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2008/12/25(木)
『帰国』
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本日大阪は小雨なり。 本日大阪は小雨なり
上海発の蘇州号は本日昼、大阪南港についた。 船を降りると、僕は26キロに膨れ上がったくたびれバックパックを背負ったまま、最後のスタンプを押してもらう。 最後のスタンプ、「日本帰国」。 とかいうことで。 本日僕は帰国したんで。
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「じゃあまたどっかで!」 50時間弱の船移動ですっかり意気投合したダイスケさんやマリさん、メグさんに別れを告げると、僕は出国前にもお世話になった大阪の知り合いの家に向かった。 「またお邪魔しまーす!」 小雨で濡れたバックパックを放り投げ、まずはソファーに寝転がって物思いに更ける。 「ああこんなことがあったなあ」 パスポートをめくりながら今回行った国々を思い出してみる。 「ああそんなこんなこともあったなあ」 それから2、3日中に帰るだろう東京の生活を考えてみる。 「…色々あったなあ」 色々思い出して、そして今いる国、「日本」を考えてみる。 けれどもどうもしっくりこなかった。 意外と「帰国」という実感が湧いてこない。 なんだか旅はここで終わりですよ、という実感がまるでない。 半年も離れればもっと劇的にこう「…日本帰国!」と感動的になるものかと思っていたのに、感動どころか実感さえ湧いてこない。 明日にはまたどっかの国に行ってんだろうなあ。 そんな感じで。 なんだかそれじゃあ勿体無い。 せっかく半年も色んなことから離れたんだから、最大限活用しなければ。
繋ぎたての携帯電話で友達に電話を掛ける。 「おお崇帰ってきたかあ!」 友達がテンション高く迎えてくれる。 「おお帰ってきたぞー!」 僕もテンション高くそれに応じる。 「どうだったー!」 「楽しかったー!」 帰国報告をしているうちに僕のテンションは上がって行く。 そして言う。 「大変長らくお待たせいたしました!来年マガッタやりまっせ!」 僕のテンションも友達のテンションもまた上がる。 やりたいことをやりたい時にやれるこの環境に感謝。 「おお!いつやるよ?」 そして僕は浅い年間計画をざっと頭に浮かべる。 「…ん、ん…」 色んな現実が頭に浮かぶ。 やりたいときにやるったって先立つものが必要で。 「ん…ん…ん…ら、来年中!」 一年は長い。
ひとまず東京に帰ったら、来年の計画を少し立てよう。
とかなんとか。 本日帰国したんで。
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