マガッタ玉日記
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2007/02/26(月) 『精神テンポ』
今日テレビで覚えたこと。
どうやら生き物には『精神テンポ』ってのがあるらしい。

精神テンポってのは例えば歩くテンポ、例えば話すテンポ、例えば呼吸の周期etc…。
それは一人一人が生まれもって違うらしい。
遺伝子が近いと、つまり血がつながってるとそれは近いんだって。
もしかしたらやけに気があう友達はテンポが似てるのかも知れない。

スピードとは違う、『テンポ』。
徒競走なら足の速さじゃなくて、足を運ぶリズム。
そもそも呼吸一つにテンポがあること自体僕は考えたことがなかった。

じゃあおんなじ会社に向かうそのテンポとか、ご飯を噛むそのテンポ、頭をかくそのテンポやこの文章を読んでるそのテンポだって、全部が全部個性的。
僕とあなたのテンポは違う。

面白い。

明日早速友達と話すときに、ちょっと気にしてみよう。
この人の話は面白い、とかじゃなくてただ話のテンポだけを気にしてみる。
もしかしたらテンポが似てる人は『波長』が合う人かも知れない。
あなたと僕のテンポの違いを見てみよう。
こりゃあきっと面白い。
ところで『この人はテンポが似てる!』なんて、どうすりゃ分かるんだろう。

2007/02/21(水) 『ポストの中身』
今日、旅先で出会った人から本が届いていた。
『この人の発する言葉はリアル』
と手紙を添えて。

その本の1ページ目はこう始まっている。

『キミの心の中のトムソーヤは元気かい?』

僕は嬉しくなった。
そして懐かしくなった。
それは初めての海外旅行、初めての一人旅、不安だらけの旅の背中を押してくれた本と同じものだったから。

旅中持ち歩き続け、ボロボロになったあの本はまだ大切に本棚に並べられている。
その後、世界的に有名になったこの本は『逆輸入オールカラー』となって最近発行された。
それをその人は送ってきてくれた。

久しぶりに読んでみた。
あぁ、変わらずすごい言葉ばっかりだ。
経験がなければ、出てこない言葉たち。
僕のバイブルの一つ。

僕はまたパソコンに向かった。

己を震撼させよ。

突然だけど、僕は2010年2月1日インドの南西部、『ハンピ』という小さな村で路上芝居をやろうと思っている。
タイの旅中に決めた。
あまりにも漠然としているが。
なんとか形になればいいなぁ、と思っている。

2007/02/19(月) 『こうしてまた狭くなる』
稽古帰り、
地元の古着屋『White Monkey』がセールをやっていた。

『閉店セール』

毎日真夜中までやっていたホワイトモンキー。
うちの地元は小さく、なんてこたぁない。
真夜中なんか誰も歩いていない。
犬も歩いてやしない。
でもいつだってホワイトモンキーはやっていた。
おっさぞかし怪しいもの売ってんだろうに…気にはなっていたが、寄ることはなかった。


本日閉店。
本日初来店。

品物はもうほとんどなかった。

それでも目に付いたのは細身のジーパンと『DRAGON BLOOD』というお香。
『ドラゴンブラッド』…と、いうことはまさか…『龍の血』の…匂いってこと!
なんだそりゃ。
どんな匂いに作ったってあんた次第じゃないか。
一つ買っておこう。
あとは、万力2個も買おうか。

閉店セールだから洋服からポストカラー、万力まで一切がっさいが売られている。
ジーパンなども含め、そのほとんどが105円である。
でもなぜか万力は200円。
200円。
安い。安いがジーパンが105円なのに…なんだか高い気がする。



家に帰って部屋に広げてみる。


『ジーパン』

履いてみる。
細身のジーパンは、
細すぎる。
まるで履けやしない。


『龍の血』

臭い。
以前お香は青雲以外全て同じ匂いだと言ったが、これは臭い。
なんだこりゃ。
つけてすぐに消した。


『万力』

万力である。
万力が二つあっても
万力である。
我が家じゃ使い道がない。

いいや、ちゃぶ台につけとこう。
持ち運びが楽になる。


こうして狭い我が家がまた狭くなっていく。

2007/02/18(日) 『喫茶』
雨降り。
行きつけの喫茶。
二階建て。
いつもぼーっとする場。
席はここ。
注文はアイスコーヒーとカレーライス。
約2時間半。
締めて550円になります。
(アイス系は50円増し)



僕は台詞を覚えるのも脚本を考えるのも小説を読むのも手紙を書くのも一息つくのも、
いつもここ。
一階では店のばあちゃんが『東京マラソン』をみている。



喫茶めぐり。
初めての駅。2時間前には着くように。
喫茶めぐり。
いろんな町のいろんな喫茶。



僕の好きな喫茶店の条件は約4つ。

1・コーヒーが400円より下。
(それより高いと良い店で当たり前だからね)
2・ちょっとボロ
(なんか落ち着くからね)
3・ちょっとダサい
(やっぱり落ち着くからね)
4・暇
(一番大切)

今までいろんな喫茶店に行った。
でも全てを兼ね揃えたお店は少ない。
やっぱりここが一番。
空白みたいな時間が過ごせる。
この町にこの喫茶店があって良かったなあ。
いつも人いないけど、
どうか潰れませんように。
あと、どうか繁盛しませんように。




今日もまた、貸切だ。

2007/02/17(土) 『僕がブルーハーツとダウンタウンを好きになった理由。。』
Oi-SCALE
『僕がブルーハーツとダウンタウンを好きになった理由。。』
@下北沢駅前劇場
を観てきた。

定時制高校に通う不良たちのお話。そこでは『頭』を張るためにある決まりを越えなければならない。
不良らしい不良たち。
『高校時代』+『不良』、男が惹かれちまう要素満載の作品である。



僕は小学校低学年のころからのブルーハーツファンである。
だから『ブルーハーツを冠に持ってきちゃったかぁ、さてさて』と少しいじわるい気持ちで劇場に入った。
いざ始まってみると、ストーリー上でブルーハーツは特に関係なかった。
劇中で扱われるでもなく、曲が流れるわけでもなく、一つ二つの台詞に『ブルーハーツのことだろうな』と匂わせる程度の扱いだった。

やがて終演。

僕は雨降りしきる中、チャリをとばした。
冷めないように冷めないように。
飛ばせ、飛ばせ。
我が家につくと僕はお香も焚かずに、
少し早いかとも思ったがこたつをしまうと、
久しぶりにパソコンの電源を入れた。

鉄は熱いうちに打て。

近々一つ作品をあげようと思う。

2007/02/16(金) 『初雪』

『初雪だよー!』


朝に弱い僕だって
これを言われりゃオッと飛び起きる。
高揚する言葉の一つだ。

ところで聞かないね、この言葉。
一人暮らしだから聞かないのは当たり前だけど、雪、なかなか降らないね、東京。
毎年ある程度は降ってた気がしたけどなぁ。

東北生まれの僕に『雪』は別に珍しくない。
言っちゃえば、日頃原付で移動する僕にとっちゃ迷惑きわまりない。
電車に乗ったら乗ったですぐ止まる。
靴もぐちゃぐちゃになる。
傘も苦手だ。
もこもことした厚着も嫌い。
足が遠のく。
顔も固まる。
寒がりにゃきつい。

でも、








『初雪だよー。』







この言葉が好きだ。

一年に一度の言葉。
童心をくすぐられる台詞。

そろそろこの言葉を聞きたい。

もし、これを聞いたらすぐに窓を開けて言うんだ。

『本当だ!初雪だ!』

そしてそのあとにゃきっと、いつも通り続けるんだろう。

『アッハハ、雪ってヤッダねー♪』

って。

2007/02/13(火) 『7つの顔』

17時、10分前。


続々と人が集まってくる。

我が家にいたときにゃまるで緊張なんてしてなかったのに。

続々と人が集まってくる。

脇から流れてく汗。
冷たい。

席がどんどん埋まってく。


『AOI』
麻実れい、長谷川博己、剣持たまき、中村崇

『KOMACHI』
手塚とおる、福士惠二、笠井叡

7つの席が埋まった。
目の前にはスタッフさんの席がズラリと並ぶ。

ドッ!ドッ!
ドッ!ドッ!

小心者の心臓はよく鳴る。

これが顔合わせ。

何回経験しても緊張する。

でもこの緊張感、僕は嫌いじゃない。

あとはがむしゃら、熱い汗をかいてきます。

2007/02/12(月) その、裏
トン…テン…カン…テン!

広い空に響く。

トン…テン…カン…テン!

空いた電車、
良い天気、
軽い遠出、
陽気な曲。
そしてほんのちょっとの嬉しい出来事。

こいつらが合わされば、もうピクニック気分だ。
家の近くのコンビニでちょっと高価なおにぎりを二つ買う。
ゆらゆら電車に揺られる。
これでもかと頬張る。
季節を通り越して、もう夏な気分。

今日は知り合いの劇団『YAX直線』の舞台装置造りを手伝いにやってきた。
上手い下手は関係なく、僕は日曜大工が好きだ。

作る造る創る。
そのどれをしてても、気持ちいい。

トン…テン…カン…テン!

暗くなるに従い、キャストの『山主晃一』も『鱒田さん』も『川瀬さん』も『原ゆうや』もスピードをあげる。

トンテンカンテントンテンカンテントンテンカンテントンテンカンテントン!

少しずつ、
こうして一つの舞台が創られていく。

『あー、面白ぇ!』


《MAGATTAinformation》

劇団YAX直線
『分け入っても、分け入っても、悪魔』
@新宿村LIVE
2/23 19:00-
/24 14:00-/19:00-
/25 14:00-/18:00-
前売2000円
当日2200円

2007/02/11(日) 『穴、沼田宏、CATS』
『穴!!』
劇団「空」
@千駄木Brick-one
を観てきた。
落とし穴に落ちた3人の男の話。ワンシチュエーション芝居。何もない空間を何物かにする。画一的な衣装にワンアクセント、何者かに見せる。何かを削って客さんの想像力を掻き立てる、好きです。


『沼田宏の場合。』
劇団ソラトビヨリ
@渋谷Le.Deco
も観てきた。
天国行きか、地獄行きか、陪審員12人のお話。『天国』『地獄』と言うと安っぽく聞こえるけど……おみごと!鳥肌は嘘つかない。ザワワときたよ『中山英樹』!


『CATS&STAR』
劇団さるしげろっく
@アトリブ小劇場(浅草橋)
も観てきた。
一昔前の小さなライブ喫茶での女性ボーカリストたちのお話。
久しぶりにミュージカル系の芝居観たな。『歌える』ってのは強い。
にしても最近、懐古芝居多い気がする。いっそ懐古しまくって原始芝居でも考えてみようか。
言葉がなかった時代、二人の『うほうほ』が紡ぐヒューマンドラマ。

『うほうほマンモス』

「う?うほうほ?」
「………ぅほ♪」
「うっほー!」
「うっほー!!」
「(二人)ほー!ほー!ほー!」

台詞覚えやすいな。
…あとは客さんの想像力次第。

2007/02/09(金) 『 #7 Short Trip IN Thailand 』
『 #7 旅の終わり
(BANGKOK)』



優しい音楽が薄く流れている。
ベージュのカーテンが強い光を優しくみせる。
僕は寝ている。
年の頃、32、3のタイ人女性が僕に優しく囁いた。

『あなた、起キテ』
『……?…はい…』

『あなた、イタイ?』
『……いえ…気持ち…いいです………ォォオオ』
『…フフ』

タイにいるのもあと一日、
僕は今『タイ式マッサージ屋』に来ている。
『あなた、うちゅぶセ!』
語尾にアクセントがくるので、どことなく命令口調な彼女は僕をよいよいと操っていく。

生まれて初めてマッサージをしてもらった。
『整体』にも似たタイ式マッサージ。
その感想は、『こしょばい』『痛い』『気持ちいい』のどれか。
時にはレポーターがそうするように、僕もうとうとと眠りに落ちていく。
『羊水にいるみたいだなぁ』
なんて思っていると、絶対次にくるのは激痛。
『あなた、痛い?』
『……いえ…気持ち…いいです…ォォオオ』
『…フフ』

少し軽くなった気がするこの体。
屋台を食べ歩き、再び重くする。

やっぱり美味い!

でもやっぱり、到着したときとは少し違う気持ち。

あとしたい事は…ないか。

旅の終わりはなんか悲しい。
舞台のあと、祭りのあとと同じ気持ち。

短い旅行だった。
これでまた、しばらく『旅行』はおあずけか。
インド旅行帰国から今回まで、またふらふらと旅しよう!と強く思ってもなかなか時間は取れなかった。
今回にしても9日の旅。
次はいつだろう…。
なんとも切ない。
でも仕方もない。
やりたいこととやらなきゃいけないことは山とある。
バランスをとるってのは本当難しい。
だから仕方がない。

異国の空気と自分に酔いながら、カオサンロードをふらついた。

『How much ?』

大きめの『バックパック』を一つ買った。


深夜でもピカピカと光る空港。

やがて出発の時間がきた。

NW027便、飛行機はバンコクを轟音と共に離れていく。

…次は何年後、どこにいってんだろうか。
リクライニングを倒しながら考える。

また、先になるんかな。

目を閉じて考える。

いや次は…意外と早いかも知れない。

僕は眠りに就いた。


《Short Trip IN Thailand Nakamura Takashi END》

2月絵日記の続き


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