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2018/02/28(水)
早期発見は大切ですね
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気温が上がってきていて、2月最終日にして春を感じてきています。 今日は、診察処置など何かとあわただしく一日が過ぎて言った感じがしました。
診察の中にオシッコの出に異変を感じ来院をした方がおり、実際にお腹に触れて確認をしてみると、膀胱にオシッコがパンパンに溜まってしまっている状況でした。飼い主さんに状況をお伝えし、すぐに処置に取り掛かります。院長とスタッフ一人はネコちゃんの血管を確保〜鎮静をいれる処置、もう一人のスタッフはその間に、処置で使用する機材・物品を素早く準備していきます。尿路閉塞で使用するまず第一の機材は「超音波スケーラー」です。ここでも幾度となく登場している機材ですので、ご存知の方が多いのでは!?これは超音波のパワーで尿道のつまりを砕く役目です。第二の物品は、尿道に入れる「カテーテル&生理食塩水」です。この二つは、尿道に詰まっている際には、セットで使い、そして、院長とスタッフの連係プレイでの処置となります。まずはカテーテルを尿道に入れるのですが、奥の詰まりはまだまだ残っていて進むことはできません。そこで生理食塩水入りのシリンジをカテーテルに接続し、院長はカテーテルをしっかり押さえ、スタッフは生理食塩水を力いっぱい押し出すことで水圧がかかるので、その力で詰まりを解除していきます。スタッフは、かなりの力を込めてギューーーっと押していて、開通するとそれがフッと軽くなります。第三の物品は、溜まっているオシッコを抜いていく「シリンジとメジャーカップ」です。解除出来た後はオシッコを抜き、膀胱内を洗う為に数回に分けて生理食塩水を入れて抜いてを繰り返します。その他の物品としては、カテーテルを縫い留めるための器具や点滴セットなどがあります。
この処置は、おおよそ20分前後の時間を要するので、この間診察がストップ状態となってしまう為、お待ちいただいている方にはご迷惑をおかけしておりますが緊急性のある処置の為、どうかご理解ご協力を今後もどうかよろしくお願い致します。
今回処置を行ったネコちゃんは、腎臓にもだいぶダメージを受けてしまっていてる状況でしたので、しばらく点滴を入れながら入院で経過を診ていく必要があります。この病気は、ほとんどの子に前兆としてオシッコの量や回数に変化があったり、やたらと外陰部を舐める様子がみられたりしてきますので、この段階で受診もしくは相談をしていただければ、大きな負担がかかる前に気付いて治療を始めることができますので、日ごろからよく観察をしてあげて下さいね!
写真は、上記でお話をした処置時の様子です。下は、昨日腫瘍摘出手術を受け、今日夕方に退院となったワンちゃんの帰るときの様子です。食欲もあって見た目の元気もばっちりでした。抱っこが好きな子で、ケージを開けると抱っこのおねだりでしたよ( *´艸`)
明日は都合により院長不在となるため、午前中の診察が休診となっております。午後のみ16〜19時までの診察となっておりますのでよろしくお願いします。午後7時15分(対馬)
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