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2015/09/26(土)
ケンカで感染(T_T)
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今日の病院は、午前中はとても静かな時間が続いておりどうしたのかな、と思いきや、午後の診察時間には大混雑の院内となりました。
昼からの手術は、ネコちゃんの去勢手術一件と昨日の診察で首の外傷があったネコちゃんの傷の整復手術が行われました。外傷のネコちゃんは、傷自体の化膿がある状態です。ですので、ただ普通に縫い合わせてもダメですので、しっかりとその部分を生理食塩水で何回も洗い、更には器具を使用して表面の皮膚のこすり洗いをします。その後周りの皮膚を切り取り新しい皮膚を見える状態にして縫い合わせます。こうする事で、皮膚が再生しながらくっ付いていきます。 また、この子の傷の出発地点はケンカとの事で、ネコちゃん同士のケンカで感染する怖い病気、猫エイズという病気があります。近年はかなり認知されてきている病気のひとつで、この病気を持っている猫とのケンカして噛まれたりすることで、相手の猫に感染させてしまう、免疫力が低下していってしまう病気です。最近のデータでは、日本では10頭に1頭の確率で猫エイズの感染があるといわれています。現在はワクチンでの防御ができる時代となりましたので、外に行く習慣のある子、ケンカをする子は是非接種をオススメいたします。 今回手術を行ったネコちゃんは、幸いにも感染はなかったので一安心でしたが、万一感染となると、この手術の傷さえ治れないリスクもありました。
写真は、上が手術前の様子です。銀色の箱はカストというもので布に包まれた器具、術部にかける有窓布、器具を置く台を覆う布、そして消毒をした手を拭くタオルが入っています。それを滅菌器にいれて滅菌をします。それから術用手袋と、桶にはピンク色をした消毒剤が準備しており、院長はそこで手を消毒します。下は、お電話でお薬のご注文を頂き、スタッフがカルテを確認しながらお話をしています。 さて、スタッフの一人は今日と明日、東京で開催されている学会に出かけております。最新の情報を持ち帰ってくれると思います!午後6時20分(対馬)
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