マガッタ玉日記
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2007/02/03(土) 『 #2 Short Trip IN Thailand 』
『#2 子供の僕が憧れたトム・ソーヤ』


確かに。
思い返してみれば
子供の頃から僕は、
『冒険』や『探検』に憧れてたんだ。
19歳を過ぎた頃、
ようやっと人より遅い『物心』ってのに僕は出会った。
『中村崇=中村崇』、っていう『物心』。
だからかな、
僕の中にまだ
信頼出来る僕のなかった『少年期』を取り戻すように、
僕は20歳を過ぎてから
年々少年に戻ってる気がするんだ。
精神年齢っていうよりも
肌で感じる感覚のお話。

トム・ソーヤやハックルベリー・フィンに憧れて、
自分と重ね合わせ始めたのもその頃だった。
偉人を偉人として終わらせちゃいけない。
憧れだけじゃ終わらせない。
年や生い立ちを気にしたら切りがない。
僕もなりたい者になろう。
いつか『我道=王道』って叫ぼう、
そう決めたのが、
6年前。


そして今、大人の僕は、
筏に建てたホッタテ小屋みたいな宿に泊まってる。
大人になった僕にとっちゃ『冒険』にはほど遠いだろうけど、
少年期の僕ならきっと『冒険』と思えただろう光景。
目の前の川にドボンと飛び込んで、
体を冷やしてみたり。
流れてかないように縛られた筏にヒョイと飛び乗ってみたり。
嬉々とビールとつまみを広げてみたり。
たゆたうように寝そべって星を眺めてみたり。

キャッキャキャキャ♪

この宿の三男坊、『チャイ』が笑いながら、隣に寝そべってきた。

僕はこの河に浮かぶ宿に泊まりたくって、
今日『カンチャナブリ』にやってきた。
ボートが通る度に
ぐらぐら揺れるこの宿。

キーキキキキキ♪

白いヤモリも陽気に笑った。

幸せだなぁ。

昨日から何度も何度も呟いたセリフ。

幸せだなぁ。

きっと明日も繰り返す。

幸せもんだなぁ。

太古から続いてる(はずの?)真っ赤な太陽が木々の根っ子へ落ちてった。
みんなにも見せたい夕陽だ。
(残念ながら夕陽の本当の美しさってのは
そこにいた人にしか伝わらない)

キーキキキキキキ♪

天井のヤモリがまた一匹増えて、
二匹で笑ったよ!


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