ヨルノマボロシ
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最新の絵日記ダイジェスト
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2011/05/22 久々のおしらせ。
2011/02/18 お詫び
2010/06/01 エマニエルサンフラワー
2010/05/08 おしらせ

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2003/08/31(日) かるくイッパイのつもりで飲んでー
人形騒動で書き忘れていたが、28日から渋谷BunkamuraGalleryで建石修志展がおこなわれており(小生もはずかしい旧作をすみっこに展示している)オープニングパーチイなんぞで盛り上がった。
で、本日も在廊。絵本を見て僕の事を知った方、偶然通りかかった方等、様々なお客さんと話ができるのは嬉しいものだ。
で、建石さんらと帰りに「かるく一杯」飲って帰る。二日酔い。(9/1、9:54現在)

追記
すきをついて同ビルで行われている「フリーダ・カーロとその時代」展を観る。うーん、この情念はちと辛い。大変な人生を生き抜いた人というのはわかる。だから映画の題材にもなったのだろう。ただこの絵は重苦しいし暑苦しい。僕の様な凡人には圧力が強すぎる。もうゆるして!と叫びたくなる絵だ。
一緒に展示されているお馴染みバロは我々と同じ座標の人でホっとする。まあ何とも軽い主題で、誰とは言わないが、日本の(少女マンガの影響から抜けだせない女性イラストレーター達)の作風を感じさせる。

追記の追記
建石さんってどこかしらMr.マリックに似てないか?人をケムに捲く様な所もあるし。

2003/08/29(金) 化粧
今日は両親が来ていたのであまり作業出来なかったが、Little"N"に化粧を施す。結構いい女だ。表面のマチエールをスポンジでざらざらにしたが、ほこり、引っ掻ききずの事を考えてなるべく平滑にしようと思い直す。

2003/08/27(水) アブラって
ブルーの上にマツダの
ジョン・ブリアン2番
をのせると凄く色が沈
んでスモーキーになっ
てしまう事が分かった
ので、厚めに重ねて下
色を消す事にする。そ
れにしても立体物に油
彩を施すのはタイヘン
だ!持つ所がないんだ
もん。

2003/08/26(火) 小金井名物「人形の吊し彩色」
油彩で彩色をはじめる。使うのはマツダのスーパーというシリーズの「ジョン・ブリアン」の2番。比較した所これが一番明るい感じだった。ブルーにのせれば良い雰囲気のペールカラーになると思う。
筆で塗ると刷毛目が残るので始めはメリヤスで叩き込んでみたが繊維のウネが出てしまうので、化粧用のきめの細かいスポンジを使う事にした。
アクリルとちがって乾燥が遅いので銚子名物「アンコウの吊るし切り」よろしく空中彩色。そのまま乾燥。一回塗りではとてもとてもフラットな面は得られない。

2003/08/25(月) まだまだ青いねえ
昼間、作品の搬入に行って、帰りに渋谷のハンズにゴムひもを買いに行ったら休みだった。ハンズに行って休み、ということはかなり多い。なめとんのか!あのイヤな渋谷に思い切って行ったのに・・・
22時頃仕事がしたくなったのでする。
肌色を塗る前に補色を塗る事で色に深みが出るのは画家なら誰でも知っている事。人形にもそれを応用してみる。目玉には毛細血管を描く。これは僕の特徴なのではずせない。

2003/08/24(日) 人間人形時代
磨きが終わった。
仮つなぎしてみる。
まだ専用のゴムを入手
していないのであり合
わせのゴムでつなぐ。
可愛い。何か自分も
90cmの人形になって
硝子の箱に入ってしま
いたくなった。

2003/08/22(金) 好きじゃなきゃあ・・・
磨きの作業は地味で時間がかかるので、あえてレポートすることがありません。今日迄に「アタマ」「胴」「両上腕」「両下腕」「両手」「右腿」を磨いた。一回組み立ててみたいが、専用のゴムがまだ手に入らない。どこで売ってんの?

2003/08/19(火) タブロー問題
タブローも何とかメドが立って来た。
お人形さんにかまけて仕事をおろそか
にしたのでは申し訳が立たない。グル
ープ展は28日から渋谷Bunkamuraギ
ャラリーです。建石修志展の軒先きを
借りて行いますのでよろぴくお願い致
します。カンパネルラや箱少年の原画
中心です。



さてそのお人形。
顔の磨きが終わった。これでボディー
と顔がツルピカ君になった。先は長い。

2003/08/18(月) 新兵器採用
またまた人形の話だよ、ゴメンよ。

大きな削りには電気ドリルにつないだグラインダー(図a)を使ったりしていたが、これはディテイルにはあまり使えない。それでサンドペーパーをまるめたり尖らせたりして何とかやってきたのだが、滞在していた川崎の実家近くで安いミニリューター(図b)を見つけたので購入した。中国製で安かったのさ。
これでこーんなところ(fig.1,2)やこーんなところ(fig.3,4)も磨けるでしょう。明日以降が楽しみです。


追記。
本日で人形「リトル"N"」に着手して一ヶ月が経つ。はやい・・・

アゲハの野郎、三日留守にしている間に羽化して飛んで行っちまった。馬鹿やろう、恩を仇で返しやがって。まだ4令幼虫だから4〜5日は大丈夫だと思ったのだが・・・

2003/08/15(金) 世の中そんなに甘くない
朝6時に起きて2時間
ほどで月刊誌の仕事を
仕上げ朝食後15時ま
でタブロー。大失敗。
モデル人形がいるから
絶対大丈夫とたかを括
っていたらダメだった。
やり直し。

その後、人形の顔磨き。
細部は難しい。耳迄は
行かなかったが、「耳
磨き」か・・・想像し
ただけでぐったりする。


追記。
うちの植木鉢にアゲハ
の幼虫が付いた。もう
終わりの鉢なのでその
まま見守る事とする。
現在4令幼虫。
しかし、子供の時と大
人になってからと、足
の数が変わるって言う
のは、こいつらどう言
う了見だ!人間もそう
だったらおかしいね。
年頃になって足が二本
生えて来て「お赤飯」
たいたりしてね。
あ、それより個人個人
で脚の数が違うって言
うのも面白いな。産院
で助産婦さんに「おめ
でとうございます!お
父さんに似て6本脚の
かわいいお嬢さんです
よ。」なんて言われた
りして。

2003/08/14(木) ザラザラお顔とツルツルおっぱい
午前中タブロー。午後人形。
磨く、磨く、ひたすら磨く。
するとモデリングペーストの層は極めて薄いので、ところどころ下の粘土層が露出する。そこへまたペーストをつけて
磨く、磨く、ひたすら磨いて回りになじませる。
うまく研けた所はツルツルの大理石状になる。でもまた別の部分がはがれる。果てしのない、先の見えない作業。
ペーストに接着力を持たせようとしてボンドなど色々混ぜるむきもお有りの様だが所詮無意味である。最下層の石塑粘土自体がもろいので、接着力の強いものを塗ってもいざ剥がれる時には粘土層自体をつかんで剥がしてしまうので意味が無いのだ。いってみれば豆腐にニスを塗る様なもの。結局扱いを丁寧にするしかないのである。

2003/08/13(水) 早起きにも程がある
本日、朝4時に目覚めてしまい、
20分程ウダウダしていたが完
全にスッキリ覚めてしまったの
で仕事をした。

タブローを2時間程やり、人形
の削りを2時間程。原形は完成
した!朝食後はいよいよ下地塗
りだ。シモンさん達は胡粉だが、
管理や手筈が難しそうなので使
慣れたモデリングペーストを塗
る。薄塗りでとりあえず三回塗
ってみた。明日からはヤスリを
かけてみて剥がれた部分に今一
度ペーストを塗り・・・を繰り
返すことになろう。

PS.これが自分の部屋に横たわっ
ているのを想像してみ給え。特
別な感情が湧いて来るのはおわ
かり頂けるでしょう。
ただ、人様の人形を観ていた時
は「部屋にあったら恐そうだ」
と思っていたが、自作だとそれ
は全くない。

2003/08/12(火) おばか天国
馬鹿の楽園「豊島園プール」に行って来た。毎年招待券をもらうので、しかも妻の実家のそばなので行くのである。
毎度の事乍らあそこに行くと日本人であることがいやになる。東京中の選りすぐりの馬鹿が終結する様はある意味では見事だ。しかも水着ってやつは人をより馬鹿に見せる作用があるらしい。
しかし息子も中一、もう来年以降は行く事も無いだろう。そう思うとちと寂しい。(妻と二人では行かないだろう、おそらく)

追記。日焼け止めを塗って行ったが焼け石に水。僕は一旦日焼けすると、ひどい事になるのだ。俺ハ吸血鬼カ?ヤレヤレ・・・

2003/08/10(日) 台風一家のお父さん
本日は家族の運転手役をやったあと渋谷に立島夕子
女史の3人展を観に行く。彼女の絵は最初観た時は
ハッキリ行って「うげっ」となったものだが、幾度
となく拝見しているうちに何か愛おしさの様なもの
が湧いて来るから不思議だ。「絵画の常識」とか
「こんなふうに描けば売れそう」とか「世間の流れ
はこんな感じ」などという事から全く無縁のところ
で勝負している彼女は清清しくすらある。

人形の粘土が乾かないのでふとん乾燥機とマットレ
スで「パオ」を作って中にパーツを入れてみた。
(写真参照)なんじゃこりゃ!

2003/08/09(土) 今日はナガサキの日
夕方、台風が去った。後には二重の
レインボウ!上等じゃねえか。ベラ
ンダ前の鳩の巣は大丈夫か?

人形は相変わらずだ。湿度が高いの
で粘土が乾かず一進一退である。
今は、「塗り」に関して、情報を収
集しているところ。
地塗り(塗装の下地塗り)は、胡粉
が一般的なようで、多くの女性作家
達は接着力を補う為に木工ボンドを
一緒に練り込むらしい。
しかし木工ボンドというのは酢酸ビ
ニル系で、耐水性が弱く、乾いても
かなり弾力性がのこる。結果、胡粉
の「硬くなる」という最大の特徴を
けしてしまいはしないのだろうか。
そんなものの上に塗装、特に油彩等
施してひび割れしないのだろうか。
だったらアクリル系のジェッソでい
いのでは?
うーん、やるまえから悩んでしまう。

2003/08/08(金) お尻に火がついた
月末のグループ展も近い。もういいかげんタブローに取りかからないと辛くなって来た。取りかかるとはいっても実は旧作の顔の部分(二人分)のレタッチではあるのだが、最近どうもかわいらしい顔しか描けなくなってしまいマンガっぽくて我乍ら嫌気がさしていたのだ。しかしここへ来て「立体ナース」というモデルを得、いい顔が描けそうな予感がして来た。想像で顔を描いて来たのでこれまでは気に入った顔になる迄5日も6日もかけて描き直したあげくこじれてお蔵入り、なんてこともしばしばあった。ひとつのアイディアに情熱を傾け続けるのは僕の場合一週間が限度。そのうち数日を顔にとられてはたまらない。
しかし今後しばらくはサックリ仕事ができるかな?

2003/08/07(木) 白い粉の恐怖再び!
今日はタブロー(絵画)をやろうと思って掃除機をかける。僕は普段掃除機をかけないのだ。帚とちり取り派である。しかしそれでは追い付かないので、今回は数日前に新調した掃除機をかける。僕ってソージキ者。
ほこりもそこそこに落ち着いたのでタブローに取りかる。三時間程やったであろうか。ちらと横目で人形に目を遣る。「うーん、切断面、もう乾いているなあ・・・削りたいなあ・・・」
ダメでした。耐えきれなくなり、タブローを廊下に避難させてまた「ごしごしごしごし」
ボディのヤスリがけがとりあえず終わった。「とりあえず」というのは下地塗りをやったあとに、もう一度本格的にヤスリがけをする必要があるから。ヤスリがけしたボディはなまめかしい。
それにしても、この白い悪魔ともいうべきホコリは尋常ではない。
油彩画家にはキツイかもしれない。もっともアトリエがふたつある人なら問題は無いだろうが。

2003/08/06(水) 白い粉の恐怖
実生から育てているソテツの「そてっちゃん」が2年ぶりに新葉を出した。ソテツやシュロのよう
なオリエンタルなヤシ科の植物が大好きなのである。フェニックス(ナツメヤシ)までは宮崎のム
ードがあるのでOK。パームツリー、ココヤシになるとパス。

午前中タブローに着手するも、熱中できず、人形へ。関節受け部を引き続き作り、乾燥待ちの間に
できているパーツのヤスリ掛け。ひたすらゴシゴシ。部屋中粉だらけである。肺が苦しい!

2003/08/05(火) ピュグマリオンの玉手箱
本日は主に、関節の球体を受ける「受け皿」を作った。この部分の作り方
を失敗すると、腕、脚の長さがチグハグになってしまうし、関節の動きが
上手く行かなくなってしまうのだろう。いやあ、難しい・・・地味な作業
の繰り返しなので、時々写真の様にポーズをとらせたりして遊ぶ。

そろそろこの乾燥時間を利用して平面を再開しようと思う。そうしないと
立ち直れなくなる。なにせ僕は「ピュグマリオンの玉手箱」を開けてしま
った様なのだ。

2003/08/04(月) 遅々として進まず
本当にボディや腕、脚は
むずかしい。それでもな
んとかボディに関しては
出口が見えて来た。なん
にせよアセらずじっくり
乾燥を待つ事だ。乾いて
は盛り重ね、乾いては盛
り重ねの繰り返し。タブ
ローと同じだ。
「近江兄弟」の時と同様
また体重が減りはじめた。
55kgきってしまった。
これは吸い取られつつあ
るタマシイの分の質量。

2003/08/03(日) デ・ジャ・ヴュじゃない
朝方TVで八ヶ岳の素敵な貸しアトリエ「ラ・リューシュ」というのが紹介されていた。16角形の3階建てで中央に吹き抜けがあり、周囲を回廊が取り囲んで外方向に向けて放射状に部屋が配されている。まるで山尾悠子の小説にでてくる階層世界みたいな作りである。
まてよ?この景色は1年程前に確かに夢で見たぞ。デ・ジャ・ヴュじゃない。はっきりおぼえている。所在地はなぜか三軒茶屋だった。僕はそこに1人で住んでいるのだった。まったく同じ景色。ただ夢の建造物は天井が見えない程の無限の高層建築だった。

さて本日の人形の作業は、例に寄って各パーツのさらなる肉付け。ボディーの前面からデリケイトな部分のざっとした造形。きゃっ!

夕方から、高輪の古書店にて開催中の「北園克衛展」に行く。すばらしい!やはり戦前のモダニストはいかしてる。かつてこの人の線をまねして描いた事もあったなあ、と反省する。実は「箱少年」の「サイレン!」という絵は、北園の強引なパースペクティブを意識して描いたのだ!

五反田で適度に飲んで帰宅。

2003/08/02(土) 失敗
案の定、昨日のボディーの乾燥を待切れず、中の芯材を取り出そうとしてグシャリ!結局やり直しである。一日分の作業と粘土2袋程が無駄になる。いやはや体は難しい。顔をクリヤーしたので、あとは大した事はないと高を括っていたがとんでもない!身長90cm程度でこんなに大変なのだから等身大なんか想像もつかない。
しかも部屋がどんどんちらかり汚れて行く。うんざり。

因に、写真左に写っている人形は普段は玄関を入った所にかざってある鍼灸師教育用のツボ人形「ツボイさん」

2003/08/01(金) 可愛いオチリ
ボディー、腕、脚を同時に
作りはじめる。オチリ可愛
い!なんて言ってる場合か!
難しいよ。
ほら、僕、女の人の裸見た
事ないから・・(?)
おおざっぱに肉付けして、
乾かしてから更に肉付け、
というのが基本なのだが、
湿度が高くて乾かないので
すよ。僕はせっかちなので
つい硬化する前に次のこと
をやって失敗するのですよ。
だから子供の時からプラモ
デルが苦手でありました。

(あ、写真の右スミにダセ
エ粘土ベラ写っていますね。
おはずかすい。息子がちっ
ちゃい時に使っていたやつ
です。良い道具欲しい)


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