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2007/02/12(月)
学パロ・1年前高一設定フレカガ友達。
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※掲示板に画像が投稿できなかったので急遽こちらで更新にしました。 申し訳ございません。
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昼休みになると、うちのクラスの顔だけいい男(頭もいいし体もなかなかだけど)アスラン・ザラはいそいそと教室を出ていく。
行く先は十中八九、とある女子のもと。
一年の間じゃすでに婚姻関係を結んでるとか子供が3人いるとかまで噂されてる、別のクラスのカガリ・ユラ・アスハのところだ。
今頃短い休み時間を使って蜜月を楽しんでるだろうと思っていたら、今回ばかりはその読みははずれたらしい。
「フレイ、フレイっ」
どっかで聞いたことある声だとは思ったのよ。
「なんでアンタがこのあたしに用なの」
目の前に現れたのは噂の奥さん、アスラン・ザラの憎らしいくらい一途な愛を一身に受けているカガリ・ユラ・アスハ。 勝手に教室にズカズカと乗り込んできて空いてる席に座り込む。そこは私の斜め後ろ、この子の旦那の席。 照れなのか戸惑いなのか、その席に座ってもじもじとしていたのだけれど、 それもわずかな時間のこと、ふっと顔をあげて真剣な声色であたしに声をかけてくる。
「フレイ、フレイっ、あのな…あのな…っ」 「なによ…」
どーせ大したことじゃないのよ。わかってんのよ。わかってんの。 でもここで無視したところでこの子諦め悪いし、逃げたところで追っかけてくるだろうし…さっさと適当に話をつけるのが一番だってこと学んでんの。 たとえ聞きたくもない、予想もでき、どーでもいいことでもっ!大人しく聞かなきゃいけないのっっ!!
「アスランへのバレンタインの贈り物、何がいいと思うっ!?」
「知るわけないでしょ!」
やっぱりそれなの!? あんたはアスラン・ザラのことしか頭にないのっ! ついでにアスラン・ザラはあんたのことしか頭にないの!?
…っていうかなんであたしが子供恋愛相談窓口になんなきゃなんないのよっ!!
「自分にリボンでもくくりつければっ!?男はそれくらいのほうが喜ぶもんよ」
捨て台詞のように投げかけた言葉、その意味を理解してくれれば赤くなってカガリのほうから教室を去ってくれると思ったのに…
「リボン?なんで?どーゆー意味だ?リボンつけてどうするんだ?」
「…………」
・・・この子、ホントに子供じゃないの!あたしがすれた女みたいになってるじゃない…っ なんかすごい悔しい・・・!
「なぁなぁ、リボンつけるとどうなるんだ?私がリボンつけてアスランの前に行くとアスラン喜ぶ?嬉しい?楽しい?おもしろいー?」
「も、もういい!あたしが悪かったわ!」
大きな声でリボンつけて〜なんて言い出したカガリの声に、一部のクラスメイトが反応してこちらを振り返る。
一体、何を教えてるんだって視線を向けられて居た堪れない・・・。 だから私がなんとかしてこの子の無意識問題発言を止めるために声をあげても・・・その答えは満足できなかったようでカガリは唇を尖らせてぶうたれている。 その顔、むかつくわ・・・。
あのカガリしか見えてない男なら、その顔も可愛い〜とか思って目を細めてうっとりしてんでしょうね・・・!
「あいつならチョコだけで十分でしょ」
10円のチョコひとつでも飛び跳ねて喜んで賞味期限ぎりぎりまで眺めて最後にはゆっくり噛み締めるように食べるんでしょうね。 お熱いことで!! これなら満足するだろうと思っていたけど、この答えもこの子にとっては望んでいたものではなかったようである。
「キラにもそう言われたんだけど……。 チョコって湯せんで溶かして固めるだけって聞いたから、カンタンすぎるかなぁって… フレイならけいけんほーふそうだから…聞いてみよっかなって」
言うだけ言って悲しそうな顔して俯いた。 ちょっと…やめてよ、その辛気くさい表情、まるであたしが苛めてるみたいじゃない…っ
ほら、教室に残って休み時間をとってたあたしよりカガリのがいいという趣味悪い男どもが、 心なしかこちらを睨んでるじゃないのーーー!!
「はぁ…チョコってやっぱりカカオ栽培から始めたほうが愛があるかな…」
カ、カカオ栽培!?
何かのジョークでそんなこと言い出したと思えば、その顔はマジである。
こ、この子どんだけアホなの!?アホだと思ってたけど救いようのないアホだわ…っ
「でもカカオって種から芽が出るのか?種、どこに売ってる?」
「知らないわよっっ」
なんであたしがそんなこと知ってなきゃならないの!
「今からカカオ作ってどうすんの!?バレンタインに間に合うと思ってんの!?」
「ま、間に合わない…っ」
「アンタが今すぐカカオを栽培し始めたとして、いいカカオをカンタンに作れるの!?」
「つ、作れない…っ」
(↓申し訳ありませんが文字数規制にひっかかったので11日日記冒頭へ続きます。よろしくおねがいします。)
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