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2017/09/06(水) オシッコ観察のススメ
朝晩寒いなぁ感じるようになりましたが、ワンちゃんネコちゃんも同様に季節の変化を感じ取っていると思います。我が家の猫たちも、つい最近までフローリングに伸びて寝ていたのに、最近は、ベッドなど温かなところを選んで寝るようになってきています。

さてここ数日、猫ちゃんの泌尿器関係で受診をする子たちが多く、今日は午前中に立て続けに2頭、そして午後には1頭の来院がありました。

最初の子は、トイレに敷いているマットが茶色いことに気付き、そのマット持参で受診をされました。見てみると、確かに茶色く血尿っぽくなっていて、まずは膀胱炎を起こしていることが分かりました。膀胱炎の原因が単なる細菌感染なのか、膀胱結石がらみなのか、尿検査を行って確認をしていく必要があります。性別が女の子でしたので、膀胱炎自体も起こしやすい構造ですし、また仮に膀胱結石だったとしても、尿道に石が詰まることはないので、お薬で膀胱炎を鎮めながら、後日採取して頂く尿の検査結果を待つ事になります。

このネコちゃんの診察が終わり、次の子を、、とお呼びしてお話を伺ってみると、、、何度もトイレに行くけれども、オシッコが出ていないようで、ネットで調べたら、これは良くない状況だという事で急いでいらっしゃったとの事でした。性別は男の子で、このお話を伺うと同時に、院長も私たちスタッフも、膀胱結石にによる尿道閉塞を考え、それの処置に向けた動きを開始します。院長が、オシッコの溜まり具合や吐き気の有無を確認している間に、スタッフは様子を見ながら、血液検査と血管確保の準備や超音波スケーラーの設置、注射器に生理食塩水を吸ったり、点滴の準備などを行い、その後院長が血管確保と合わせて麻酔鎮静を入れ、処置が始まります。
処置は、尿道で詰まっている結石を超音波スケーラーで砕き、尿道にカテーテルを通し詰まりを解除します。溜まっている尿を抜いてから生理食塩水で数回膀胱内を洗い、そのカテーテルをそのまま設置したまま縫い留めて、入院中は尿が常に出ている状態を作り腎臓に負荷をかけないようにしていきます。
尿道閉鎖では腎臓へのダメージの度合いも重要で、高ければ高いほど尿毒症の度合いが重くなります。午前中の子は数値が上がってしまっておりましたが、午後に来院をし、男の子で同様の処置を行った子は、まだ正常値を保っており、これはオシッコが詰まっている時間が関係します。
ですので、早期に発見治療を行うことがポイントになります。日ごろからオシッコの状態を把握しておくことが、この病気の早期発見につながります。これから寒くなってくると多くなってくる病気ですので、日々のチェックぜひお願いします!

今日の写真は、上は上記でお伝えをした処置の様子です。下は、その時に出てきた血尿です。午後7時30分(対馬)


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