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2007/12/26(水)
『1日遅れのクリスマス、2日早めの誕生日』
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「・・・・ふぉっ、なんだこりゃ!」
僕は人ゴミを気にしながら、一人呟いた。 そしてビビリ出した。 小さな心臓がバクバクと音をたて始める。
JR川崎駅を降り、改札を左に曲がるとすぐそこには「LAZONA川崎」がある。 ここはクリスマスももう過ぎたというのにまだ何色ものイルミネーションで飾られている。 普段ならうっとりと眺めてしまいそうな光景、 様々な種類の電飾が来る人のテンションを高める。
「綺麗なとこだな」
でも、僕はそこを離れた。
今日はLAZONA川崎内にある「プラザソル」という劇場に芝居をしにきたんである。 クリスマス&忘年パーティの出し物の一つとして僕たちは呼ばれた。 急な話だったので知っているのはそこまで。 まだ詳細は知らない。 とにもかくにも、まずは劇場に行って、このパーティーの主宰さんに挨拶をしなければ。 さて、行こうか。 でもマガッタメンバーが集合するのはみんな6時から7時頃。 今はまだ5時。 早く来てくれ。 みんな早く来てくれ。 僕一人じゃ緊張して主宰さんに挨拶もいけやしない。
とかなんとか、過ごしているうちに、 山主君と大畑と合流することが出来た。 僕に比べて二人とも落ち着いている。 んん、この二人、小心者じゃなかったのか。
やがて楽屋で待つこと数十分、 全員が合流し、僕は胸をホッと撫で下ろす。 準備を済ますと僕らはパーティー会場へと足を運んだ。
「それじゃあ皆さん、ここにあるお酒好きなだけ呑んでくださいねー!」
このパーティーは思っていたよりフランクなものだった。 出演の時間が来るまで、マガッタも酒を呑み、色んな人たちのパフォーマンスを観る。 あ、いかん。 ビール三杯目に手を伸ばしたところで、 このあと自分たちが舞台に立つ事を思い出す。
「ちょっと夜風にあたってきます」
アルコールに弱い岡田なんかは明らかに酔っていた。 緊張しいの山主君はなかなか酒が進まない。 もっと緊張しているのは「ソラトビヨリ」より今回特別参加してもらった相川貴君。 目が泳いでいる。 一方、森山はなにも気にせず、和太鼓のリズムに合わせて一人踊っている。
「まあ、なんか分からんけど、好きなようにワイワイやりましょ♪」
僕は酒も手伝ってか、次第に舞台という感じがしなくなっていた。 まあパーティーらしく。 それが今日唯一の演出で。
やがて僕たちは今年最後の舞台を無事終えた。
主催者の人たちやお客さんが喜んでくれたのも嬉しかったが、 何より僕たちをここに呼んでくれた友達が少し誇らしげだったのが一番嬉しかった。
「お疲れさんしたー!!」
僕が暗い楽屋に戻ると、そこには数本のろうそくとホールのケーキ、 そして僕の今日一日が隠し撮りされたテープ。
「崇、誕生日おめでとーーー!!!」
今年も残すところ後、5日。
僕は明日の夜からしばし中国へ行こうと思うよ。 どうせならみんなこっちでもストーキングしに来てくれないか。 待っとるでなあ。
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