マガッタ玉日記
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2009/03/20 『移動のお知らせ』
2009/01/07 『どうしようもないね、こればっかりは』
2009/01/03 「どうしたもんかね、こればっかりは」
2009/01/01 『新年明けましておめでとうございます』
2008/12/31 『2008』

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2007/04/30(月) 『夏の朝5時』
僕の『気持ち良い』の代名詞は夏の朝5時。
夏の朝5時にバイクを飛ばすとなんというか、なんというか。
かなり気持ち良いんである。
その日1日の解放感や期待感が膨れ上がってくる。

『はは』
一人でも笑けてくる。



今日、森山光治良の家をTシャツ姿で飛び出してみた。

『はは』
さぶいぼが止まらない。
まだまだ夏は先。

でも毎年性懲りもなく、『夏』ってのは何かを期待させてくれる。
無条件にドキドキさせてくれる。
今年だって例に漏れず。

よっしゃ、今年も予定を立て始めよう。

2007/04/22(日) 『東京、旅行、良好』
『……んんん』

地図を覗きこむと、もう分からない場所にいた。

今、どこらへんだ?

標識通りに進んできたから、『多摩湖周辺』のはずである。
でも山の中に入ると東西南北が分からなくなる。

どこらへんだ、ここ?

僕はおんぼろバイクでアップダウンを繰り返す。
急勾配、急カーブ、赤いアスファルトがこんもりと盛り上がって列をなし、ガタンゴトンとバイクを揺らす。
交通量もぼちぼちあるから、結構怖い。
とにかく、適当に走った。

東京 埼玉 東京 埼玉

さっきから都と県を行ったりきたり。

と、やがて道が開いた。
そしてそこには警察が待っていた。
あぃたー。

『ピーピッピーッ』

あぁやっぱり。
この道は二輪車進入禁止なんである。
薄々気付いてはいた。
バイクで走るにゃ道が激しすぎる。

ところで僕はどこから禁止区域に入ったんだろう。

『えー、標識ってありましたぁ?』

罰金を逃れようと思って言った訳じゃない。
本心である。
本当に分からなかったんだ。
その証拠に隣ではおばちゃんも同じように訴えている。
ハイキングにでも行きそうなおばちゃんが『えー、どこにあったのかしらー』と警官に訊く。

と、いうことで警官4人とおばちゃんと僕、6人のドライブが始まった。
20分弱のパトカードライブ。
運転席と助手席には二人の警官、二列目には僕、その両脇には二人の警官、三列目にはおばちゃん一人。
んん、なんだか僕だけすごく悪いことをした気分だ。
丁寧に赤灯までつけるから、連行されてるみたいじゃないか。
でも反面、車内はすごく朗らかなんである。
おばちゃんや警官さんの人柄か、なんていうか、正直、楽しい。
『今日暑いねー』やら『もうそこ多摩湖だよ』やら緊迫感はない。
やがて着いた場所には分かりづらく進入禁止の標識が立っていた。
警官のおじちゃんが標識を指差し、すまなそうに言った。
『分かりづらいだろうけど、うちらはやっぱ切符切らなきゃいけなくてねぇ』

やがておばちゃんと僕は大人しく免許証を差し出した。

『おばちゃん気ぃつけてー』
『あなたもよー』

今日は多摩湖と狭山湖、湖巡りをした1日なんである。

2007/04/12(木) 『舞台は開演前から始まるんだよ、僕一人の戦い』
僕はよく『のど飴』をなめる。
本番が近づけば近づくほどその個数は増えていく。
のどをいたわって、なんて俳優さんらしい理由もなくはないけども、本当は落ち着くからなんである。
幼児のおしゃぶりみたいなもんか。


今日はいつもより早めにスタンバイをした。
暗幕に囲まれた舞台裏は暗い。
その中で小さな足下灯が煌々と光っている。
僕はより暗い場所を探して座り込んだ。

役どころや体調にもよるけども、ここ最近の僕はこうしていると集中力が増すみたいで。

暗がりの向こうでは、ざわざわとお客さんの声が聞こえる。
あと何分かあとにはあそこに自分が立ってんだなあ
なんていつもどこか現実味がない。
最初の一歩を踏み出すまで、いつも現実感はない。
でもこの『ざわざわ』ってのは結構緊張するもんで。

僕はふとももをさすり、筋張った筋肉をほぐした。
水を飲み、くちびるをしめらした。
1回2回3回と余計に深呼吸をした。
そしてのど飴。

緊張を起こす為に早めにきて、その緊張を必死に解く。なんだか変である。

それでも一つ目を舐めおえると、間髪入れずに新しいのど飴を取り出した。

『2分前』

やがて囁くスタッフさんの声がした。
『宜しくお願いします』
僕は立ち上がった。
そして焦った。
まだのど飴が舐めおわっていない。
人知れず、僕の戦いが始まった。
牛の咀嚼みたいに口を動かした。
ピーチ味が舌にこびりつく。
急がなきゃ。
堪えきれずに薄くなった飴の端を軽く噛む。
小心者の心臓はバクバクだ。
飴を噛む音ってのは脳に響く。
まさか客席まで届きゃしないだろう、けどシンとした空間で飴を噛むってのは緊張するもんだ。
堅く閉じた口の中では、舌がてんやわんやの大暴れ。
急がなきゃ。
急がなきゃ。
やがて開く2日目の舞台。
僕は一歩を踏み出す。




2日目が、無事、幕を閉じた。

2007/04/10(火) 『 。と 、』
3週間東京離れりゃ。何かしら変化はあって。
バイクがなかなか。動かなかったり。洗濯バサミが。盗まれてたり。『答えてちょーだい』。『分かってちょーだい』に変わってた。井森さんはユンソナです。

久しぶりの我が家は住居者不在。あの。久しぶりに動きだす。秘密めいた。死んだ空気は大好きです。


『American Times』が書き終わっての今日、世田谷パブリックシアター小屋入りしました。
懐かしささえ感じる変な気分。


すっかり葉桜、それでも花見、本を片手に、公園めぐり、ついでに選挙へ、散歩みたいな、地元観光、招き猫、地元観光、井伊直弼の墓、岡本太郎、世田谷時代、休館日、


約一週間のオフらしいオフを経て、明日からまた本番が始まります。

『AOI/KOMACHI』

1ヶ月半に渡るツアー最終地。
最後の場所。
東京、
。 東京。











いざ!

2007/04/09(月) 『#Last American Times』
僕たちはアメリカにやってきた。



“METRO time”
(New York)

ニューヨークの地下鉄は一律$2。
旅行者にゃ分かり易くていい。

中盤も過ぎたある日、
僕は残金の計算をした。
女々しくボストンのロブスターを思い出す。
『本当はあと$80あったのに…』
いや過ぎたことだ、切り替えよう。そうだな、少なめにみて1日$18で生活すれば大丈夫だろう。
僕は駅に向かった。
グランドゼロに行こうと思う。
何度か買った地下鉄の切符。なのに僕は間違えて$20の『METROcard』を買っていた。
早速1日分の生活費が消えたことになる。
軽いめまいに襲われ、僕は一人『オゥマイガッ』とつぶやく。アメリカかぶれ、切符も買えない。
『あぁどうしよ…』
またロブスターを思い出す。
駅員に泣きすがっても答えは事務的な『払い戻せませんから』。
誰に当たっていいのか分からない怒りってのは誰にも処理できない。自分が悪いのだから。せめて改札を乱暴に通るくらいしか今の僕には出来ない。
ニューヨークはあと1日。10回も乗りはしない。
更に$20のカードには$4分のオマケがついていた。
やがてホテルに戻ると僕は無駄にふかふかなベッドに恨みを晴らす。
『オマケだけで十分だよー』
よし、吐き出したら切り替えよう。せめて明日はムダに地下鉄乗りまくったろうや。そう考えると楽しくさえなってきた。
え?
次の日、改札に行くと僕はメトロカードをなくしていた。
あああ!もう、もう切り替えらんない。

“Theater time”
(ALLcity)

日本ツアー、アメリカツアーと毎日が初日みたい。
毎日胸を破裂させ、なで下ろし、掻き毟る。
新鮮味だけはなくなりゃしない。


“Last time”

3週間。
率直に長かった。
そして僕らは明日日本に帰る。

4月1日は僕にとって大切な日なのだ。
18歳の4月1日、それは上京した日。
毎年この日は自分の為に過ごすことにしている。
この日に帰れるのが僕は嬉しいのだ。
そして気付く。
僕らが東京に着いたときには時差でもう、4月2日じゃん。

何も出来ない飛行機の中、24時間もない今年の4月1日はアメリカを思い返すことにした。

『いやあ疲れた旅だった。次はこの疲れを癒す旅にでよう』




という間に

たっだいま!
《See You Next Trip・by・NakamuraTakashi》

2007/04/08(日) 『#6 American Times』
僕たちはアメリカにやってきた。



“coffee time”
(New York)

スターバックスコーヒーを持ってセントラルパークを散歩すりゃ
僕もあなたもニューヨーカー。

How are you today?
I'm fine.And you ?
なんつってね。


“Mac time”
(ALLcity)

アメリカにゃ
意外とないのね
マクドナルド
字余り



“BroadWay time”
(New York)

世界的に有名で観光客で毎夜賑わうミュージカルロード、ブロードウェイ。
ブロードウェイの他にオフブロードウェイってのもある。
興行的な舞台が『ブロードウェイ』なら前衛的な舞台を『オフブロードウェイ』っていうらしい。
でも今やオフブロードウェイも興行的に成功した。
だから教会やカフェでやる『オフオフブロードウェイ』ってのが更に出来た。
僕はオフオフブロードウェイを観たかった。
でも教会やカフェってどこのことだ。見つかりゃしない。
10年後にはオフオフオフオフオフオフブロードウェイぐらい出来てないかな。
そしたらただ歩いてるだけでもオフオフくらい見つりそうだ。


“Beef time”
(New York)

ニューヨーク
まさかあるとは
吉野家さん
ちょっと気になる
B.S.E


“River time3”
(Washington&Hanover)

新しい遊びを覚えた。

乱反射を見る。

凝視しているとやがて麻酔がかってきて遠くの光は魚の群れ、ネオンサイン、あやふやな点滅する生き物に変わる。
近くの光はまるでアメーバ。光は増殖し、視界いっぱいに広がる。
一点に集中してみれば麻酔は激しくなり瞳孔が開いてくる。
あ、まずい
トリップしそうだ。ふらふらと気持ちよくなってきた頃にゃ視覚以外の五感は停止している。
まるで万華鏡か、合法ドラッグ。
『生きる光』。
五感を麻痺させるのは気持ちいい。このまま思考回路も停止しないか次第に増殖したアメーバは僕の脳内をぐちゃぐちゃにしていく距離感が掴めなくなっていく光が目の前までせまる手をかざす掴めやしないぁぁなんだこれはああ気持ち悪い気持ちいい気持………。

我に返り、全体を仰ぐと光は通り雨みたいに『やってくるもの』だと思った。

僕はちょっと不便くらいの環境だといろんな遊びが考えつく。



See You Tomorrow

2007/04/07(土) 『#5 American Times』
僕たちはアメリカにやってきた。

“Time 9・11”
(New York)

興味本位でグランドゼロにいってみた。とりわけ楽しい事もない。
新宿の呑み屋のテレビ越しにあの事件を観ていた。
でもまあその地を目の前にしたところで特に感想もない。
インドの聖地で死体が目の前で焼かれていくのを観に行ったことがあった。
『へぇ』
やっぱり何も感じなかった。
そりゃあそうか。


“River time”
(Washington)

首都ワシントンは意外となんもない町で。
飯一つ探すのになかなか苦労する。
だけどそれが嬉しい。
僕はいつも海外、旅行に『トーキョーじゃないところ』を求めてる。

この町にはPOTOMAC Riverという大きな河が流れていた。
僕が着いたとき、一人の西欧人が河をぼーっと見つめていた。
簡単な座禅を組んで背筋をぴんと伸ばして、動かない。
僕も少し離れたところに手頃な石を見つけ、座る。

10分ほどたった。
男は動かない。
30分ほどたった。
男は動かない。
1時間たった。
男は動かない。
たぶんこっちの存在にも気づいていない。
勝手に親近感が湧いているのも気づいていない。
男よりここに長くいようとライバル意識を持っていることにも気づいていない。

2時間経過。
僕の足下には吸い殻が5本。
でも彼は微動だにしない。
水鳥が流木をつついて遊んでる。
と彼が動いた。
ような気がしたけど、やっぱり動いていない。
僕は6本目に手を伸ばす。
吸い終わる頃、男は腰を上げて去っていった。
タバコをもみ消すと、僕もホテルに帰ることにした。

ワシントン何か起こる気がして楽しみなんだ。



“Whitehouse Time”

地球は青かった。
ホワイトハウスは白かった。


“River time・2”

朝方やってくると、浮浪者らしき人が寝袋にくるまっている。
寒いのに大丈夫かな。
そう思いつつも僕は河ぎりぎりの石に腰掛け、ぼーっとする。
やがて男がのっそり起きた。
ちらちら僕を見ると男が心配そうに叫んだ。
『Are you O.K.?』
思わず笑顔で『O.K.』と答えると彼はほっとしたように去っていった。
どういう意味だ。


See You Tomorrow

2007/04/04(水) 『#2 American Times』
僕たちはアメリカにやってきた。


“Tip Time”
(Boston)

僕らにゃ馴染みのないチップ制度。
レストランなどでは食事代に15%上乗せして払うのが相場だそうだ。
($1=130円弱)

毎朝部屋を綺麗にしてくれるおばちゃん。さりげなく枕元に$1を置いて表す『ありがとうの気持ち』。馴染みのない僕にゃなんとなく嬉しいもんで。

噂の店でギャルソンの笑顔に促されるまま食べるシーフード。うん、うまくない。ロブスターなんて初めて食べたがここのはうまくない。川村さん福士さん手塚さん長谷川さん剣持さん、全会一致の同意見。でもギャルソンの笑顔はアメリカンドラマらしくて良い。ハッハッハと笑いそうだ。そんで会計は一人$80。$80?ん?1万円越えてる?…いやいやいやこんな味で…高いだろ。無言だけど全会一致の同意見。それでもチップを一人$12請求される。気持ちを添えて払ってみたが再び請求される。払わないでいるとギャルソンは分かり易くムスッとする。さっきの笑顔はとうにない。
チップ制度。
馴染みのない僕にゃものすごく抵抗があるもんで。

僕はお金で悩むと決まって流れてくる歌がある。
『お金のために苦しまないで歴史に残る風来坊になーるよ』
部屋に帰ってふかふかのベッドを思い切りひっぱたいてなんとか冷静さを取り戻した。


“Sports Time”
(ALLcity)

アメリカ人 噂以上に よく走る


“Weather Time”
(ALLcity)

万全の防寒対策。
エスキモーみたいな格好をしてきて良かった。
僕たちはボストンで大雪に見舞われた。
『今年の初雪はボストンだったわ』、なんか洒落ている。手袋をはめ空を見上げれば、アメリカらしく大ぶりな雪が一面に降り積もる。
一方、『ニューヨーク』はもう春だった。昼暖かく夜は寒い。コートのジッパーを開け、Tシャツを覗かせブロードウェイを闊歩する。
更に『ワシントン』に移動するとそこはもう夏だった。Tシャツになり河辺の散歩じゃ日焼けする始末。頭の上には夏虫が舞っている。
更に移動し『ハノーバー』。カナダとの国境近くの町。寒い。そりゃそうだ。大河がまんま凍ってる。邪魔だ邪魔だと邪険に扱ったエスキモーコートに僕は再びすがりつく。
3週間の春夏秋冬。
でもどの町に行ってもTシャツ姿のアメリカ人ってのはいるもんで。


See You Tomorrow

2007/04/03(火) 『#1 American Times』
僕たちはアメリカにやってきた。


“American time”

世界中を旅してみたい僕だけど、アメリカに興味をもったことはまだない。
あってミシシッピ川の流れる『セントピーターズバーグ』くらいか。
だから連れてってくれるなら行ってみたいなぁ、程度の国だった。

そして今日、僕はアメリカにやってきた。


※3週間に渡るAmerica・tourを通して感じたことを各項目にまとめていこう。


“cigarette time”
(Washington.D.C)

飛行機から降りてまず考えることは『タバコ』。
禁煙国家アメリカ。
この国での喫煙者は肩身が狭い。
15時間の禁煙後のタバコは本当に身にしみた。しびれる、といった方が正解か。体中の血管にニコチンが染み渡り体温を下げていく。
州によってタバコの値段はかなり違う。
ニューヨーク州では両切りのキャメルが約1000円。
ってことは一本…50円。
禁煙したくても出来ない人よ。
アメリカに行けば、簡単に禁煙しようなんて諦められますよ。
もうやめよ、煙にこんな金かけるなんてバカバカしいわ…シュボッ。ってね。


“Letter Time”
(Boston)

手紙を送ろう。
封筒を買いにスーパーへ行った。
1枚でいい。1枚でいいのに、80枚入りか100枚入りしか売っていない。ここは問屋か。
そのあと長谷川さんが教えてくれた。
『こういうホテルの部屋にはレターセットついてると思うよ』
確かに3通分置いてあった。
これで83枚。
でも1枚でいい。


“TV Time”
(ALLcity)

アメリカのTV。
州によって多少はかわるが、だいたい52チャンネルくらいある。
チャンネルをだーっと回すとアニメアニメ動物動物バスケバスケ通販通販水着水着。
いつだってやっている。
アメリカ人ってのは本当に体を鍛えるのが好きね。
なんだその胸筋。
みんなそんなにムキムキになりたいかね。
良い女の横にはいつだってムキムキの男がいるね。
通販を野次りながら僕は腕立てをする。



See You Tomorrow


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