ホームページ最新月全表示|携帯へURLを送る(i-modevodafoneEZweb

2015年6月
前の月 次の月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
最新の絵日記ダイジェスト
2019/07/30 最終回です!!!
2019/07/27 大きくなるんだぞっ!
2019/07/26 お早めに!
2019/07/23 蒸し暑い一日でした。
2019/07/22 約2ヵ月ぶりです!

直接移動: 20197 5 4 3 2 1 月  201812 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  201712 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  201612 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  201512 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  201412 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月 

2015/06/05(金) 病気の予防としての不妊手術
昨日は風も強く久しぶりの寒さに思わず厚着をしてしまいました。暑かったり寒かったりすると体調も崩しやすくなってしまうので、皆さんもペット達も気を付けていきましょう。

今日の病院は、比較的穏やかな時間もありつつも、昼間際には立て続けての診察や本日手術予定の子達の来院・お預かりも相次ぎました。

今日はワンちゃんの手術が3件予定されていました。去勢手術と子宮蓄膿症手術と歯石除去および抜歯処置です。まず去勢手術ですが、若い年齢のうちに行う手術というのが一般的に知られていますね。病気予防や麻酔のリスクという観点から若いうちに済ませてあげるということにはなりますが、中にはある程度の年齢になってから行うケースもあります。それは‘病気の治療’という意味での手術です。この子も9歳での去勢手術ですが、これは前立腺肥大を起こしてしまっている事が分かり、それを鎮める手段としての去勢手術でした。去勢手術をしていない高齢のワンちゃんは、前立腺が肥大しやすくそれによって排尿排便障害を起こしたりしますし、力むことで肛門付近の筋肉が裂けてエインヘルニアという病気を引き起こす事さえあります。シニア期での手術でしたので、術前の血液検査で異常がなくとも麻酔の影響を早く取り去る為に去勢手術であってもしっかりと点滴治療を夕方まで行い退院となりました。

引き続き行われた、子宮蓄膿症の手術。子宮と卵巣を摘出するいわゆる避妊手術を行う内容なのですが、通常の避妊手術とは異なり、上記の子と同様、治療の為の手術、そしてやはりシニアの年齢での手術となりますし子宮感染を起こしていて膿がパンパンに溜まっている状況下での手術です。明日まで入院予定となっております。
今日の診察の中に、吐き気などの体調不良で来院したワンちゃんがおり、念の為血液検査を行ったところ、白血球という感染症などでも上がる数値が高く出ており、女の子という事で一瞬、子宮蓄膿症かも?と疑いましたが、カルテを確認してみると若いころに避妊手術を受けておりましたので、この病気の可能性は除去して考える事ができました。
このように、発情や子供が出来ないようにという意味だけではなく、病気の予防という意味で若いうちに不妊手術を行うという考え方が近年で大きなウエイトになっていますね


写真は、上は歯石除去+抜歯処置を行っている様子です。全身麻酔の元で処置が進んでいきます。下はレントゲン撮影後にスタッフがデータ転送を行っている様子です。午後7時10分(対馬)


 Copyright ©2003 FC2 Inc. All Rights Reserved.