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2017/07/14(金)
おしりをズリズリにご用心
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今日も30度越えの一日です(@_@;)朝からの日差しが強くて、車の温度が朝から大変なことに、、、。この時期の車内温度は、ご存じのとおりあっという間に上昇し、熱中症の危険性がありますので、ペットを連れてお出かけの際は、ちょっとであってもひとり車内でのお留守番をさせないようになど十分に気を付けてあげて下さいね!
今日は混雑なく、スムーズな流れの一日でした。 診察で来院をした子の中に、おしり付近が潰瘍のようになっているというネコちゃんの診察がありました。その部分を確認してみると、肛門の横に2センチくらいの穴が開いてしまっている状態でした。このような状況で一番考えられることは肛門腺です。この肛門腺は独特の臭いを発する液体を出す器官で肛門の両サイドにあり、通常は排便時や興奮時に自然に排出するものが、中には出辛くなったり、詰まったりしてしまう子がおります。破れる前に肛門腺絞りの処置を行って排出させたりしますが、程度が進むと破れて穴が開いてしまうことがあります。出づらくなっているサインとしては、お尻を床にズリズリと擦り付けたり、しきりに肛門を気にして舐めたりする行動が目立つようになります。 破れて穴が開いてしまっている場合の治療としては、内科的に内服&塗り薬で穴が塞がってくるのを待つ方法と、穴が大きい場合には、外科的に手術で縫い合わせる方法も選択肢としてあります。このネコちゃんの場合は、内科的に看ていくと1か月程度の時間を必要としそうなくらいの大きさの穴だったため、外科的な方法も院長から提案をさせて頂きました。飼い主さんとしても、手術希望ということで、穴も大きいことから急遽ではありますが今日の昼から手術を実施することとなり、術前検査で異常がないことを確認したうえでさっそくネコちゃんをお預かりさせていただきました。手術は、穴が開いてしまっている部分を生理食塩水でしっかりと洗浄してから整復をするという流れです。高齢という事もあり、一晩点滴を入れて明日の退院予定となっております。
また、午後には別のネコちゃんで、同じく肛門腺が破れてしまっているという同様の状況で先日から治療をしており経過を診せに来院をした子もおりました。このネコちゃんは、内科的に経過を看ていく方向で進んでおり、週一で経過観察となっています。 もし、ワンちゃんやネコちゃんが、上記でお伝えしたような行動をしきりにとっているようでしたら、一度ご相談いただければと思います。
写真は、上が、上記でお話をした手術の際の様子です。スタッフが生理食塩水を術部にかけ、院長は表面をこすって汚れを落としています。下は、今日も多くのご注文を頂きスタッフが次々と薬の調合を行っています。午後7時30分(対馬)
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