マガッタ玉日記
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2007/10/09(火) 『トイレの話』
台本が書き終わると、
忙しいと思っていた10月も
意外と時間があったりする。
ということで今日は暇だったので、昔書いた本なんかに目を通してみる。


数年前、池袋のバーで芝居をやったことがあった。
芝居を始めて数ヶ月の頃。
それは日頃ジャズの生演奏をしているバーの舞台をお借りしての二人芝居だった。
舞台の広さ、二畳と少し。
さて、この広さで何をやろうか。
どんな話を書けばいいんか。
僕は便器でうんうん悩んだ。
どうしよう。
結果、出来上がったのは
『トイレット一畳二間』
という本だった。

当然金なんかないので、仕込、音響、照明、何から何まで二人でやった。
稽古場は相方のリビング。
タタキ場も相方のリビング。
搬入は僕の原付。
搬出も僕の原付。
結果、予算にして1万弱と本人らもびっくりの低予算芝居になった。
初めて書いた台本ということもあるが、思い出深い芝居の一つなんである。
公衆便所に住んでいる男と公衆便所が落ち着くという女が便器の上と下の隙間を使って、進んでいく物語。
本番、本物の公衆便所さながら、二人の間には壁があるので相手の考えていることが全然分からない。
台詞でも飛びようもんなら大変だ。
僕たちは飛びまくった。
うんうん悩んで書いたのに、台詞飛びまくった。
結果アドリブ劇になっていった。
必死に物語を戻そうとするが、如何せん相手の顔が見えない。
なんとか、なんとか最後のシーンにつなげよう。
あの時の集中力はきっと物凄いものだったろう。
なんとか話を紡いだ即興劇。
ジャズライブ。

「ああ、こんなの書いたなあ」

久しぶりに「トイレット一畳二間」を読んだ。
ついでに違う台本も洗いざらい読んだ。
なんというか、変わっていくんだなあ感性って。

「へえ、なるほど。は?なにそれ」

まるで他人が書いたような変な錯覚に陥った。
いつかリメイクしてマガッタでやってみようかと思うよ。


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