|
2007/08/13(月)
『#5 東京、旅行、良好』
|
|
|
sha-la-la-la-lan-lan-la-la-la sha-la-la-la-lan-lan-la-la-la-la
ロマンチック。 流れ星を見付けた夜はロマンチック。 僕はそんなイメージを持っていた。 でもそんなことはない。 意外と流星群は簡単に見れるもんで。 びっくりした。
深夜1時過ぎ、 江戸川の駅に僕はふらりとやってきて、何度か通った道をふらふら歩いていった。 この先にゃでかい川が二つある。
僕はふらふら河原に向かう。 手にはビールと花火。 周りには外灯と小うるさい蝉たち。 と、星が流れてた。 『・・・・』 あれ? 河原はまだ先だ。 ここはただの一般道。 明るい。 でも普通に流れてった。 あれ? 大して期待してなかったんだけど。 ただ流星群を河原に観にいった、っていう夏の出来事だけでもう充分満足だったんだけど。 これはまさか、 これはまさか、かなり見えるんじゃないか? 僕は期待を膨らます。 河原へと急ぐ。
到着すると、暗いほう暗いほうを目指して歩いていった。 やがて芝生の上に新聞紙を広げて、寝転がる。 缶ビールで乾杯。 スローな曲を聴きながら、空を見上げる。 すぐに新聞紙は夜露を吸って、僕の背中を濡らす。 蟻が体中を這い上がる。 コウモリが頭上を飛んでいく。 でもそんなことは気にしない。 僕はカシオペア座のあたりを集中的に睨んだ。
『…あ!』
『・・ああ!』
星が流れてく。 星が流れてく。 星が流れてく。 なんだよ! 全然見えるじゃん。 やるじゃん、東京。
しかし埼玉で眺めてる山主君と、練馬で眺めてる森山君に連絡をとると、どうやらあっちは見えていないらしい。 やっぱりね。 僕は得意になって、二人に自慢する。 と、電話の最中にも星は流れていく。 『ああああああ!見た?今のでっけーよ!』 『・・・タカシ、うるせーよ』 でかい星が尾をひいて流れてく。
再来年には奄美や屋久島で『皆既日食』が見られるそうだ。 そして今年は今月の28日、『皆既月食』が見られる。
8月28日、7時過ぎから10時くらいは空を眺めよう。 雲さえかからなければ、全国どこでも見れるそうだ。 ということは雲がかかったら見づらくなるのか。 ということは雲の上にいってしまえば、どんな状況でも見れるのか。 ということでその日、僕は富士山登頂することにした。
海、山、川。 まだまだ夏を続けよう。
|
|
|
|