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2005/07/09(土) 感想追加。
新OP/ED

なんとゆーかそのですね。
『笑ってるだけでいっかー』って思える私の心はオーブの海より深いと思いました。
(笑)

あかん。しんどいです。
一体何度あるんだろうか・・・。
本格更新はやっぱり来週からで・・・。
頑張りますが、その前に、
突発SS(38話ネタバレあり注意)





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触れてくるその華奢な細い指と、そこに光る自分が贈った愛の証。

柔らかな温度は、何一つ変わらずに心地よくて、
ずっと言いたくて仕方なかった言葉が素直に出てくる。

「・・・・・・会いた・・・かっ・・た・・・・・」

ただ、それだけだった。

それ以上何も望まないから、どうか彼女のそばへ。
馬鹿なことをしたと自分でもわかっているのに、それでも後悔なんて言葉は浮かんでこない。


涙に濡れる好きでたまらない彼女の瞳へと、
伸ばしたいこの手が動いてくれない。
伝えたいことはたくさんあるのに、うまく喋る事さえもできない。
もどかしさに苛立ちを覚え、けれどそれさえも彼女の温もりで静まってしまう単純な自分がここに居る。

愛しさで胸が押しつぶされそうだ。
会いたかったんだ。
どれほど馬鹿だと罵られようと、今の自分を非難され続けようとも

ただ、君に、会いたくてしかたがなかったんだ。

「・・・・・・カ・・・ガリ・・・・・・」

その名を口にしてまた瞳を瞑った。








それからどれだけ眠りについていたのだろうか。

「あ・・・・・起きたか?」

目をゆっくり開けると、愛しいその声が聞こえてくる。
自分の顔を上から覗きこむように様子を伺う彼女。
その一瞬で全て思い出し、同時に胸を痛める。

カガリの瞳にはまだ涙がたまっているようで、大きな琥珀からは今にも零れそうだった。
泣いてほしくなくて、零れる前にその瞳へと自分の腕を伸ばそうとしたが、やはり上手く動かず、
ほんのわずか浮きあがっただけの手をカガリの手が握り返した。

「どうした・・・?何か欲しいものがあるのか?水?」

やっぱり彼女は鈍感だ。
ただ触れたいだけだと言えば、いつもと同じように真っ赤になって怒鳴り返してくれるのだろうか?

「・・・・・・・・カガ・・・リ・・・・・」
「ん?なんだ?」
「・・・・・・笑って・・・?」
「え?」

そういえば目が覚めてから1度も・・・・・
いや、離れてから1度も彼女の笑顔を見ていないと気付けば、
無性に彼女の笑った顔が見たくなってしまう。
自分から触れることが無理ならば、せめて自分が好きでたまらない笑顔を見せてほしい。

一方のカガリは、突然の要求に笑うどころか困惑の表情で、
アスランは今自分が言ったことがやはり無理なお願いだと知り、慌てて彼女に言った。

「ごめ・・・・・・・・。やっぱり、いいよ」
「い、いや!まて!笑うぞ・・・っ笑う!」

彼の手を握っていた小さな手が外される。
アスランは急に冷たい空気を感じてしまった手から寂しさを感じたけれども、
頬をぺちぺちと両手の手のひらで叩いてる彼女が目に入ったとたん気にならなくなった。
何をしてるのだろうと思えば、次に彼女は自分の頬を両方とも引っ張りはじめる。
それに合わせて口の端も無理やり上がり、
笑ったような顔を作り出したすぐあと、彼女は引っ張っていたその手を離した。

「ほ、ほら!」

そう言って見せるその顔は、なんともまぬけなものだった。
アスランは自分の身体の痛みも忘れて吹き出してしまう。

「わ、笑うな!」
「ご、ごめん・・・!」
「もう!おまえが笑えって言うからだぞ!」
「ごめん・・・!」
「・・・いーや。許さない。・・・・・お仕置きが必要だな!」
「え・・・・・・?」

彼女の言うお仕置きというものが何なのか、問い掛ける前に自分に影がかかる。
それはカガリの影。覆い被さるようにして影は自分の身体と重なる。
電光を遮って映る彼女の顔は今、影が作り出す暗がりのせいでどんなふうに照れているのかはわからず、
けれど、カンタンに想像できてアスランはまた吹き出しそうになるのを今度は何とか堪えた。

これじゃいつもと立場は逆だ、と少しだけ思ったが、
降りてくるだろう優しい口付けを拒む理由なんて思いつきさえしない。

「ア・・・スラン・・・・・・」

唇が重なるほんのわずか前、彼女が微笑む。
そうして柔らかな甘い感触が、影と同じく自分の唇へと重なった。


久しぶりの彼女の笑顔も、唇さえも、愛の証を贈ったあの時と
何一つ変わらず愛しくてしかたがなかった。





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「会いたかったカガリに、キラも」
「守りたかったカガリに、キラも」
どっちなんでしょう。どっちでも胸にくるいいセリフですが。
でもここでもキラもつけるのか(笑)

ふらふらで力がなく見なおせないーっ


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