マガッタ玉日記
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2007/04/07(土) 『#5 American Times』
僕たちはアメリカにやってきた。

“Time 9・11”
(New York)

興味本位でグランドゼロにいってみた。とりわけ楽しい事もない。
新宿の呑み屋のテレビ越しにあの事件を観ていた。
でもまあその地を目の前にしたところで特に感想もない。
インドの聖地で死体が目の前で焼かれていくのを観に行ったことがあった。
『へぇ』
やっぱり何も感じなかった。
そりゃあそうか。


“River time”
(Washington)

首都ワシントンは意外となんもない町で。
飯一つ探すのになかなか苦労する。
だけどそれが嬉しい。
僕はいつも海外、旅行に『トーキョーじゃないところ』を求めてる。

この町にはPOTOMAC Riverという大きな河が流れていた。
僕が着いたとき、一人の西欧人が河をぼーっと見つめていた。
簡単な座禅を組んで背筋をぴんと伸ばして、動かない。
僕も少し離れたところに手頃な石を見つけ、座る。

10分ほどたった。
男は動かない。
30分ほどたった。
男は動かない。
1時間たった。
男は動かない。
たぶんこっちの存在にも気づいていない。
勝手に親近感が湧いているのも気づいていない。
男よりここに長くいようとライバル意識を持っていることにも気づいていない。

2時間経過。
僕の足下には吸い殻が5本。
でも彼は微動だにしない。
水鳥が流木をつついて遊んでる。
と彼が動いた。
ような気がしたけど、やっぱり動いていない。
僕は6本目に手を伸ばす。
吸い終わる頃、男は腰を上げて去っていった。
タバコをもみ消すと、僕もホテルに帰ることにした。

ワシントン何か起こる気がして楽しみなんだ。



“Whitehouse Time”

地球は青かった。
ホワイトハウスは白かった。


“River time・2”

朝方やってくると、浮浪者らしき人が寝袋にくるまっている。
寒いのに大丈夫かな。
そう思いつつも僕は河ぎりぎりの石に腰掛け、ぼーっとする。
やがて男がのっそり起きた。
ちらちら僕を見ると男が心配そうに叫んだ。
『Are you O.K.?』
思わず笑顔で『O.K.』と答えると彼はほっとしたように去っていった。
どういう意味だ。


See You Tomorrow


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