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2018/05/13(日)
同じ症状でも、、、
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日曜日は午前中のみの診察となっていること、そしてシーズン的なことが重なって、始まりから終わりまで途切れることなく、診察が続いていきました。 多くはワンちゃん達の、予防関連での診察が多かったですが、体調不良で来院をした子や定期的な処置や注射治療で来院をした子たちもおりました。
体調を崩してしまった子は、消化器系の症状で激しい下痢で、まずはお話を伺っていき、血液検査と検便を行って状態を確認していく事になりました。 検便は、主に腸内寄生虫の有無と消化不良がないかを診ていきます。検査方法にも二つ種類があり、顕微鏡を使う検査、そして専用の検査キットを使う検査です。検査キットでは、顕微鏡検査では発見しづらいジアルジアという虫の検出を行います。
春先から徐々に増えていく来院理由のひとつに、嘔吐&下痢の症状があります。真冬はほとんどないのですが、雪解けとともにちらほらとそういった症状で来院をする子たちが出始め、この時期からさらに増えていくという流れが近年のパターンとなっています。状態を見て血液検査を実施することも多々ありますが、その多くは腎臓や肝臓など内科的な異常が認められないので、おそらくは口からなにかを食べたことによることで引き起こされている消化器症状と予想されます。しかしながら、中には農薬など散布されているものを口にしてしてしまったと思われる中毒で肝臓などを傷めていた例もありますので、特にワンちゃんのお散歩時には十分に気を付けてあげることが大切です。外に遊びにいく習慣のある猫ちゃんでも同様の事が考えられ、外出前は何ともなかった子が、家に帰ってきたら具合が悪くなっているというケースもあり、外で何か、、、という可能性が高くなります。 また、嘔吐や下痢が続いている子は、食物アレルギーの可能性があったり、太っているワンちゃんでは、すい臓の病気も考えられますので、同じ症状でも、あらゆる可能性を考えながら動いています。
写真上は、上記でお伝えをした検便の結果を飼い主さんにお話をしているところです。下は、猫ちゃんの入院室前で、入院中の猫ちゃんの様子を見ている院長です。午後12時30分(対馬)
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