね」
「・・・いや、アメリカンコーヒーを」
「イングランドもありますがね」
「・・・いや・・・イングランドってなんですか?」
「ブレンドとアメリカンの中間だよ」
「じゃあ・・・イングランドをお願いします」
変なばあさんだった。

ばあさんはよくカウンターでほおづえをついていた。
かといってもサボっている訳じゃない。
ああでもしないと、もう体を支えられないようだった。
どうしてこんな年まで喫茶店を続けてるんだろう。

店内は時が止まってるようだった。
ここにはきっとばあさんの歴史が詰まってる。
ふとカウンターを見ると、ばあさんも止まっていた。
いや。
ゆっくり動いてる。

「灰皿いいですか?」
そう言うと、ばあさんはゆっくりゆっくり灰皿を取りに行く。
その遅さを見て、代わりに取りに行く。
と、怒られた。
「これは私の仕事でしょ!!」
その鋭さに驚く。
さっきまでのばあさんじゃないみたいだった。
意識の高い人なのだ。
あなたは客、私は店主。
ここはばあさんの城。
僕はただゆっくりと灰皿が届くのを待つ。

席についてから20分。
小説の世界にのめりこみ始めた頃、ばあさんがゆっくりゆっくり僕の席にやってくる。
「はい。」
コトンとグラスを置く。
ばあさんはまたゆっくりゆっくりカウンターに戻っていく。
「・・・・・・」
来店から20分後に届いたのは水だった。
どこまでもゆったりとした喫茶店。
やがて静かな店内にコポコポとうまそうな音が聞こえてくる。

席についてから1時間。
客は相変らず僕一人。
ばあさんはゆっくりゆっくりとご自慢のイングランドを持ってくる。

僕にとって京都はすごくゆっくりした町なんだ。

***********

5時頃に京都に行って、またあの喫茶店に行こう。
そう思っていたが、気がつくともう5時を回っていた。
大阪から京都まではなんだかんだで1時間、このままだと帰りのバスまであと4時間。
残された時間はそうない。
ましてやあの店じゃ珈琲が届いた頃に出なければならない。
しょうがない。
喫茶店は諦めて、ねえちゃんの店に直行することにした。
急いで大阪駅から東海道・山陽本線京都行きに乗り換えた。
40分後。
気がつくと三ノ宮を越え、神戸も越え、明石についていた。
逆じゃないか。
慌てて反対ホームに乗り換える。
やっと京都駅に着いたのは予定の3時間後の8時だった。
これじゃねえちゃんの店にいられるのは1時間もない。
しょうがない。
バスに飛び乗った。

僕にとって京都はすごく慌ただしい町なんだ。

**********

その一時間の中で、ねえちゃんから聞いた話はショックな出来事だった。

「そういえば崇、クンパルシータ、もうやってないらしいんだよ」
「・・え!?」
「おばあさんボケちゃったんだって」
「・・・ええ!?」

「HORN」に続き、またお気に入りの喫茶がなくなってしまった。

でもここは京都。
きっとまだまだ僕の知らない素敵な喫茶店が隠れているに違いない。

今年中に一軒は探し出してやろう。
そう決めた。

「↓ねえちゃんの時計」

2008/02/05(火) 『僕の岸和田。』
「やっぱ家は日本家屋だよなぁ」

今日はみかんの木と綺麗に手入れされた松なんかを見ながらバスに揺られてきた。
山の途中は日本家屋ばかりが広がっていた。
良い眺め。
そういえば白川郷にも早く行ってみたいもんだな。
にしてもこのバスはどこまで上るんだろうな。
乗客はもういない。

「岸和田」から公共バスに揺られること30分弱、
「へぇ。ここも大阪なんだ」
食い倒れのイメージからほど遠い山にやってきた。


だんじり祭りで有名なあの岸和田、
この町は活気とヤンキーが溢れる街だと思っていたが、
僕が来た岸和田は静かな山だった。

「腹減った」

昨日の夜から何も食べていない。
でもこの坂を登り切ればきっと食い倒れが待っている。

2月2日解禁、
時間無制限、
コンデンスミルク好き放題、
ホイップクリーム好き放題、
女峰食べ放題、
つまりは「イチゴ狩り」にやってきたんで。

『朝9時半先着順定員になり次第締め切り』

こりゃいかん。
まだ解禁したばかりだ。
平日とはいえ、人で溢れかえっているだろうに。
早朝大阪駅に着くと、いきせいやってきた。
電車を乗り継ぎ、バスを乗り継ぎ、山道を登り、やがてビニールハウスが見えてきた頃、
時間は9時半ジャスト。
これはお見事。
これで一安心。

にしてもそこはシンと静まり返っていた。
こんなに人気がないのか苺狩り。
こりゃ昼に出ても受け付けてくれてたかも知れんな。

ビニールハウス貸し切りをイメージしながら、薄暗い受付に行くと人の代わりに看板が立っていた。

『本日のイチゴ狩りは終了致しました』

いやいやいやいや。そんなはずはない。
2月2日解禁と言っていたではないか。

「すいませーん!どなたかいらっしゃいませんか!」

静かな館内で僕の必死な声はよく響く。
「すいませーん!」







「はい?」
「あ。良かった。苺、狩りに来たんですけど」
「あ。平日はやってないんですよー」






串カツを食い倒れてきた。
明日は京都に行こう。

2008/02/04(月) 『僕の欲望。』
「京都行きてぇな」

「パキスタン行きてぇな」

「メキシコ行きてぇな」

「沖縄行きてぇな」

「フィリピン行きてぇな」

「インド行きてぇな」

「北海道行きてぇな」

「台湾行きてぇな」

「オーストラリア行きてぇな」

「オーストリア行きてぇな」

「アメリカ行きてぇな」

「カナダ行きてぇな」

「中国行きてぇな」

「モロッコ行きてぇな」

「ハワイ行きてぇな」

「コンゴ行きてぇな」


全部行きてぇな。
とにかく全部行きてぇな。
今のうちに色んなとこ行って、スッゲーってもんいっぱい見てぇな。

それが欲望。

やりてぇこととやるべきことを箇条書きしてみりゃ少しは落ち着く。
一個ずつ潰せばいいんだ。
本当は。
でも足りねえな。
それじゃ時間が足りねえな。
でも全部やりてぇな。
とにかく全部やりてぇな。
頭に浮かんだこと全部やって、スッゲーってもんいっぱい創りてぇな。

2008/02/03(日) 『僕の朝。』
冬の朝。

寝返りを一つ。
と。かさかさ音がした。
寝返りをも一つ。
と。またかさかさ音がした。
ん。

冬の朝。

薄暗い部屋ん中、ごそごそと動くがなかなか起きれない。
こう寒くちゃしょうがない。
布団を被ったままなんとかヒーターのスイッチに手を伸ばす。
5分後。
もう一度寝返りを打つ。
と。またかさかさ音がする。
続いてドサッと音がした。
ん。
カーテンをばっと開けた。
オ。
いいや窓も開けてしまえ。

「……ヒョー」

こりゃ寒い。
せっかくあっためた部屋も一気に冷え込んだ。
こりゃ寒い。
雪だ雪。
一面の雪。
こりゃあ本日。リーディング日和なり!

とか言いつつ。


本日は本当にありがとうございました。
かなりお足元悪かったろうと思います。
靴下までびしょ濡れかと思います。
何度か転んだろうと思います。
節々も痛かろうと思います。
血も流れたろうと思います。
そんな中のご来場、
本当にありがとうございました。

ドタバタと初「公開リーディング」が終わりました。


感謝。




そして。
節分。

2008/02/01(金) 『僕の涙。』
「中村崇です、よろしくお願いします」

短くそう言うと、僕はさっと席に座る。
・・・いやあ、やっぱ緊張するな。

今日は「ワニの涙」本稽古初日だったんで。
いやこれはまだ本稽古とはいわんのか。
あさって2月3日に行われる公開リーディングの為の非公開リーディング稽古なんで。
本稽古はまだ少し先。

僕はどうしようもなく小心者なんで、いつも集合の一時間前には稽古場近くの喫茶店で携帯を握り締めている。
「・・・もしかして俺だけ集合時間間違えてないよな」
携帯が鳴るたびに毛穴が開く。
わ。また鳴った・・・誰だ?
「ともみさんからあなたさまにセックス依頼がきています」
よかった。セックス依頼だ。
迷惑メールにほっとする。

早めに稽古場にくると、まずは煙草に火を点ける。
それが吸い終わると、また煙草に火を点ける。
それが吸い終わった頃に、また次の煙草に火を点ける。
稽古前、僕はチェーンスモーカーと化す。
際限ない。
やがてお久し振りですの人から初めましての人まで続々と集まってくる。
一同、楕円に配置された席に座る。
やがてキャストの名前が読み上げられた。

***********

T-FACTORY+世田谷パブリックシアター提携公演
『ワニの涙<神なき国の夜>V』
作・演出 
川村毅
出演
手塚とおる/根岸季衣/笠木誠/伊澤勉/市川梢/岡田めぐみ/中村崇/伊藤克(東京演劇アンサンブル)/ルー大柴(声)/川村毅

2008年3月6日〜16日
三軒茶屋シアタートラム

3/ 6(木) 19:00●
3/ 7(金) 19:00
3/ 8(土) 14:00 /18:00
3/ 9(日) 15:00
3/10(月) 休演日
3/11(火) 19:00☆
3/12(水) 15:00☆ /19:00
3/13(木) 19:00
3/14(金) 19:00
3/15(土) 14:00 /18:00
3/16(日) 15:00

●(=プレビュー公演)/☆(=ポストトーク)
全席指定 一般5000円/プレビュー4000円/学生3500円(主催のみ取扱)

***********

「中村崇です、よろしくお願いします」
短くそう言うと、僕はさっと席に座る。
・・・いやあ、やっぱ緊張するな。

やがて第一回目の本読みが始まる。
「公開リーディング初めての人っていますか?」
僕は初めてだ。

***********

「ワニの涙」公開リーディング
2/3 16:00〜
(開場15:30)
三軒茶屋シアタートラム

リーディング参加メンバー
手塚とおる
伊藤克
笠木誠
伊澤勉
市川梢
岡田めぐみ
中村崇
川村毅

リーディング後、映像とトーク(川村毅、手塚とおる、笠木誠)有り。
その他詳細は「T-FACTORY」ホームページをご覧下さい。

***********

僕は涙の代わりに脇から汗を流す。
にしても脇汗ってのはなんでいつもひんやりしてんだろう。

とかなんとか。

「ワニの涙」が始まる。



「ワニの涙」ってのは嘘泣きって意味だそうで。


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