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2004/01/09(金)
天才来る!
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池袋シアターグリーン(1)が小屋をたたむらしく、そのクロージングイベントとして、天才・天野天街が昨秋につづき東京公演をおこなった。今回は「少年王者館」ではなく「KUDANN project」の二人芝居である。題して『真夜中の弥次さん喜多さん』(作・しりあがり寿)
★STORY★妻を包丁で刺し殺してしまった弥次さんと、その愛人でヤク中の喜多さんは、この世の”リアル”をもとめてお伊勢参り へと旅立つ。とある川辺の宿でふたりは雨で足止めをくらう。幾日も降り続く雨の中、そこはしだいに行く当てのない想念で満たされ、ふたりは夢と現の狭間を揺れ動く・・・・・(フライヤーより)
弥次さんの夢の中にいると思っていた喜多さんが実は現実で、その夢の中で翻弄されているのが弥次さん・・・かと思えば現実のうどん屋に舞台上から出前をとり、ふたりはそれを喰らうがうどんは我々の目には映らない・・・「タビ」は「死」に、「照明」は「シオ梅」に・・・生と死、夢とリアルのメリィゴーラウンド。 時空の堂々回り、因果律の逆転、言葉の破戒、再構築は天野演出の常套手段であるのに、そのマヌエリズムに観客はまたも身をゆだね酔っててしまう。 あぁ気持ちが良い。
終演後、客のひいた小屋で打ち上げ。安物の美酒に酔う(2)
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