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2007/10/21(日)
『どうしても言いたかった〜可愛い虚栄心』
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僕にはどうしても言いたかった一言がある。
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数日前、12月舞台『冬・春夏秋・冬』でお世話になる照明さんと劇団YAX直線の主宰原ゆうや氏と三人で会った。 新宿にて打ち合わせだったんである。 主宰初心者、何も知らない僕は原氏にその立会いをお願いした。
「初めまして、中村です。宜しくお願いします」
ということで僕は少し立派な店を選び、照明さんに必要書類を渡す。 大丈夫、 「必要書類って何?」 きちんと前日に原氏にリサーチしといた。
ここ、普段はなかなか入らない喫茶店である。 値段を見てびっくりする喫茶店なんである。 それでも僕はどうしても書類を渡すには書類が似合う店に入りたかった。 二人を連れまわしてでも、僕は「っぽい店」に入りたかった。 照明さんとは初対面だったので、合コンなんかによくある移動中のきまづい空気はあったが、 ここは妥協しちゃいけない。 マックやドトールじゃダメなのだ。 こういう時は少しくらい高くついても、「っぽい店」でやりたいのだ! 可愛い虚栄心じゃないか。
で、ようやく見つけた喫茶店で僕らは話をした。 「中村崇=マガッタ主宰」 どうもしっくりこなくて僕自身の中ではずっと否定してきたことなのだが、 こうやってスタッフさんと話をしていると改めて自覚させられる。 なるほど。 地位と責任感が人を育てる。 なるほど。
「一つ、宜しくお願いします!」
縁も竹縄。 レシートを持つと、僕は今日、どうしても言いたかった一言を言った。
「すいません、マガッタで領収書切って下さい」
心の中でガッツポーズ。
ふっ。 可愛い虚栄心じゃないか。
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